2019年3月10日(日)、「東京アニメアワードフェスティバル2019(TAAF2019)」のプログラムの一環として、展示企画「デジタルツール タッチ&トライ」が、豊島区庁舎にて開催された。
この企画は、アニメーション制作に関連するデジタルツールの展示デモンストレーション企画。各ツールに触れることで、日本のアニメーションの将来を実感することができる展示となっている。
各ブースには、ツールの広報担当者、開発者らが立ち、来場者に向けてツールの解説が行われ、実際に操作することが可能だった。
デジタル時代のアニメ制作は、どのようなツールで行われるのか。その一端が、この展示からうかがえた。
FOUNDRY/MODO JAPAN グループ、トムス・エンタテインメント(MODO、TMSCAM)
「MODO」は3D映像制作ソフトウェア。
そして「TMSCAM」は作画(2D)とCG(3D)の相互支援ツール。それぞれのカメラを共通化することで、アニメ制作における2Dと3Dの連携を強化し、レイアウト作業の効率化を実現する。
株式会社ドワンゴ(OpenToonz)
「OpenToonz」はスタジオジブリで使用されたソフトウェア「Toonz」を元にしたツールで、オープンソースで公開されている。ドワンゴがDigital Videp社とスタジオジブリの協力を得て、プロジェクトを進めている。
線画をスキャンした後、デジタルペイント、撮影、エフェクトなどほぼ全ての作業がソフト上で処理できる。
Toon Boom Animation Inc.(Harmony、Storyboard Pro、Producer)
カナダの企業「Toon Boom」社は、アニメ制作ソフトウェア「Harmony」、絵コンテをデジタルで作成するために必要なツールが詰まった「Storyboad Pro」、Web上でのワークフロー管理ソフトウェア「Producer」といったソフトを展示。
進藤恒(DigitalStoryboard(仮))
進藤恒さん開発の「DigitalStoryboard(仮)」は、iPad上で絵コンテを作成できるアプリケーション。日本アニメのスタイルにあわせたカスタマイズができるのがポイント。
パンケーキ株式会社(Blender)
2D描画もできるCGソフトBlenderでのアニメーション制作を提案していた。