【インタビュー】打ち込みと生楽器によるハイブリッドの究極形! MYTH & ROIDがニューシングル「shadowgraph」をリリース
独特の世界観を持つ楽曲で、数々のアニメを彩ってきたMYTH & ROID。8枚目となるシングル「shadowgraph」は、ギターの音色が入っていない、彼らにとっては新たなタイプの曲となった。この曲は、TVアニメ「ブギーポップは笑わない」のオープニングテーマとしてオンエア中だ。また、「劇場版 幼女戦記」主題歌「Remembrance」をカップリング曲として収録。ダブルタイアップの強力盤となった。プロデューサーのTom-H@ck、ボーカルのKIHOW(キホウ)の2人に話を聞いた。
「shadowgraph」は、歌詞もサウンドも哲学的なものを目指しました
──TVアニメ「ブギーポップは笑わない」のオープニングテーマとして、どのような曲を作ろうと思いましたか?
Tom-H@ck まず原作を読んだんですけど、シュールで独特な雰囲気を持つ作品で、そのつかみどころのなさを楽曲でも表現したいと思って。「あるものがなくて、ないものがある」とか、「目の前の物は、本当に現実に存在しているのか」というような哲学性をはらんだ曲になりました。hotaruが書いた歌詞も、最初から最後まで答えを何も提示していないんです。
KIHOW 「ブギーポップは笑わない」は、いろいろな出来事がからみ合って、本当は何が起こっていたのかわからないという作品ですよね。ストーリーを追っていくと、少しずつピースがはまっていって全体像が見えてくるという複雑な構造が魅力的で、それは「shadowgraph」も共通しているなと思いました。楽曲的には、感情をガンガン前に出して歌っていく前々作の「HYDRA」や前作の「VORACITY」とはだいぶ違っていて、感情の表出を抑えつつ、でも弱めることなく歌う楽曲だと思いました。ボーカルとしては我慢との戦いになるんじゃないかなと。
──アニメ制作サイドから、曲調について具体的な要望はあったんですか?
Tom-H@ck ほとんどなかったですね。「原作を読んでいただいて、世界観を表現できるオープニングをお願いします」くらいだったと思います。ありがたいことに今は、MYTH & ROIDだったら大丈夫と信頼していただけることが増えて、具体的な要望が出ることは少ないんです。「shadowgraph」も、僕が原作を読んだ印象から、ミディアムテンポの曲が合うだろうなということで、このような曲調になっていきました。
──「shadowgraph」は打ち込み中心のサウンドですね。
Tom-H@ck チェロ以外は全部、打ち込みです。MYTH & ROIDのコンセプトに、打ち込みと生楽器の融合があるんですけど、「shadowgraph」はその傾向が顕著ですね。「STYX HELIX」など、似た感じの楽曲が過去にもあるんですけど、あれは生楽器は一切使っていないので、今回は、生楽器と打ち込みのハイブリッド感を打ち出して現代的な楽曲を作る、という新しいことができたと思います。
──生で録る楽器にチェロを選んだのは、なぜでしょうか?
Tom-H@ck 今までもいろいろな場で言ってきたんですけど、音楽には7年周期があるというのが僕の持論なんです。7年前の音楽が一番古く聞こえて、その倍の14年前の曲は逆に新しさを感じるということで、つまり、2000年頃の音楽が、新しさの周期に当たるわけです。当時は日本のR&Bの全盛期で、ストリングスセクションが同じフレーズを何回も繰り返して、キャッチーさを作り出すという手法が流行っていて、それを今やったら新しくなるだろうなと。それでストリングスを入れようと思ったんですけど、そのままやっても面白くないので、チェロだけを、しかもソロにしたら、かつての雰囲気を醸し出しつつ、新しいサウンドになるなと。
──チェロの音は全編に入っています。
Tom-H@ck 休みなくという感じですね。存在感を出して、リスナーの耳を引きつけようと思いました。
──また、和風の弦楽器のようなサウンドが入っていて、それも印象に残りました。
Tom-H@ck おそらくイントロとかに入っているシンセの音をおっしゃっているんだと思うんですけど、あれは、実はジブリの「となりのトトロ」の音楽の雰囲気を意識しました。これはだいたい28年前で14年の倍となって、みんなが大好きなスーパービンテージになるんですよね。80年代から90年代のダンスミュージック的な要素を星野源さんが2、3年前に取り入れて大ヒットしましたが、それもほぼ同時代のサウンド感です。
──なるほど、ここにも7年周期説が応用されているんですね。
Tom-H@ck コンピューター上で作るのではなく、当時出たヤマハのFMシンセを使って、実際に鳴らして作りました。FMシンセも当時一世風靡して、多くのミュージシャンが使っていたんですけど、ある時期からダサいものになっちゃって。それを今、復活させたら面白いだろうなと思いました。
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