【インタビュー】新しいクリエーターとのコラボが、内田真礼の現在地を示す! 2ndミニアルバム「you are here」が完成!!

元日の日本武道館ライブで2019年をスタートさせた内田真礼。シングル「鼓動エスカレーション」を越えて、次なる挑戦は、約2年半ぶりとなるミニアルバムだ。曲数が少ないゆえに、フルアルバムよりコンセプチュアルなことができる場で、彼女が選んだのは、大好きなクリエーターとのコラボ。その中には新しい出会いもあり、内田真礼の音楽性をより広げる作品となった! そして、11月からは全国のZeppを巡るツアーもスタート。今年後半も、内田真礼は走り続ける!!

私の現在地点を示すミニアルバムになりました


──「you are here」は、2017年1月にリリースされた「Drive-in Theater」に続く2枚目のミニアルバムです。

内田 タイトルにもある通り、私の現在地点を示す1枚にしようと思いました。新しい人たちとの出会いによって、5周年を迎えたその先に広がっている場所に、今、私はいるんだよという。初めてご一緒させていただくクリエーターのみなさんに新しい風を運んでいただきました。

──全6曲、それぞれ別のクリエーターの作品ですが、確かに新しいお名前が多いですね。

内田 プロデューサーの冨田(明宏)さんと、どなたにお願いするか考えていったのですが、ほぼ私の希望を通していただきました。

──各曲のクリエーターに直接お目にかかる機会はあったんですか?

内田 はい、打ち合わせやレコーディングなどで。唯一、6曲目の「Seasons Come, Seasons Go」の麻枝准さん(作詞・作曲担当)にはお会いする機会がなかったのですが、ノリノリで曲を作っていただいたとスタッフを通して伺っています。TVアニメ「Charlotte(シャーロット)」で、麻枝さんが作ったHow-Low-Hello(内田真礼演じる西森柚咲がボーカルを務めるロックバンド)の曲を10曲以上歌わせていただいた以来で、あの頃の私にできなかったことを今回はやり遂げたいと思いました。

──もっともアニメソングの世界から遠いのが、5曲目の「あの人に会いたい」を作詞・作曲・編曲した曽我部恵一さんですね。

内田 曽我部さんのバンド、サニーデイ・サービスが私は大好きで、自分のラジオ番組でかけさせていただいたこともあって。特に2016年に出た「DANCE TO YOU」というアルバムはずっと聴き返していました。このアルバムが曽我部さんの曲との出会いで、それから3年でまさか自分に曲を書いていただけるとは、と自分でもびっくりしています。

──でも、内田さんから希望を出したんですよね?

内田 冨田さんに、誰か曲を書いてもらいたい人はいますか?と聞かれたとき、真っ先に曽我部さんのお名前をあげました。曽我部さんの娘さんがアニメ好きで、私が出ていた映画「あした世界が終わるとしても」をご家族で見に行ってくださったことがあったらしく、「あー、あの内田さん」とすぐに快諾していただいたと伺っています。アニメってすごいなと改めて思いました。

──ほかにも有名クリエーターがたくさん名前を連ねていますね。

内田 FLOWのTAKEさんは、私の世代では「NARUTO -ナルト-」だったり、アニメをファンとして見ていた頃から聴いていたアーティストさんです。今回のアルバムを作るにあたって、事前に決まっていたZeppツアーに、どんな曲が必要か、と考えたときに、「FLOWさんのパワーがあったら最高じゃない?」と。TAKEさんが書いてくださった「波乗りキャリーオン」は、まさにFLOWさんの曲なんですよね。ほかの方が書いたら怒られるぐらい、FLOWさんそのままなんです(笑)。そんな曲を内田真礼のオリジナル曲として歌えるのは、本当に光栄だなと思いました。レコーディングにもお越しいただいたのですが、ノリノリで楽しかったです。

──「波乗りキャリーオン」は1曲目に収録されていて、いきなりテンションを上げてくれる曲ですよね。

内田 レコーディングをしたのは東京ですし、歌詞も日本語なのですが、アメリカ西海岸の空気が入っているような印象の曲ですよね。TAKEさんや冨田さん、ポニーキャニオンのスタッフさんなどその場にいたみんなによる「波!!! 波!!!(ハッハッ)」というかけ声が入っていて、それがこの曲の世界を広げてくれました。TAKEさんからは、ぜひライブでは「波乗りキャリーオン」でウェーブをしてほしいと言われています。


──ウェーブで盛り上がるのが、本当に似合う曲です。

内田 それにラップパートもあって、かっこいいんですよね。デモを聴いたときは、どうしようと思いましたけど(笑)。ですが、Zeppで歌っている姿を想像してがんばりました。

──ラップ、ばっちり決まっていたと思います。切れ味鋭かったです。

内田 ありがとうございます(笑)。最初は全然波に乗れていなかったのですが、繰り返し歌っている間にアガってきて。気づいたら、スタッフのみんなに「いーよ! 乗りこなしてるよ」と拍手されました。

──よく女性アーティストが歌う、ゆるふわのラップじゃないですからね。

内田 ラップも完全にFLOWさんなんですよね。それを自分の曲として本気でやるのは挑戦でした。闘魂注入状態で何度も歌って、自分の体になじませていきました。「波乗りキャリーオン」を聴いて、こういう内田真礼もありだなと、ファンのみんなに思っていただけたらうれしいです。私の音楽の幅を広げてくれた曲なので。いつか、FLOWさんと、この曲で共演してみたいです。

──あ、それは実現させていただきたいです。この曲の演奏はFLOWなんですか?

内田 TAKEさん(ギター)を中心に、いくつかのバンドからの混成です。FLOWのGOT’Sさん(ベース)、SPYAIRのKENTAさん(ドラム)、TOTALFATのkubotyさん(ギター)というメンバーです。

──ロックバンド!という編成ですね。

内田 そうなんです。すごかったです。kubotyさんのギターソロは特にすごくて、ご本人も「2度とできないかも」とおっしゃっていたので、ライブではMAAYA BANDの(山本)陽介さんに完コピしていただけるよう期待しています(笑)。どんな波がライブでは生まれるのか、楽しみです。

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