「みるタイツ」から、さまざまなタイツが描かれた本PV解禁!キャストのタイツ事情が明かされるインタビューも公開!!

2019年5月11日22時より配信開始となるショートアニメ「みるタイツ」の、本PVが解禁となった。あわせて藍川レン役の戸松遥さん、中紅ユア役の日笠陽子さん、萌黄ホミ役の洲崎綾さん、奥墨ユイコ役茅野愛衣さんのキャストインタビューが公開された。

「みるタイツ」は、こだわりのタイツ表現に定評がある“よむ”さんと、「冴えない彼女の育てかた」でタイツの似合うさまざまなキャラクターを生み出した丸戸史明さんの2人がタッグを組んだ“タイツ”ד女子高生”をテーマにした作品。アニメ初挑戦となる“よむ”がストーリー原案をつとめ、監督には「大家さんは思春期!」の小川優樹さん、シリーズ構成を丸戸史明さんが手がける。少女たちのかけがえのない青春の一瞬を、瑞々しい感性で描く。2019年5月11日22時より配信開始となることが発表されている。
監督には「大家さんは思春期!」の小川優樹さん、シリーズ構成を「冴えない彼女の育てかた」、「WHITE ALBUM2」の丸戸史明さんが務め、アニメーション制作は横浜アニメーションラボが担当する。
よむ×丸戸史明が女子高校生の日常を描く、アニメ「みるタイツ」製作決定! 2019年初夏より配信

今回、本PVが解禁された。主人公の3人が過ごす、一度しかない一年間の中から何気ない一瞬が次々と映し出され、本編に期待が高まる映像となっている。


そして、アフレコ現場より集合写真が到着した。
また、藍川レン役の戸松遥さん、中紅ユア役の日笠陽子さん、萌黄ホミ役の洲崎綾さん、奥墨ユイコ役の茅野愛衣さんよりインタビューコメントも到着たので紹介する。

また、2019年4月29日(月・祝)、東京ビックサイト 西4ホールにて開催されるキャラクターコンテンツ総合展示会「character1 2019」(キャラクターワン、キャラワン)、「キャラマ/みるタイツ」ブース(西4、No.321)にて「みるタイツ」のグッズ販売が決定した。
タペくじや缶バッジなどが販売される。さらに、ユアのスタンディパネルが展示予定とのことなので、会場に足を運ぶ際はぜひお立ち寄ってみていただきたい。


【キャストインタビュー】※敬称略


■藍川レン役 戸松遥


──アフレコのご感想をまずは聞かせてください。

戸松 これまで声優としていろいろな作品に関わらせていただきましたが、今までにない題材の作品でした(笑)。原作者のよむ先生のタイツ愛だとか、キャラクターの顔も映るけど、あくまでタイツを中心に捉える絶妙なカメラアングルだとか、いろいろと新しい経験をさせていただけて、アフレコはすごくおもしろかったです。



──今回演じたレンちゃんは、どんな女の子ですか?

戸松 作品の中心になる女子高生3人の中では、「真ん中」ですね。それなりに感情も出すけど、クールさもあって、いい塩梅の中間地点にいる女の子。ボケよりはツッコミのイメージが強くて、でも、思いっきりはっちゃけるようなエピソードもあったりするんです。あとは、結構自分の意見をズバズバと口にする子でもありますね。見た目の大人っぽさと重なる部分もあり、かつ、イメージを裏切る無邪気さも持っているような、そんな子です。

──アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

戸松 知っているキャストさんばかりで、とても居心地のいい現場でした。キャストたちの関係性が、作中の 3 人の関係性によく似ていたんですよね。3 人も第 1 話からよく見知った仲なので、いい意味で、アフレコの空気感、キャストたちのラフな距離感がそのまま作品に活かせたというか。友達の距離感みたいなものが上手く出せていたと思います。



──作品の内容が内容だけに、タイツ談義なんてされました?

戸松 しましたね?。ちょうど初回のアフレコは冬だったので、私たちも全員、リアルにタイツを履いていたんです。そうすると自然と「今日、何デニールのタイツを履いてる?」みたいな会話になって。

──やっぱり、そこは気になりました?

戸松 なりました(笑)。キャラクターによって履いているタイツのデニール数が違うなんて設定があると、まわりの人のタイツも気になるものですね。そこから「普段 30 デニールを履く?」とか「真冬はやっぱり 120 デニールが履きたいよね」とか「夏にもタイツって履く?」だとか、結構盛り上がってました、タイツ談義。

──そもそもキャラクターのプロフィールにデニール数が書いてあったのを読んで、びっくりしませんでした?

戸松 「そこでキャラクターを描き分けるんだ!」とは思いました。でもたしかに、せっかくタイツが画面にいっぱい出てくるんだったら、デニール数で個性を描き分けないともったいないですよね。びっくりというより、ひたすら感心させられることの多い作品でした。

──アフレコ現場で、スタッフの皆さんと話されたことで印象に残っていることはあります?

戸松 よむ先生が第 1 話のアフレコのとき、「自分はタイツが好きなんです」と堂々とおっしゃっていたのが印象深いです。それはそうだよな、と(笑)。それじゃなきゃ、こうした作品は生み出せないよね……なんて、キャストのみんなで盛り上がりました。そ
れくらいスタッフさんたちも潔いというか、こういう作品って、恥ずかしがりながらやっていると、かえって恥ずかしくなっちゃうじゃないですか。

──たしかに。

戸松 ……といいつつ、小川(優樹)監督は「僕はタイツのこと、よむさんほどではないんですけど?」みたいな感じでしたけどね(笑)。ともあれ、アフレコ前にみなさんが語るコメントが、楽しい現場になりそうだと感じさせるものばかりで、キャストの士気がすごく上がったんです。おかげで余計な恥ずかしさや恥じらいを覚えることなく、堂々とアフレコに臨むことができてよかったです。

──映像的に印象に残ったことはどうでしょう。

戸松 最初にも少し話しましたけど、とにかくカメラアングルが凝っているんですよね。猫の視点から見ている話数だとか。「タイツを中心に見せる」といっても、ただカメラの位置を下げるだけじゃなくて、猫の視点に設定しなければ絶対に映せないカメラアングルだったり、その状況だからこそ成り立つ演出があるんですよね。演出のバリエーションを生み出すスタッフさんたちの引き出しの広さに、ただただ「なるほど!」と感心していました。色がついた完成映像は、まだ私も拝見していないんですけど、きっとデニール数で色を使い分けているんだろうな……見るのが楽しみです。

──すごい映像が飛び出しそうですね。


戸松 あと、私も学生時代にタイツを履いて学校に通っていたんですけど、雨の中を学校まで駆け抜けたあと、ローファーを脱ぐとき、なんともいえないグチャッとした感触を味わうんです。そんな状況がこの作品でも再現されていたんですけど……台本のト書きに「むわぁ…」って書いてあって(笑)。

──なかなかない擬音ですね(笑)。

戸松 ローファーを脱いだときのあの感触を、そう表現するんだ!って、めちゃくちゃツボに入っちゃったんです。でも、言われてみるとたしかに、わかる、わかる。そのあと、「うえ?」といいながらタイツを絞るとか、ほかにも、買ったばかりのタイツが伝線してダメになっちゃったときの「うわっ!」という感覚とか、細かな描写がとにかくリアルで、女性陣としては共感できるんですよ。

──タイツの伝線って、本当に男性には分からない感覚なので新鮮だなと。

戸松 本当に一瞬で破けますからね。

──しかもけしてタイツは安いものじゃないから、ショックですよね。

戸松 そうなんです! あれはショックです、ホント。

──よむ先生も、小川監督も、脚本の丸戸史明さんもみんな男性なのに、その感覚を拾えるのがすごい。

戸松 伝線の感じとかも、また絶妙なんですよ。女性の視聴者さんにも、「わかる!」って、楽しんでもらえると思います。

──男性陣よりむしろ楽しめるかもしれないですね。では、楽しみにされているみなさんにひとことメッセージを。

戸松 タイツを全面にフィーチャーした斬新なアニメで、デニール数はもちろん、汗や水による蒸れ方の違いだとか、季節による変化といった、繊細なタイツ描写の違いをお楽しみいただけると思いますので、タイツ好きの方はもちろん、キービジュアルを見て「タイツの作品ってどういうことだ!?」と感じた方にも、ぜひ見ていただきたいです。一話数あたりは短い、5 分弱のショートアニメですけど、充実度が本当にすごくて、きっとこの作品を通じてタイツ好きの人が増えると思うんです。男性にも、女性にも、ぜひ楽しんでいただきたいです!

■中紅ユア役 日笠陽子


──まずはアフレコのご感想をうかがえたらと思います。

日笠 作品が発表されたとき、「どんな作品になるんだろう?」と思いました。本編収録の前にティザーPV用のナレーションを録ったんですけど、結構しっとりした爽やかな感じだったので、もしかしてそういう方向で行くのかな?と。でも始まってみたら、予想していた以上にタイツの映っているシーンが多めな作品でした(笑)。

──(笑)。

日笠 タイツのいろんな姿だとか、タイツに関する四季折々、季節ごとのストーリーが描かれて、その中で女子高生 3 人組の関係性が描かれていく。作品の舞台は共学校なんですけど、3 人のやりとりには、ちょっとした女子校感がありますね。私は女子校育ちなんですが、自分が学生だったとき、すぐそこにあった日常をそのまま切り取ったような雰囲気があって、演じながらときどき甘酸っぱい気持ちになりました。

──今回は演じられたユアちゃんは、どんな女の子ですか?

日笠 3 人組の中では比較的クールな子です。表情は豊かなので、最初のうちはそれに合わせた演技をしようと考えていたんですけど、「あまり叫んだりしない感じで」とディレクションがあったので、冷静さを追求する形で演じていきました。ただ、一方で彼女はコスプレが好きで承認欲求が強く、SNS の「いいね!」命みたいなところがありまして。とても現代っ子っぽいんですよ(笑)。表面はクールにカッコつけているんですけど、内側ではちょっとでも「いいね!」がつくと嬉しい、喜んでいる、みたいな。

──設定だけ読むとホミちゃんがはじけた子っぽいですが、実は一番ぶっ飛んでいるのは、ユアちゃん?

日笠 ユアだと思います。今回、役に決まったとき、キャスト陣で「なんで私たちが選ばれたんだろう?」みたいな話をしたことがありまして。最近はキャリア的にも女子高生の役を演じる機会が少なくなっているみんなが集まったので。でもいざアフレコが始まって、キャラクターのことを紐解いていくと、どの子も一癖、二癖あるキャラクターだったのでだから私たちが選ばれたのかな、と(笑)。有難いです!

──奥が深いキャラクターなんですね。三人の関係性は日笠さんの目から見てどうですか?

日笠 ユアがレンのことを好き過ぎて、すぐイタズラを仕掛けちゃうんですよね。「正座で足が痺れているから、ツンツンしちゃお」みたいな。それでふたりがワチャワチャしていると、ホミが絡んでいく。そんな関係ができているかなと思います。

──作品全体にはどんな印象を持たれていますか?

日笠 それはもう、やっぱりタイツを見る作品じゃないでしょうか(笑)原作者のよむ先生、小川監督を始め、本当にタイツ好きの方たちが集まったらしいんです。「胸の描写やパンチラにはこだわりがある」といったことはよく聞きますが、タイツをこんなに推す作品はほかにはあまり聞かないので、5分程度の長さの作品ですけれども、体感時間はもう少し長いといいますか。タイツのよさ、ドキドキ感、イケナイ感じ、背徳感……そういったものがギュッと詰まっている作品だと思います。肌はそこまで出していないのに、エロスがある。むしろ、隠しているからのこそのエロスみたいなものを、強く感じました。

──タイツが伝線(糸がほつれて縦上に広がること)したと女子が話している場面とか、こんなところを見てもいいのだろうか?みたいな不思議な気持ちがこみ上げました。


日笠 あはは(笑)。女子同士だと「伝線しちゃった?!」くらいはとても自然なやりとりなんですけどね。普通によくあることですし。でもそれが男性の目線で見ると、秘密の花園を覗いているといいますか、見てはいけないものを見ている感があるんでしょうね。アフレコの雰囲気は、世代が近いメンバーが集まっていることもあり、賑々しくやっておりますよ。スタッフさんからいただいた美味しいお菓子をいただいたりしつつ。

──それもあってでしょうか、会話の感じがすごく自然ですよね。

日笠 そうなんです。私はこの作品は日常もの作品だと感じています。よむ先生にもお伝えしたんですけど、「女子高あるある」みたいな会話が本当に詰まっているんですよ。よむ先生はどこで女子校の様子を見ていたのだろう!? (笑)。

──(笑)

日笠 それくらい自然な日常が描かれていて、会話も自然なんですよね。素敵だなと思いました。よむ先生に言わせると、あくまで「女子高の理想像」だそうですけど、もしそうなら、理想と現実には意外とギャップがないんだなと思います。

──そう聞くと、見ることで夢が広がりそうです。

日笠 「みるタイツ」というタイトルの印象だと「なんだろう?このアニメは」と思っている方も多そうですよね。実際、ご期待どおりといいますか、タイトルを裏切らず、たくさんのタイツも出てまいります。タイツフェチの方々の心を満たせるような作品に間違いなくなっていると思います。タイツのよさと、女子高生たちの過ごす何気ない日常の魅力とが織り混ざった、「こんな女の子が身近にいたらいいのにな」と感じてもらえるような作品になっております。作品の公開を楽しみにしていただきたいです。

──ちなみに日笠さんご自身は、タイツへのこだわりはあります?

日笠 私、タイツ魔神です。

──タイツ魔神!?

日笠 タイツっ子なんです。冬にももちろん履きますが、春先や秋口にも、演じているユアと同じ、30デニールのタイツをよく履きます。30 デニールのタイツはとても薄いので、すぐに伝線したり、破れたりするので、ほぼ使い捨てぐらいの感覚です。……ああ、そう考えると、3 人の中でたぶん、ユアがいちばんタイツ代がかさんでいるかもですね。でも、そこが彼女のこだわりなのかなと思います。

──どういうことですか?

日笠 30デニールって、パッと見が真っ黒じゃないんですよ。履くとグラデーションができて、そこがちょっとセクシーなんですよね。そんなところにコスプレ好きな彼女のフェティシズムが現れているんじゃないのかな、と。


──30デニールでも、履くと体感温度は変わるものですか?

日笠 断然あったかいですね。一枚あるだけで、まったく違います。……あの、ところで、先に取材を受けたキャストから「あなたにとってタイツとはなんですか?」みたいな質問があったと聞いたんですけど。

──えっ!?

日笠 「そんな某 TV 番組みたいな質問があるの!?」とびっくりしたんですけど、違いました?

──では、せっかくなのでうかがわせてください。……あなたにとって、タイツとはなんですか?

日笠 防寒具です!(笑)

──(笑)。ありがとうございました!

■萌黄ホミ役 洲崎綾


──まずはアフレコを経験されたご感想から。いかがでしたか? 少々風変わりな作品だったかと思いますが……(笑)。


洲崎 たしかにマニアックな作品でした(笑)。でも、すごくフェティシズムをくすぐられましたね。(原作者の)よむさんのイラストがとても綺麗で、女性の目から見てもとても魅力的に感じる作品でした。女性だったら誰もが経験したことがあるような高校生三人組のやりとりをメインに展開して、映像にはオシャレな雰囲気もあって。収録も楽しかったです。

──今回演じられた、ホミちゃんという役についても聞かせてください。どんな子ですか?

洲崎 ホミちゃんはメインの3人組の中ではいちばん弾けた子です。あかるい話題を持ってきたり、のんきだったり、おっちょこちょいだったりするところが目立つ、キャラクターが立っている子です。なのでビックリするところなんかは、大げさに演じてみました。あとはそう、履いているタイツは 110デニール……。

──出ましたね。この作品のポイント、キャラクターにそれぞれ、愛用しているタイツのデニール数が設定されている。

洲崎 ホミちゃんは能天気そうだし、ほがらかだし、何も気にしなさそうだし、素足でいてももいいんじゃない? くらいのイメージがある子なんですけど、意外とタイツは、登場するキャラクターの中で一番厚いものを履いている。そこはお嬢様っぽさが……って、そうそう、肝心なことをいい忘れていました。はじけたキャラですけど、一応、設定的にはお嬢様なんですよ。第1話では、車で送り迎えをしてもらっているシーンが描かれていたりして、お金持ち。でもそれを感じさせないくらい、ほがらかな子ですね。

──デニール数の設定からも見えてくるものがありますね。

洲崎 そうですね。収録前にスタッフのみなさんからの挨拶があったんですが、よむさんからはキャストみんなに申し伝えることが、「タイツが好きです」の一言だったんです。すごくおもしろくて、印象に残っています。そうだよなぁ、そうじゃないと、こういう作品は描けないよなあ、と(笑)。

──その他に、アフレコ関係で印象に残ったエピソードはありますか?

洲崎 アフレコの初日に集合写真を撮影するとご連絡をいただきまして、前日の夜は「これはタイツを履くべきなのか……?」とものすごく悩みました。私しか履いていなかったらどうしようとか、逆に私だけ履いてなかったら、空気読んでないやつみたいじゃないですか(笑)。だけど、そんなことをわざわざ他のキャストさんたちに LINE するのも申し訳ないしで、イチかバチかだ!と思って履いていったら、全員履いていたので、よかったです!でもみんなロングスカートだったので、タイツを履いているんだけれども、黒い靴下と区別がつかないぐらいのところしか見えていなかったんですよね。

──でも、見えないところのオシャレで、みなさんこだわりを発揮されて。

洲崎 はい。さすがにデニール数をキャラクターに揃えてはいなかったですけどね、たぶん(笑)。冬だったから、私は 110デニールを履いてもよかったんでしょうけど……でも実際に履くと 110ってかなり分厚いんです。私が普段履いているのはだいたい80デニールぐらいで、それでも割と厚めってまわりからは言われて……って、男性の読者の方に、こういうデニール数の感覚を話しても伝わるのかな(笑)。

──(笑)。映像のご感想はいかがですか?

洲崎 まだ完成したものは見ることができていないのですが、線画の状態でも魅力的な絵で、色がつくとさらに、薫りまでしてきそうな映像になるような気がします。誰もが少しは内に秘めている、ちょっとしたフェティシズムが、よむさんや小川(優樹)監督や、脚本の丸戸史明さんを始め、いろんなスタッフさんの力で広げられるような。私も、完成した映像を見るのを楽しみにしています。

──ちなみに、洲崎さんの考えるタイツのいいところってなんですか?

洲崎 脚が細く見える!!(笑)素足に靴下よりも、色が黒だと締まって見えるんですよね。ただ 30デニールくらいの薄いものだと、上手に履かないと色ムラができちゃうんですよ。だから私は中々薄いものは履けなくて……そういう男性はあまり分からなそうなことも、この作品を見るとわかってしまいますよ。この作品でぜひ、女性のタイツ事情に詳しくなって頂きたいです。

■奥墨ユイコ役 茅野愛衣


──「みるタイツ」のアフレコ、いかがでしたでしょうか。タイトルからして、ちょっと驚かされる感じですが……。


茅野 そうですよね(笑)。お話をいただいてから、一体どんな作品なんだろうと思っていましたが、かなりのフェティシズムを感じる作品でした。

──メインとなる女子高生3人組と比べると、茅野さんが演じられる奥墨ユイコ先生は年齢も立場も違いますし、謎めいたところがありますね。どんなキャラクターなのでしょう?

茅野 パッと見た感じだと、結構厳しめな人だという印象を受けますよね、きっと。でも実は、そうでもないんです。先生としての厳しさはちゃんと持っていますが、普通の先生で、ちゃんと優しいところもあります。ただ、「普通」だからこその色気みたいなものが、どこかしらに漂っている……私は、そんな風に考えながら演じていました。先生のキャラクターというと、S っ気だとか、逆にものすごく優しいとか、そうしたどこかの面を強調したものになりがちですけど、本当に普通な人として見せたい。特に「タイツっぽくしゃべろう」みたいなことは意識していませんでした(笑)。

──タイツっぽくしゃべる!?

茅野 その、なんでしょう? 表情が見えない、脚だけ画面に映っているシーンが多いので、声のお芝居もどこか誇張してやった方がいいのかな? みたいに考えたりもしたんです。でも、そうしない方がきっと生っぽさを楽しんでもらえるのかな? ドキッとしてもらえるのかな? ……なんて思い直して。まだアフレコは残っているので、これから先の展開では違った面も見えるかもしれませんけどね。

──キャラクターやシチュエーションもですが、アングル(構図)も変わった作品ですよね

茅野 おもしろいですよね。おっしゃるとおり、全体的にアングルにはすごいこだわりを感じます。絵コンテには、「冴えない彼女の育てかた」で監督をやってらっしゃった、亀井(幹太)さんもご参加されているとうかがいました。よむ先生、小川(優樹)監督、丸戸(史明)先生に続いて、さらにフェチな方がいるという……(笑)。見ていて、「亀井さんのお仕事だ、わかる?!」みたいなアングルがありましたね、やっぱり。色が付いた完成映像はまだ見られていないんですけど、どういう風になるのかな。ちょっと家族の前では見るのが恥ずかしくなってしまうような作品になってしまうのか。…でも、こっそり見るのが、作品の雰囲気にはきっと合ってますよね。大画面で見るよりは、できればこっそり見てほしいです(笑)。

──タブレットをベッドに持ち込んで……。

茅野 上から布団をかぶって、かまくらみたいにして(笑)。家族のいる方はぜひそのスタイルでお楽しみください。……もちろん、大勢で見てもいいとも思いますけど、女子高生のあんまり見ちゃいけないところを見ちゃっている感じを意識すると、より楽しめるのかなと思います。女性から見ていてもドキドキする内容ですからね。男性がそうやって見ると、よりドキドキしてしまうはずですよ。

──アフレコ中のエピソードで印象に残ったものがあればうかがいたいです。

茅野 割と年齢も近いメンバーがキャストに揃っていることもあって、すごくおしゃべりしやすい現場です。とまっちゃん(戸松遥)、ひよちゃん(日笠陽子)、あやっぺ(洲崎綾)の 3 人とも、他の作品で共演もしていますし、プライベートでもご飯に行ったりするメンバーなので、揃うと「はじけすぎておもしろいことにならないように気をつけよう」みたいな気持ちになります(笑)。サービス精神の塊みたいなメンバーですからね。

──タイツだけでなく、ガールズトークの部分も魅力を感じる作品ですけど、アフレコ現場でもそうした和気あいあいとした雰囲気があるんですね。では最後に、楽しみされているみなさんに一言メッセージを。

茅野 さきほどの布団のお話とちょっと被っちゃいますけど、こっそり「みるタイツ」でも、堂々と「みるタイツ」でも、どちらでも大丈夫な、どんな見方でもできる作品だと思いますので、いろいろな形でお楽しみください。私もこの作品を通じて、タイツっていろんな使い方ができるものなんだなと発見していて、とても楽しいです。女性にとっては身近なものですが、男性からしたら未知のもので、よりそんな感覚になるような気がします。タイツ自体を未知の生物みたいな感覚で見てもらっても、きっと楽しんでいただけますよ。あとはキャストもすごく楽しんで収録していますので、その楽しさが画面を通して伝わればいいなと願っています。ぜひ応援よろしくお願いします!

──ちなみに茅野さんご自身のタイツへのこだわりはあります?

茅野 こだわり!? あったかいから履きがちですよね。私にとってのタイツは、冬の友達です。

──「タイツは友達」……名言ですね。

茅野 冬しか会えないんですけどね。デニール数によっては、夏にしか会えない友達もいます。タイツへのこだわり、ほかのキャストのみんなのも気になるなぁ。……それにしても、不思議な取材ですね(笑)。

──ですよね(笑)。ありがとうございました!


(インタビュー&文:前田久)

【Uベント情報】
■character1 2019
[会場] 有明・東京国際展示場 (東京ビッグサイト/有明臨海副都心) 西 4 ホール 〒135-0063 東京都江東区有明 3-11-1

[開催期日] 2019年4月29日(月・祝)11:00~17:00 [入場料] 無料
詳細は、「character1 2019」公式サイトからご確認ください。


【作品情報】※敬称略
■ショートアニメシリーズ「みるタイツ」
<配信情報>

ニコニコチャンネル(#
5月11日(土)22時配信開始 以後毎週土曜日 22 時に新エピソードを更新予定

d アニメストア(#
5月11日(土)22時配信開始 以後毎週土曜日 22 時に新エピソードを更新予定

<スタッフ>
原作・ストーリー原案:よむ
監督:小川優樹
シリーズ構成・脚本:丸戸史明
キャラクターデザイン:日比野ゆかり
色彩設計:中尾総子
美術監督:栫ヒロツグ
撮影監督:佐藤光洋
編集:吉武将人
音響監督:明田川仁
音楽:Shade
制作:横浜アニメーションラボ
製作:TRUSS

<キャスト>

藍川レン:戸松遥 / 中紅ユア:日笠陽子 / 萌黄ホミ:洲崎綾 / 奥墨ユイコ:茅野愛衣


<イントロダクション>
4月。雨の朝。散り始めた桜が雨に打たれ、水たまりに浮かんでいる。生徒たちが色とりどりの傘が高校の校門をくぐり抜けていく。
「おはよ、レン」。下駄箱の前で、濡れたタイツのレンにユアが話しかける。
憂鬱そうに振り向くレンに、そこにいっそうびしょ濡れ のホミが、跳ねるようにやってきて話に花を咲かせる。
他愛ない3人の女子生徒の会話が、新学期の訪れを教室に告げる。
少女たちのかけがえのない時間が駆け抜けて、季節が移り変わっていく……


©よむ/TRUSS

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