テクノ法要からコスプレ人間将棋まで! ゴールデンウィーク序盤を盛り上げた「ニコニコ超会議2019」フォトレポート

ネット発&日本最大級の文化祭「ニコニコ超会議2019」が2019年4月27日~28日、千葉・幕張メッセにて開催された。

今年の超会議には、2日間合わせて16万8248人が来場。生放送を視聴したネット来場者数は666万3612人で、いずれも前年度を上回っている。今回は、盛り上がったイベントの様子を写真で振り返っていこう。

テクノ法要

インパクトで度肝を抜いたのがテクノ法要のブースだ。暗闇の中でテクノのリズムにあわせて読経する僧たちの背後には、極彩色の映像と共に経文が映し出される。写真のステージは浄土真宗本願寺派・照恩寺の朝倉行宣住職のもので、南無阿弥陀仏のグルーヴ感がすごかった。会場で制作された初音ミクをイメージした弥勒菩薩像は、登壇した僧たちにも大評判だった。

超将棋

超将棋ブースでは、天童市の名物である人間将棋が特設エリアで行なわれた。写真は佐藤紳哉七段率いるコスプレイヤーチームと、阿部光瑠六段率いるN高生チームが対戦した時のもの。佐藤紳哉七段は「さかなクン」のコスプレで登場すると、対局中もさかなクンになりきってのトークを展開。カニの生態を説明しながら「ギョギョッ、蟹囲いが雁木囲いに脱皮しました!」などと練りに練ったネタを繰り出していた。加藤一二三九段と藤井聡太七段のトークショーでは、加藤九段のマシンガントークに藤井七段もたじたじ?


痛車天国

痛車天国エリアでは、意匠を凝らした痛車の周りで、同じキャラクターのコスプレイヤーが立って撮影していたのがニコニコ超会議ならではの光景だった。

超「アベンジャーズ/エンドゲーム」ブース

映画が大好評上映中の超「アベンジャーズ/エンドゲーム」ブースでは、超アッセンブルフォトステージが大人気! ステージに登場するMARVELヒーローズ、特に渋めのキャラクターたちの再現度がすごかった。ブース内ではライブペイントも。

「ありがとう平成! よろしく令和! ニコニコカドカワブックフェア」ブース

KADOKAWAブースには高さ10メートルの巨大本棚が出現! 本棚に陳列されているのは実際に刊行された同社書籍の数々だ。新元号を記念して「令和元年5月1日」付で増刷された万葉集が陳列されていたりも。ブース内では2020年にオープンする角川武蔵野ミュージアムのアピールも。



平成令和ブース

今回のニコ超ならでは!だったのが、平成・令和の元号関連展示。小渕元官房長官や菅官房長官が元号を公開した際の字のレプリカが注目を集めていた。

ISEKAI TAIKENブース

KADOKAWAのISEKAI TAIKENブースでは、クエストを達成すると商品がもらえるイベントも。おなじみの作品の数々だが、異世界くくりで一堂に会するのはレアな光景だ。

VTuber Fes Japan 2019

「VTuber Fes Japan 2019」と題したエリアでは、VTuber関連の展示やイベントが多数行なわれ、バーチャル握手会やバーチャルじゃんけん大会といったものも。未来を感じたのが「NTT研究所×ヒメヒナ電子分体研究所」によるVTuberなりきりAI計画。キーボードで好きな文字を入力すると、ヒメヒナが言葉と動きで反応してくれた。

超フードコード“みんなでつくる!ネットからの差し入れ超カレー”

ネットから差し入れができる「あちらのお客様からシステム」を使って、会場で煮る大鍋のカレーに視聴者が食材を投入して会場で販売してしまおうという企画。取材したタイミングではじゃがいもとにんじんの存在しか感じられなかったが、運がよければフォアグラやシャトーブリアンといった高級食材に出くわすこともあったかも?

以上、簡単ではあるが会場の雰囲気をお伝えさせていただいた。技術と伝統、そして遊び心がクロスオーバーする、まさに「ニコニコ」らしい2日間であった。


(取材・文・写真/中里キリ)

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