【インタビュー】あやちの自然体のパフォーマンスがかっこいい! 竹達彩奈初のライブハウスツアー「A」が、Blu-ray&DVD化!!
2019年6月に開催された「竹達彩奈 LIVE HOUSE TOUR 2019『A』」。その東京公演の模様を収録したBlu-ray&DVDが、2019年11月6日にリリースされる。自身初となったライブハウスツアーで、気心の知れたバンドとともに、ストレートに歌を届ける「あやち」の姿を見ることができる内容となった。大阪、広島、名古屋、東京、埼玉を巡ったツアーの思い出と、映像化された東京公演の印象を、たっぷりと語ってもらった!
ライブハウスツアーは、まるで高校野球の甲子園みたいでした
──「A」の東京公演の映像を、いち早く拝見させていただきました。パフォーマンスはもちろん素晴らしかったんですけど、自由なMCも楽しませていただきました。
竹達 ありがとうございます。でも、東京公演は映像化されることがわかっていたので、MCは抑え気味にしたつもりなんです。広島とか大阪とか、ほかの会場ではもっと言いたいことを遠慮せずに言ってました(笑)。
──地方公演のほうが、より自由度が高かったと。広島は全会場の中でもっともキャパが小さかったそうですね。
竹達 200人くらいのキャパでした。ステージも小さくて、自分のすぐ後ろや横にバンドのみんながいたので、動けるスペースがほんの少ししかなくて。お客さんとの距離もすごく近かったんです。
──まさに竹達さんがライブハウスツアー「A」で味わいたかった雰囲気だったんじゃないですか?
竹達 そうですね。よりお客さんに近寄って、温度感のあるライブにしたいというのが、「A」のテーマだったので、広島が一番それを実現できたかもしれないですね。バンドのメンバーは「彩奈が、もうライブハウスではやりたくないって言ったら、どうしよう」って心配していたみたいですが、むしろ気に入っちゃったというか。たしかに楽屋はすごかったんですよ。煙草臭いし、壁にはびっしりバンドのサインが書いてあったり、バックステージパスが貼られていたり、世界が濃いんですね。いろいろなバンドさんの濃厚なエキスが凝縮されているみたいな部屋だったので、最初は驚いちゃったんですけど、それも新鮮で。しかも、楽屋がひとつしかないからバンドメンバーと一緒で、みんなとの距離が近くて楽しかったんですよね。休憩中にみんなでUNOをしたりとか。
──そういうのって、バンドらしいですよね。
竹達 ツアー中はずっと、ポイント制でUNO大会をやっていたんですよ。それで最終日までに一番負けた人が罰ゲームでモノマネをするという。今までのライブでは楽屋が別々で、バンドのみんなのところに気軽に顔を出したりできなくて。今回のツアーはずっとみんなで合宿しているみたいで、バンドを組むってこんな感じなのかなって思いました。
──ほかに印象に残っている会場はありますか?
竹達 名古屋の会場がクラブっぽくて、オシャンティでした。フロアには大きなミラーボールがあったりしてキラキラしたライブハウスでした。大人な感じというか(笑)。東京はライブハウスの下にファミレスがあって、ジャンプ禁止というルールがあったんですよね。
──MCでも、お客さんにおっしゃってましたね。
竹達 申し訳ないけど、ここはジャンプ禁止みたいって。みんな、控えめに動きつつもすごく盛り上がってくれて、うれしかったです。
──MCではライブハウスツアーへの想いも語られていましたね。ステージのセットも演出も衣装も作り込まれたホールでのライブもいいけど、ライブハウスでより自然な形でやってみたかったと。やっぱりホールでのライブと比べて、気持ちは違いましたか?
竹達 全然違いましたね。今までは衣装とか幕間の映像とかで、かわいさみたいなものを全面に出していった演出が多くて、私自身かわいいものが大好きなので、すてきな世界観の中にいられたんですけど、常にかわいくあり続けなきゃいけない気がして、見せ方が難しいなと思っていたんです。それが今回、ライブハウスツアーをやらせていただいて思ったのが、この場所だったら、私、鼻水出せるかも、ということで(笑)。
──え、どういうことですか?(笑)。
竹達 人間らしさを泥くさいほど出しても、許される場所なんじゃないかと感じて、そっちのほうが自分の性格には合っているんじゃないかと思いました。ライブハウスって、まるで高校野球の甲子園みたいに汗と土にまみれる場という感じがしたんです。お客さん、バンドさん、自分の熱がぐるぐる混ざり合って、試合をやっているような感覚に近いのかなって。熱い魂をみんなにぶつけたら、みんなもそれを返してくれて、全員が全力みたいな空気感が本当に気持ちよくて、爽やかな汗をかけました(笑)。
──スポーツをやっているような感覚だったと?
竹達 私はスポーツが得意ではないんですけど、試合が終わった後に「お前やるじゃん」「お前もな」みたいなやり取りをするのに近い爽やかさがあって、自分が持てるすべての力を、ありのままにぶつけられる場所だなと思いました。
──歌と演奏だけでストレートにお客さんにぶつかっていく場ですからね。
竹達 振り付けや演出が一切ないライブだったので、その分、自分をごまかせないなという思いがありました。後ろ向きだったり、ちょっとでも迷いがあったら、すぐにお客さんに伝わってしまうだろうなと思って、常に自分のすべてをぶつける気持ちで臨みたいなと。無理にかわいこぶったりかっこつけたりすることなく、ただただ今の私の等身大の姿を見せたいなと思ってステージに立ちました。
──歌っている姿も話している姿も、とても自然だったと思います。
竹達 今回、映像になったのは東京公演だけですけど、歌い方とかリズムの取り方とか、会場ごとに違っていただろうなと思うんです。たとえば「HIKARI」は、1番を(小林)俊太郎さんのキーボードの演奏だけで歌ったので、2人で息を合わせている感じがあって、会場ごとに違う「HIKARI」を届けられたんじゃないかと思いますね。
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