義援金は京アニや被災地へと寄付──「えなこ」ら人気レイヤーやお笑い芸人・R藤本が集結した「チャリティー撮影会」レポート!

コスプレイヤーのえなこさんが主催する「チャリティー撮影会」が、2019年11月4日、東京都・港区「スターライズタワー」にて開催された。

昨年開催された「チャリティー撮影会」では、総額268万円の売上金が日本赤十字社を通じて西日本豪雨災害および、北海道胆振東部地震の被災地へと寄付された。今年は、京都アニメーションや日本赤十字社、動物愛護団体に寄付を予定している。

撮影会には、昨年に引き続き、えなこさんや火将ロシエルさん、篠崎こころさん、宮本彩希さんの4名が出演。そのほか、インスタグラビアで注目を集める似鳥沙也加さんに、「次世代コスプレイヤー 全国 オーディション」でグランプリに輝いた、中国生まれのコスプレイヤー・綺太郎さん。そしてピン芸人のR藤本さんが参戦した。

撮影会の見どころのひとつが、各企業から提供を受けたコスプレ衣装だ。えなこさんは1部で「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒ、2部では「遊☆戯☆王」のブラック・マジシャン・ガール。最後に「Re:ゼロから始める異世界生活」のレムのコスプレを披露した。

えなこさんは、これまでの経緯を振り返り「昨年に引き続き2回目の開催。前回よりモデルさんやスタッフさんと入念に打ち合わせを続け、ここまでやってこれました。全3部構成で、最後まで楽しくやっていきたいなと思います」とコメント。続けて、義援金については「辛い事件や災害がありました。売上金は日本赤十字、京アニ、動物愛護団体に全額寄付させていただきます。私たちモデル、参加者の皆さんで集め、協力した結果なので気持ちが詰まっています。有用にお使いいただければ嬉しいです」と語った。

この日、ひときわ異彩を放っていたR藤本さんは「俺様が場違いなのは一番理解している」とコメントしつつ「サイヤ人の王子として一生分の写真を撮られたから、仕上がりを楽しみにしているぜ」と眼光を光らせた。撮影会では、1分ごとにポーズを変えるファンサービスで大盛りあがり。大量の汗を流しながら、集まった参加者の期待に応えた。

「初めての参加だったため緊張していたのですが、みなさんがやさしくしてくれました。ありがとうございました」と感謝を述べた似鳥さんは、1部でサキュバス、2部ではナース服にファスナーが大量にデザインされた「ファスナース」の衣装で参加。1部では、多くの参加者に緊張してしまうなど、初々しい様子を見せていた。

「回復術士のやり直し」のセツナやM企画の衣装「青龍」で登場した宮本さんは、参加者に声をかけるなど、フレンドリーに対応。報道陣による囲み取材では、「こうしてまた呼んでいただけるのはありがたいです。えなこさんの力ってすごいなと改めて思いました」とえなこさんを讃えた。


「GANTZ」山咲杏、「七つの大罪」ディアンヌ、ゲームアプリ「モンスターストライク」メタトロンのコスプレで、全ての部に出演した篠崎さんは、「今後、こういう活動が広がっていけばいいなと思います。私も少しでも協力できるようにがんばりたい」と、引き続きチャリティー活動に意欲を見せていた。

中国から来日中のコスプレイヤー・綺太郎さんは、「七つの大罪」からエリザベス・リオネス、「モンスターストライク」壮美なる聖告の大天使ガブリエル(獣神化)の衣装で登場。まだ日本語でのコミュニケーションは難しかったようだが、アイコンタクトや身振り手振りで参加者と意思疎通を図り、大量のフラッシュを浴びていた。

火将ロシエルさんは「ひとりのコスプレイヤーとして協力できたことに嬉しく思います」と笑みを浮かべ、「ひとりじゃできないことも、えなこりんが声をかけてくれて、みんなで協力できたのはすごいことだと思っています。また協力したいなと思います」と意気込んだ。

近年、都市部、地方問わず各地で開催されている撮影会イベントだが、今回の「チャリティー撮影会」は、慈善イベントという珍しい枠組みで行われた。

当日はその珍しさと、普段撮影会に出演することが少ないコスプレイヤーたちが出演するということもあって、枠いっぱいの300人が来場。

多くの企業と人気コスプレイヤーたちが取り組む「チャリティー撮影会」によって、さらにコスプレイヤーたちの活動の幅が広がりそうである。

(取材・文・撮影/ryuko)

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