【プラモレビュー】新生「オモロイド」の最新作! ワンフェスでゲットした「アクレムリン軍Vグレードスクランブラー ズィーバー」テストショット版に、声優・泰勇気が挑戦!
社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」! 記事のルールは素組みで仕上げることと、かけられる製作期間は1~2日の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
泰勇気の週末プラモ 第99回 アクレムリン軍Vグレードスクランブラー ズィーバー
新生オモロイド待望の新作「アクレムリン軍Vグレードスクランブラー ズィーバー」が、2014年10月26日発売予定という情報が入ってまいりました!
そこで今回は、先日開催されたワンダーフェスティバル2024[夏]で先行販売された、テストショットと呼ばれる試作品を使って、ズィーバーのギミックをご紹介してまいります。
こちらはパッケージイラスト。今回はテストショットのため、正式なパッケージではございませんが、デザインはこのようになるとのことです。雰囲気は当時のキットのデザインを踏襲(とうしゅう)しています。
テストショットでもランナー配置は製品版とほぼ同じになるかと思うので、しっかりご紹介しておきましょう。
今回も、クリアパーツを含めて3色のプラが使用されたキット構成となっております。
そしてこちらが素組みしたバーティカルモードです。
組み立てには1時間とかかりませんでした。誰にでも気軽に手に取って、簡単にプラモ作りを楽しんでもらいたいという、LEAPROさんの思いが伝わってきます。
それにしてもいかがでしょうか、このコロッとしたオモロイドらしいフォルム! この形状にまとまるまでに、さまざまな試行錯誤があったそうです。
背中には、ビーストモード「プテラノドン」の頭部が折り畳まれています。
顔の中央と額のカメラ部分にはクリアパーツを採用。目のクリアパーツの奥には「Vグレードスクランブラー」ということで「V」の字がくり抜かれています。
組み立てていると、その奥に何か光源になるものを内蔵できそうな空間があります。
ウイングにある丸い穴は3ミリ径となっており、コトブキヤの「M.S.G」シリーズなどのパーツを取り付けてカスタムすることも可能となっています。
手首のクローも程よい鋭さがうれしいところ。
脚部は股関節、足首それぞれがボールジョイント接続となっています。短い脚ではありますが、さまざまなニュアンスをつけることができます。
背中のウイングは絶妙な面構成になっています。
肩の付け根もボールジョイント。
肩の下でロール回転します。この形状で、なんと肘が曲げられます!
横方向へは結構開脚できます。
前後開脚を見てみようと思ったのですが、まるでボールを蹴り上げているみたい。
太ももサイドの丸いモールドパーツを外したところにも、3ミリ径の穴があるので、ここもカスタムに使用することができます。小さいボディにもかかわらず、こういったカスタムポイントがあらかじめ用意されているのはうれしいです。
クローを敵に突き立てるズィーバー!
目のクリアパーツにはオプションパーツが付属。なにやら3種のカメラが造形されていますね~。
ただしこのままだと変形するときに引っかかってしまうので。このカメラを使って変形をさせるのであれば少し工夫が必要です。
それでは変形の解説にいってみましょう!
ビーストモードに変形!
頭部を下に押し込み、背中のプテラノドンの頭部を起こします。
足首を前後反転させます。
前腕のピンを正面にむけて……
ウイングを横に広げます。
上体を倒し、腕を持ち上げれば変形の完了です。
簡単な変形手順なのにガラリとシルエットが変わってしまうのは、さすが大河原邦男氏のデザインですね。
この形態でカメラパーツにもクリアパーツが採用されています。
後ろからのシルエットも結構変化していることがわかります。
ここまで上体を前傾させていますが、前に倒れ込まず自立させることが可能です!
くちばしは下顎が可動。口腔内には溝の入った板が入っています。鼻孔らしき造形もかわいいです。
旧キットとの比較!
最後に1980年代に発売された旧キットと比較してみたいと思います。色数が増え、パーツの分割も細かくなったことで素組みでも印象がずいぶん違います。
旧キットの方が、ややずんぐりした印象でしょうか。
クリアパーツがつくと、やはり印象がよくなりますね。
成型色が違いますが、後ろ姿を見るとそっくり! それもそうか、どちらもズィーバーですもんね。
ちなみにビーストモードからバーティカルモードへ変形させるときに気持ちのいいポイントがありまして、手足とウイングの変形を終えて最後にプテラノドンの頭部を背中に収めるところなのですが、ここから頭部を背中に密着させると……
ピョコっとバーティカルモードの頭部が、上にせり出します! これが実に気持ちいい!
このギミックは、構造こそ少々違うものの当時のキットにも採用されているギミックで、オモロイドシリーズが当時としてはいかに完成度の高いシリーズだったのかということがうかがえます。
バーティカルモードの比較。旧キットも足首が回転するため、ポーズの表情がつけられるキットでした。
しかし、新キットはさらに各部をボールジョイントにすることで、より可動範囲をパワーアップ。肘の曲げができるようになったのは、大きな進化です。
旧キットのかかとの爪は、パーツ分割の都合で内側に大きな肉抜き穴があるのですが、新キットでは爪そのものを別パーツ化しているのでその問題も解消されています。設計者の努力と愛が詰まったキットとなっております。
今回はテストショットのためマーキングの類は水転写式デカールでしたが、製品版ではこれまでと同様にホイルシールになるそうなので、デカールが苦手という方もご安心ください。
実はズィーバーに関しましては「バリエーション機の展開も予定している」との情報もキャッチしており、今後発売が予定されているグリンクとあわせて今後の展開にも大いに期待したいところです!
2024年10月26日発売予定ということですので、その日が楽しみですね!
商品情報
■ズィーバー
・発売日:2024年10月26日予定
・メーカー:Leapfrog
・価格:3,300円(税込)
・製品仕様:プラモデル
・対象年齢:15歳以上
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。
©オフィス・ケイ
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