「キャロル&チューズデイ」先行上映会&トークショー開催!オフィシャルレポートが到着
2019年3月30日、TVアニメ「キャロル&チューズデイ」先行上映会&トークショーが開催された。登壇したのは、島袋美由利さん、市ノ瀬加那さん、上坂すみれさん、大塚明夫さん、渡辺信一郎総監督ら5人。そのオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
「キャロル&チューズデイ」は、「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」ほか、数々の名作を生み出した渡辺信一郎監督の最新作となる本作は、日清食品カップヌードルCM「HUNGRY DAYS 魔女の宅急便篇」、「HUNGRY DAYS アルプスの少女ハイジ篇」などのキャラクターデザインでも知られる窪之内英策さんがキャラクター原案を務める。物語の主軸となる音楽は、「マクロス」シリーズなど数々の大ヒットアニメの音楽を手がけたフライングドッグが担当する。
本作の第1話放送に先駆けて、2019年3月30日にユナイテッド・シネマ豊洲にて、第1話「True Colors」と第2話「Born to Run」の先行上映会が行われた。そのオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
上映後のトークショーで登壇したのは、キャロル役・島袋美由利さん、チューズデイ役・市ノ瀬加那さん、アンジェラ役・上坂すみれさん、ガス役・大塚明夫さん、渡辺信一郎総監督ら5人。司会は音楽評論家の冨田明宏さんが務めた。
トークショーが開始すると、制作の合間をぬって駆けつけた渡辺総監督が、まず「今回は音にこだわっていますので、TVで観たのではわからないぐらいの音がたくさんついています。今日はいい音で観てもらえてよかったです」と挨拶した。
大画面で鑑賞した感想を聞かれた島袋さんは「興奮しすぎて頭がまとまらない」といいつつ「作品を肌で感じることができた」とコメント。市ノ瀬さんも「“劇場映え”する作品」と話し、上坂さんも「うちのTVで観るなんて、申し訳ない」と賛同した。
アフレコの様子を聞かれた大塚さんは、今回は渡辺総監督自らが音響面のディレクションをしていると説明。「集中しながらも楽しく収録しています。キャロルとチューズデイの2人は、最初はすごく緊張していたけれど、劇中の2人とシンクロして成長していけばいいんじゃないかと思う」とエールを送った。
渡辺総監督は「ガスという役は頼りなさそうに見えて、肝心なところは仕切っているキャラクターだと思いますが、アフレコ現場でも大塚さんが、頼りになさそうにみえてちゃんと仕切ってくれています(笑)」と冗談交じりに現場の雰囲気を紹介した。
各キャラクターの印象が話題になると、まず島袋さんが「サバサバしているので言葉遣いも荒いかと思ったら、『~なのね』とか柔らかい言葉遣いも使っていて。たくましそうにみえても、ナイ・ブリックスさんの歌声が彼女の繊細さを教えてくれます。……すごくいい子なんですよ」とキャロルへの愛情を語った。
一方、市ノ瀬さんは「音楽に対する思い、芯の強い子です。あとお嬢様ではあるけれど、あまりかっちりせず、“ググってみた”とか現代っ子っぽい言葉遣いも使うことがあるので、なじみやすいキャラクターでした」とチューズデイの魅力を語った。
アンジェラを演じる上坂さんは「彼女は、モデルからの転身のために歌手になろうとしているキャラクターで、2人とは音楽に対する動機がぜんぜん違うのがおもしろいと思いました。アンジェラは周囲のみんなに認められるため、自分のアイデンティティーを求めてして歌を歌っているんだと思います」とキャラクターを分析した。
大塚さんはガスについて「昔ロックバンドとして活動していたミュージシャンでしたが、それが売れなくなってふてくされて、今はだらしない生活をしている人です。でも2人に会って、死にかけていた魂に火がつきます。これから、2人をおし上げていくことに燃えていきますが、それが邪魔にならず、ちゃんと支えられるように演じられたらいいなと思います」と演じるにあたってのスタンスを説明した。
劇中歌が英語で歌われることについて、渡辺総監督は「世界で配信される作品なので、堂々と世界で通用するように、全部の歌をネイティブの人が英語で歌ってもらいたかったんです。あと、自分が洋楽の影響を受けて育ってきたので、それ(その恩)を世界に返したいという気持ちもあります」と狙いを説明した。
最後はゲスト全員がそれぞれ、来場者にSNSなどで口コミしてくれるようアピールし、渡辺総監督が「世界に届けたいといいつつ成田につく前にコケてしまってはしょうがないので(笑)、作品を広げる一助を担ってもらえれば」と観客を沸かせつつ、作品を訴えて、トークを締めくくった。
【作品情報】※敬称略
■TVアニメ「キャロル&チューズデイ」
<スタッフ>
原作:BONES・渡辺信一郎
総監督:渡辺信一郎
監督:堀 元宣
キャラクター原案:窪之内英策
キャラクターデザイン:斎藤恒徳
メインアニメーター:伊藤嘉之、紺野直幸
世界観デザイン:ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス
美術監督:河野羚
色彩設計:垣田由紀子
撮影監督:池上真崇
3DCGディレクター:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Mocky
音響効果:倉橋静男
MIXエンジニア:薮原正史
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:ボンズ
<キャスト>
キャロル:島袋美由利
チューズデイ:市ノ瀬加那
ガス:大塚明夫
ロディ:入野自由
アンジェラ:上坂すみれ
タオ:神谷浩史
アーティガン:宮野真守
ダリア:堀内賢雄
ヴァレリー:宮寺智子
スペンサー:櫻井孝宏
クリスタル:坂本真綾
スキップ:安元洋貴
<あらすじ>
人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。
多くのカルチャーはAIによって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。
ひとりの女の子がいた。
首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。
彼女の名はキャロル。
ひとりの女の子がいた。
地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。
彼女の名はチューズデイ。
ふたりは、偶然出会った。
歌わずにいられなかった。
音を出さずにいられなかった。
ふたりなら、それができる気がした。
ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。
そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───
©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会
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