【インタビュー】豪華アーティストが参加! 新たな世界を拓くSawanoHiroyuki[nZk]の3rdアルバム「R∃/MEMBER」

作曲家・澤野弘之のボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]のニューアルバムが完成した。タイトルの「R∃/MEMBER」(リメンバー)が象徴するように、今回は[nZk]ファミリーに加え、さまざまなアーティストが参加していることが特徴。リード曲「EVERCHiLD」のボーカルを担当した岡野昭仁(ポルノグラフィティ)やSUGIZOを筆頭に、豪華な顔ぶれとなった!

アーティストの方々が、[nZk]にとってベストのアプローチをしてくださいました


──3rdアルバム「R∃/MEMBER」は、いろいろなアーティストが参加した作品になりました。どういうことがきっかけで、今回のような形になったのでしょうか?

澤野 2017年から2018年にかけて、アーティストの方に楽曲を提供したりコラボする機会があって、西川貴教さんやスキマスイッチさんのお2人との繋がりができたんです。SUGIZOさんとは、お台場のユニコーンガンダム立像のスペシャルセレモニー(2017年9月24日)で共演させていただいて、そうして出会えた方々と一緒にアルバムを作れないかと思ったのもひとつのきっかけでした。

──去年はシングルでもコラボが相次ぎましたね。まず、6thシングル「Binary Star / Cage」(2018年4月25日リリース)では、Uruさんとコラボされていました。

澤野 アルバムの具体的な構想が生まれたのは、ちょうどその頃ですね。レコーディングが終わってマスタリング作業に入ったくらいのときに、「今回、Uruさんに歌っていただいたので、次のアルバムはいろいろなアーティストの方とコラボしてみてはどうか?」という話になっていったんです。西川さんに楽曲提供をすることになったのも、ちょうどその頃でした。

──2018年11月28日には、西川さん、LiSAさんとコラボした7thシングル「narrative / NOISEofRAIN」がリリースされました。

澤野 「narrative / NOISEofRAIN」は完全にアルバムを見据えて制作していました。実はジャケット撮影は2枚とも同じ日に行っていて、「narrative / NOISEofRAIN」のジャケットで本を抱えている女の子と「R∃/MEMBER」でピアノの前にいる子は同一人物なんです。

──そうだったんですね。6thシングル、7thシングルの表題曲4曲も含めて、アルバムには全11曲が収録されています。全体を通して、どんな感触のアルバムになったと感じていますか?

澤野 今まで歌ってきてくれた、[nZk]のメンバーとも言えるボーカリストとの曲よりも、初めてのアーティストとのコラボ曲の方が多いということで、どういう1枚になるかなと思っていたんですけど、アーティストの方々がみんな、[nZk]にとってベストとなるアプローチをしてくださったので、まとまりがあるアルバムになったと思っています。

──全曲が澤野さんの作詞・作曲・編曲ですが、特にアルバムの新曲を作っていくうえで今までとの違いはありましたか?

澤野 基本的にはないですね。今までの[nZk]と同じ作り方をしています。アルバム用にどういう曲を作るかを優先して、その後にどの曲をどのアーティストにお願いするか、考えていきました。

──アルバムタイトルの「R∃/MEMBER」は、どのようにして名づけたのでしょう?

澤野 アルバム制作中に、たまたま見ていたTVから「REMEMBER」という言葉が聞こえてきて、単純に音の響きがいいなと思ったんです。僕は歌詞に、小さな頃を思い出すとか、若かった頃の考えを大事に覚えておきたいということを書くことが多いので、普段から自分が考えていることと共通する言葉だなと思って。なおかつ、途中でスラッシュを入れて「RE」と「MEMBER」を切り離すことで、今までの[nZk]のメンバーとは違うという意味も含ませてみました。

──「R∃」と「E」を逆にしているのは、澤野さんならではの遊びですね。

澤野 数字の「3」に見えるようにしました。1stアルバムの「o1」も2ndアルバムの「2V-ALK」もタイトルに数字を入れてきたので、今回も統一させたいなと。

──3月にリリースされるアルバムでもあります。

澤野 確かにそうですね。でも、それは偶然です(笑)。

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