「キャロル&チューズデイ」制作発表会レポート新着!第2弾KV、新PV、出演メインキャスト、OP&ED歌唱アーティスト解禁!
アニメ史を塗り替える、全世界に向けた音楽作品が2019年4月よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送となる「キャロル&チューズデイ」の制作発表会が、2019年2月21日に行われた。
「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」ほか、数々の名作を生み出した渡辺信一郎監督の最新作となる本作は、日清食品カップヌードルCM「HUNGRY DAYS 魔女の宅急便篇」、「HUNGRY DAYS アルプスの少女ハイジ篇」などのキャラクターデザインでも知られる窪之内英策さん、脚本はNHK連続テレビ小説「カーネーション」や映画「ジョゼと虎と魚たち」などを手がけた渡辺あやさんが担当。物語の主軸となる音楽は、「マクロス」シリーズなど数々の大ヒットアニメの音楽を手がけたフライングドッグが担当する
⇒渡辺信一郎×ボンズがおくる「キャロル&チューズデイ」、第1弾キーKV、スタッフ、予告CMが解禁!! 監督インタビューも公開!
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「キャロル&チューズデイ」は2019年4月よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送となるが、第2弾KV、新PV、出演メインキャスト、全世界オーディションに選ばれたOP&ED歌唱アーティストが解禁となった制作発表会が行われた。
第2弾キービジュアル、新プロモーション映像及びメインキャスト・主題歌アーティストが発表となった。
主役のキャロルとチューズデイには島袋美由利さん(キャロル役)、市ノ瀬加那さん(チューズデイ役)の2人のフレッシュな女性キャストを起用。
また、大塚明夫さん(ガス役)をはじめ、入野自由さん(ロディ役)、上坂すみれさん(アンジェラ役)、神谷浩史さん(タオ役)、宮野真守さん(アーティガン役)といった顔ぶれが脇を固める。
また、音楽にも強い拘りがある本作は海外アーティストからの楽曲提供が多く、さらに劇中歌及び主題歌は全て外国語で歌唱される。主題歌は全世界オーディションにより選ばれた2人のアーティスト Nai Br.XX(ナイ・ブリックス)、Celeina Ann(セレイナ・アン)がキャロル・チューズデイのWキャストとして曲を歌唱することが発表となった。制作発表会のオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
【オフィシャルレポート】※敬称略
2月21日、総監督・渡辺信一郎、キャラクター原案・窪之内英策によるTVアニメ『キャロル&チューズデイ』の制作発表会が都内で開かれた。同作はボンズ20周年×フライングドッグ10周年記念作でもあり、会見には渡辺総監督のほか、南雅彦ボンズ社長、佐々木史朗フライングドッグ社長も出席。さらに、この発表会でお披露目となるキャロル役・島袋美由利、チューズデイ役・市ノ瀬加那などメインキャストが登壇したほか、主題歌歌唱アーティストのナイ・ブリックス、セレイナ・アンも登場してオープニングテーマ「Kiss Me」を披露した。
発表会はフジテレビアナウンサー・三宅正治の進行で行われ、まず企画の誕生とその内容について南社長、佐々木社長、渡辺総監督が答えた。
『キャロル&チューズデイ』の誕生のきっかけは、佐々木社長が4~5年前に、ボンズの南社長にオリジナルの音楽アニメをやりたいと持ちかけたところまで遡るという。その後、『スペース☆ダンディ』を終えた渡辺総監督と南社長が次の企画を練る中で、『キャロル&チューズデイ』の原型ができあがったという。その企画を受け取った佐々木社長は「愚直で武骨な内容で、でも華やかで、僕らフライングドッグにもボンズのカラーにも合っていて、いいと思いました」と感じたという。
一方、渡辺総監督は「音楽マニアとしては、ライフワークとしていつか音楽ものをやらなくてはならないと思っていました。でも、好き過ぎて、マニアである自分が納得するものでないと作れない、とハードルはかなり高かったです。今回、企画を練るうちに、“音楽マニアの自分”からもOKが出る内容になり(笑)、ようやく“アニメ監督の自分”も作品を作ることができるようになりました」と、企画の発端を振り返った。
渡辺総監督によると、本作の舞台は未来の火星。その時代、音楽の大半はAIによって制作されており、キャロルとチューズデイは、時代遅れの人力での曲作りでそんな音楽シーンに風穴をあけていく存在となる。2クール作品で、前半の第1部は出会った2人がデビューするまでを、第2部はデビュー後の姿を描くという。
「なぜ女の子2人が主人公なのか」という質問について、渡辺総監督は「孤高の天才アーティストの物語ではなく、ひとりひとりでは思うようなものが作れなかった2人が、協力することで思いもよらなかったものを作れるようになる、という“共同制作”のおもしろさを描く作品だからです」と説明。「アニメも共同制作そのものですが、、そんな自分たちの仕事にも返ってくるような、1+1が2以上になる瞬間を描きたいと思いました」とまとめた。
ちなみに渡辺総監督は女の子を主人公にするのは本作が初めて。その点について問われると「僕も時流に乗らなくてはと思った(笑)」と冗談を挟んだ後に、「確かに自分にとっては挑戦なんですが、挑戦だからこそやってみたいと思いました。過去に作った作品の繰り返しでは自分もやる気が出てこない。ちょっとずつでも新しいものに挑んでいくということで、女の子を主人公にしてみました」と狙いを語った。
また、キャラクター原案に窪之内英策を起用した点については
「さまざまな漫画家、イラストレーターなどの絵を南さんから提案してもらった中から、絵柄だけで『この人なら』と思って選んだのが窪之内さんだった。絵がうまいだけでなく、バックグラウンドが見えるというか、キャラクターが生きている感じがするのでお願いさせていただきました」(渡辺総監督)
「窪之内さんの絵は、普遍的な魅力があるし、海外でも人気が高い。世界に通用するキャラクターだと思った」(南社長)
といった話が出た。
加えて質疑応答で、具体的なキャラクター作りの過程について質問が出ると
「窪之内さんのラフには、こちらが説明した情報に加えて、窪之内さんなりに『これはこういうバックグランドがあるのでは?』と想像したメモがたくさん書かれていました。キャラクターがポーズをとっている絵にも、『このキャラクターはこういう心情の時にこんなポーズをとる』なんて添えてあったりします。そういうメモは、制作していく上でヒントになった部分もあり、そういう意味では窪之内さんとのやりとりで、キャラクターが出来上がっていった部分はある」と、渡辺総監督が窪之内デザインが作品に与えた影響を説明した。
こうして作品の全体像が見えてきたところで、最新のプロモーション映像が上映された。このプロモーション映像はキャラクターの音声がついたはじめての映像となる。その上で今度は、メインキャストが登場し、それぞれが演じる役について一言ずつコメントをした。
キャロル役 島袋美由利
キャロルはサバサバしているというか、非常にさっぱりしている子だと思っています。曲がったことがきらいな性格ですね。自分にはないものをたくさん持っているキャラクターだという印象があるんですが、演じる上では、なるべくカッコつけないように、かわいくしないように、自然体で演じられたらいいなと思っています。
チューズデイ役 市ノ瀬加那
お嬢様のキャラクターということで最初はお上品な印象がありました。でもアフレコが始まってみると、年相応に明るくて元気で、音楽に対する熱は本物だという部分の印象が強くなりました。普段のチューズデイだったら絶対しないようなことでも、音楽が絡むとまっすぐ突き進んでやってしまう子なんです。自分らしさをのせつつ、しっかりとチューズデイでありたいと思っています。
ガス役 大塚明夫
ガスは自然体でだらしがない人(笑)なんです。キャラクターに合わせて今日はタンクトップで来ようかと思いました(笑)。だらしない人がキャロルとチューズデイに入れ込んで、いかに走っていくかというところを演じてみたいと思っています。
ロディ役 入野自由
ちょっとオタク気質で内向的なキャラクターです。アウトドアなタイプではないんですが、キャロルとチューズデイ、ガスにアーティガンというメンバーに巻き込まれていくので、巻き込まれ体質なキャラクターだと思って演じています。
アンジェラ役 上坂すみれ
売れっ子の子役でモデルなんですが、これから歌手に転向しようとしている、転換期にあるキャラクターです。傲慢な子かなと思ったら、意外に根性があったり、自分というものがしっかりあたったりして、ただの意地悪な子にならないように、人間らしさの部分、女の子の部分を大事に演じたいです。
タオ役 神谷浩史
クールでロジカルな人なので、そこに要求されるものが決まっているところがあるので、そこを繊細に音にしていければと思います。
アーティガン役 宮野真守
アーティガンは実は40代のキャラクターで、渡辺総監督からそう説明されたことをプロデューサー陣に話をしましたら、どうもその設定を知らなかったようで驚いていました(笑)。僕が実年齢よりも高いキャラクターを演じるのは稀なことなので、一生懸命演じたいと思っています。パリピなおじさんで、テンションが高いキャラクターなのですが、渡辺総監督に「世界観は守ってね」と釘を刺されましたので、真面目にテンション高くということで一生懸命やっています。
キャストのコメントに続いて話題は音楽のほうへ。
渡辺監督は「世界のどこへもっていっても通じる音楽にしたかった。だから自然と歌唱言語は英語が増えたし、プロデュースしてもらうミュージシャンも海外のミュージシャンが増えた。その点はフライングドッグさんが非常に頑張っていただいた」と海外の錚々たるミュージシャンが参加するに至った経緯について説明した。
質疑応答では役作りと音楽の関係も話題になった。
島袋は「キャロルが好きという設定の、アデルさんやアレサ・フランクリンさんの曲については、アフレコの前だったり、ちょっとした時に聞いて、彼女の好きなものをもっと知ろうとしています。キャロルとチューズデイの歌のレコーディングも見学させていただいたんですが、キャロル役のナイ・ブリックスさんの音を聞いて、なるべく音の感じは近づけられたらと思って演じています」と話し、市ノ瀬は「私もチューズデイが好きなシンディ(・ローパー)さんの曲を聞いてたりしています。あとキャロルはタピオカミルクティが好きなので、それを飲んだりして、キャラクターに寄り添うことができないかなと思ってやっています。私もレコーディングは見学しましたが、チューズデイの歌はセレイナ・アンさんにおまかせして、私は私の役割をちゃんと果たさなくては、と思いました」と話した。
その後、ナイ・ブリックス、セレイナ・アンが登場してオープニングテーマ「Kiss Me」を披露した。
ナイは本作への参加について「この作品に関わることができて光栄です。アニメとシンクロするように歌唱するのはとてもエキサイティングな体験で、楽しみながら歌うことができました」とレコーディングを振り返り、セレイナは「2人の女の子がシンガーソングライターとして花開いていくというこの作品のテーマが、シンガーソングライターである私自身とても共感できる内容です。視聴者として楽しみですし、そこに関わることはできてうれしいです」と喜びを語った。
「Kiss Me」を歌い終わった後に、“グータッチ”をしたふたり。作中のキャロルとチューズデイのように息の合ったところを見せた。
会見中、本作について「直球勝負をしようという気持ちがあった。作品数が増えて“変化球な作品”も多い中、自分の伝えたいことをまっすぐ投げ込む作品にしたい。」と語った渡辺総監督。最後の挨拶では「この作品はキャロルとチューズデイが旋風を起こしていく内容。この作品自体がそのように旋風を起こすことができれば、と。めったに言いませんが、この作品は自信作です!」と断言して、制作発表会を締めくくった。
【作品情報】※敬称略
■「キャロル&チューズデイ」
<放送情報>
2019年4月よりフジテレビ「+Ultra」にて放送予定
NETFLIXにて全世界独占配信
ほか各局にて放送予定
関西テレビ/東海テレビ/テレビ西日本/北海道文化放送/BSフジ
<あらすじ>
人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。
多くのカルチャーはAI によって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。
ひとりの女の子がいた。
首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。
彼女の名はキャロル。
ひとりの女の子がいた。
地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。
彼女の名はチューズデイ。
ふたりは、偶然出会った。
歌わずにいられなかった。
音を出さずにいられなかった。
ふたりなら、それができる気がした。
ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。
そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───
<スタッフ>
メインスタッフ
原作:BONES・渡辺信一郎
総監督:渡辺信一郎
監督:堀 元宣
キャラクター原案:窪之内英策
キャラクターデザイン:斎藤恒徳
メインアニメーター:伊藤嘉之、紺野直幸
世界観デザイン:ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス
美術監督:河野羚
色彩設計:垣田由紀子
撮影監督:池上真崇
3DCGディレクター:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Mocky
音響効果:倉橋静男
MIXエンジニア:薮原正史
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:ボンズ
協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン(日本国内におけるNordブランド製品の輸入・販売元)
■オープニングテーマ「Kiss Me」
作詞・作曲・編曲: Nulbarich
歌:キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
■エンディングテーマ「Hold Me Now」
作詞・作曲・編曲:Benny Sings
歌:キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
<キャスト>
キャロル:島袋美由利
チューズデイ:市ノ瀬加那
ガス:大塚明夫
ロディ:入野自由
アンジェラ:上坂すみれ
タオ:神谷浩史
アーティガン:宮野真守
※第2弾キービジュアル スタッフクレジット
原画:斎藤恒徳 仕上:垣田由紀子 3DCG:三宅拓馬 撮影:池上真崇
(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会
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