【TAAF2019】諏訪道彦プロデューサーも登壇してファンミーティングならではのイベントに!「『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』“拳を交える”ファンミーティング」ステージレポート

2019年3月8日~11日にかけての4日間、東京・池袋にて開催された「東京アニメアワードフェスティバル2019(TAAF2019)」。ここではその3日目となる3月10日(日)に、サンシャインシティ 噴水広場にて開催された「TVアニメフェスティバル」スペシャルイベント「『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』“拳を交える”ファンミーティング」の模様をレポートする。

「TAAF」において開催されているスペシャルイベント「TVアニメフェスティバル」は、毎年多く放送されているTVアニメを支えてくれているファンへ向けて、TV各局が感謝の気持ちを届けるスペシャルプログラム。今年の「TVアニメフェスティバル2019」では、TVアニメシリーズが人気の2作品の劇場版についてのステージが開催された。
その2本目として開催されたのは、2019年4月12日(金)に公開が決定している劇場版 「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」のスペシャルイベント「『名探偵コナン 紺青の拳』“拳を交える”ファンミーティング」。

「名探偵コナン」は、青山剛昌さんが週刊少年サンデー(小学館刊)にて連載中の大人気推理マンガを原作としたアニメ作品。謎の組織の取引現場を目撃してしまい、口封じのために毒薬を飲まされた高校生探偵・工藤新一。謎の組織もしらなかった毒薬の副作用により、小学1年生の身体になってしまった新一は、正体を隠すため仮の名・江戸川コナンを名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していくことになる。1996年よりTVアニメが放送されているほか、1997年からは劇場版アニメが毎年公開されており、2018年4月13日(金)に公開された劇場版第22弾「名探偵コナン ゼロの執行人」では、シリーズ最高興行収入91.8億円を記録し、6作品連続で最高興収をあげた。

2019年4月12日(金)から公開となる第23弾 劇場版「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」は、劇場版コナンとしては初となる海外が舞台。19世紀末に海底に沈んだとされる世界最大の宝石「ブルーサファイア」を巡って、コナンとその宿命のライバルである怪盗キッドが、マリーナベイ・サンズで起きた殺人事件、そして“獅子の国”シンガポールの巨大な陰謀に巻き込まれていく。
アニメ映画上映スケジュール


この日はキャストの登壇はなかったのだが、ステージ前に用意された事前参加申し込み者用の座席は、そのほぼ9割が女性客で埋まっていた。なかにはコナンやキッド、そして前作劇場版第22弾「名探偵コナン ゼロの執行人」でメインキャラクターとして登場して大人気の公安警察所属の安室透(降谷零)のぬいぐるみを手にしたファンの姿もちらほら見受けられた。


開始前から熱気に包まれたステージには、コナンくん(CV:高山みなみ)が登場し、「かわいい」との声に迎えられたコナンくんから、さっそく劇場版最新作についての紹介が行われる。パスポートを持てないコナンがいかにしてシンガポールの地へと向かうことになるのか、物語について解説していると、ステージには怪盗キッドも登場。2人のトークに会場は耳を澄ませていた。


コナンくんが降壇してステージに登場したのは、東宝映画宣伝企画室の林原祥一さん。
まずは本作の予告編が上映され、その後は場面写真をスクリーンに映して気になるポイントの解説が行われていく。初の海外が舞台となる本作には、非日常を感じてほしいという意図が込められていること、そしてコナンが今回名乗ることとなる「アーサー・ヒライ」という名前の由来や、キッドの天敵であり本作のキーパーソンとなる京極真、蘭と新一のプールでのワンカットなど、気になるシーンと付随するエピソードが語られ、前作を超えるラストシーンが待っているという本作への期待が高まるコーナーとなった。


そして、「ファンミーティング」と題された本イベント、そのイベント名にのっとって、会場参加型のコーナーも開催された。
まずは入場時に渡されたチラシ(「名探偵コナン」のタイトル部分が「名探偵ヒライ」になっている)について説明が行われた。これは劇場には出回らない、イベントなどで配られる特別なものとのことで、入場者にはうれしいプレゼントとなった。
さらに、徐々に絵が変わっていく「トランスフォーム・ムービー」がここで公開され、7つのポイントがあるというこの映像の変わったポイントを当てられた参加者に、オリジナルのサコッシュがプレゼントされた。

■サコッシュを身に着けた林原さん


なお、この映像はYouTubeにアップされているので、ぜひ視聴してアハ体験していただきたい。


そしてイベント後半には、「名探偵コナン」を手がけている読売テレビの諏訪道彦プロデューサーも登壇した。1996年1月から本作にかかわっている諏訪プロデューサー、当時は毛利小五郎と同年代だったのだが、今や阿笠博士も追い越してしまったと話して会場を笑わせていた。
そんな軽快なトークで会場をなごませた諏訪プロデューサーだったが、本作についての解説がスタートすると、本作の舞台がシンガポールになったのは原作者の青山剛昌さんからの助言からだったことや、アフレコ収録にかかった時間がトータルすると14時間12分で、キッドのシークレットナンバーの「1412」とまったく同じ数字だったというエピソードを語り、会場を驚かせた。

■諏訪プロデューサーも登場!


さらに、会場に集まったファンからの質問に答えるQ&Aコーナーも設けられたのだが、劇場版前作を63回や67回見たというツワモノもいた会場からの質問は、公開前の作品的にはネタバレになってしまうようなキワドイ質問も多く、なかなかズバリと答えることができないと、諏訪プロデューサーが歯がゆそうな顔を見せるひと幕も。しかし、イベント後に行われたコナンくんとキッドのグリーティングを待つファンと笑顔で会話し、写真撮影に応じるなど、あたたかな対応でファンを喜ばせていた。


なお、3月30日と4月6日に放送されるTVアニメはリマスター版の放送となるが、本作で活躍する怪盗キッドと京極真のエピソードが放送されるとのこと。さらにアーサー・ヒライも登場するかも、とのことなので、劇場公開前にぜひチェックしていただきたい。

【作品情報】※敬称略
■劇場版「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」
2019年4月12日(金) ROADSHOW!


<ストーリー>

19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア“紺青の拳”。
現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズにて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた―。
いっぽう、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦するため、蘭と園子は現地を訪れていた。パスポートを持っていないので海外渡航できないコナンは留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの奇術的な方法により、強制的にシンガポールへ連れてこられてしまう。キッドに従わなければ日本に帰ることすらできないコナンは、メガネ、腕時計、服などすべて奪われ変装することに。その正体に気付いていない蘭に名前を聞かれ、とっさにアーサー・ヒライ(!?)と名乗る。
やがて、キッドはある邸宅の地下金庫にブルーサファイアが眠っているという情報を得る。いとも簡単に侵入成功したと思われたが、危険すぎる罠がキッドを待っていた。立ちはだかったのは、400戦無敗の最強の空手家・京極真。キッドの命運は…!? 
そして、不吉な何かを予兆するかのようにシンガポールの象徴・マーライオンから真紅に染まった水が放出される!

かつて海底に葬られた【伝説の秘宝】が時を経て、“獅子の国”に蠢く巨大な闇を呼び覚ます!

<スタッフ>
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:永岡智佳 脚本:大倉崇裕 音楽:大野克夫

声の出演:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平 ほか

製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント 
配給:東宝


(C)2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

おすすめ記事