通算4枚目であり、活動再開後の最初のアルバムとなる「FRAGMENT」を、2019年4月17日にリリースする藍井エイル。今回のコンセプトは、日常の何気ない断片を切り取ったアルバム。普段、彼女が感じていることが、多彩なクリエーターによって楽曲になった、藍井エイルの等身大の気持ちが詰まった1枚だ。
もちろん、本人も作詞、作曲に参加。自然体の自分をポジティブに表現した曲が多く、今までで最高に明るい作品となった!
活動休止中に考えていたことが、アルバムとして形になりました
──アルバム全体から感じたのは、肩の力が抜けた、ナチュラルな作品になっているのかなということでした。
藍井 お休み中に自分とじっくり向き合った結果が、今回のアルバムには色濃く出ているように思います。何気ない日常の中で感じたことや人との出会いという「欠片(かけら)」が合わさって、今の自分ができているということをテーマに作ったアルバムなので、自然な気持ちで聴いていただけたらいいなと思っています。
──タイアップのシングル曲も収録されているので、フィクションの世界を表現したかっこいい曲がありつつ、アルバムの新曲のほとんどは日常を感じさせる曲でした。
藍井 活動休止中に誰に相談するわけでもなく、「私が次にアルバムを出すとしたら、日常を切り取ったような作品を作りたいな」と考えていたんです。再開してアルバムを作ることになったとき、「実は作りたいテーマがあるんです」と言ってできたのが「FRAGMENT」でした。お休みがあったからこそ、作ってみたいと思えたアルバムです。
──アルバムの新曲は曲調的にも明るくて、エイルさんのアーティストイメージが少し変わりました。
藍井 攻撃的でバキバキな曲は、確実にいつもより少なくなっていますね。ジャケット写真も今までとはかなりイメージが違って、スタイリッシュでありながらシンプル、そして生活感みたいな(笑)。
──黒いニットと白いカットソーと、盤によって2種類の衣装となってます。
藍井 黒のニットとレザーのスカートという合わせは、わりと今までの藍井エイルという感じなんですけど、初回生産限定盤Aの白のトップスにジーンズ、そして裸足というのは新しいです。裸足で撮った写真というのは今までにないと思いますし、衣装も今までで一番ラフなものになっています。
──ロケーションもアパートの一室という感じで、日常感があって。
藍井 そうですね。スタッフさんもデザイナーさんもカメラマンさんも「日常を感じるアルバム」というコンセプトをみんなが共有してくれたので、ビジュアル面でも私のやりたいことを表現できて、ぶれないアルバムになったと思います。
──もちろん、アルバムの新曲を作詞作曲したクリエーター陣とも、しっかりコンセプトを共有できたということですね。
藍井 はい、私からばっちりお伝えして、それに沿って楽曲を作っていただきました。歌詞に関しては、少し私が手を加えたいなと思ったものは共作という形にさせていただいて、内容的にも統一感があるものにすることができました。