MONACAからの宿題に正面から向き合った新曲「Share the light」リリース! 3年目も全力で駆け抜けるRun Girls, Run!ロングインタビュー!
林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんによる声優ユニット「Run Girls, Run!」(以下、ランガ)が、6枚目のシングル「Share the light」をリリース!
この夏、結成2周年を迎えますます活躍の場を広げるランガが、前作から半年ぶりのニューシングル「Share the light」を2019年11月27日(水)にリリースする。
本作は、秋アニメ「アサシンズプライド」OPテーマとしてすでにご存じの方も多いだろうが、作詞を只野菜摘さん、作曲・編曲を田中秀和(MONACA)さんという強力タッグによる1曲となっている。これまでの「元気いっぱい!」なランガのイメージを覆すようなクールな楽曲は、3年目に突入し大きな飛躍を目指す彼女たちのイメージそのもの。
またアニメ「キラっとプリ☆チャン」新OPテーマ「キラリスト・ジュエリスト」や、冬をテーマとした切ないダンスポップチューン「スノウ・グライダー」とさまざまな表情がうかがえる充実の1枚となっている。
日々をノンストップで駆け抜ける3人が、どんな思いで今を生きているのか。そしてニューシングルにはどんなメッセージが込められているのかを、じっくり語ってもらった。
大きな成長を実感できた3年目のスタート
──前作「ダイヤモンドスマイル」のインタビューからおよそ半年ぶりの登場ですね。まずは、この半年を振り返っていただけますと。
林 いろんなことをやらせていただいたんですが、なかでも特に今までにやったことのないことに挑戦したのは「らんがばん!」ですね。初めてのバラエティ番組だし、しかも自分たちの冠番組をやらせていただくなんて夢のようだったんですが、3人で映像バラエティをがっつりやるのが初めてだったので、大変なこともありました。
──AT-Xだと20時から放送だし、TOKYO MXでは21時30分から再放送されていたので、いきなりのゴールデンタイム進出でしたね。
林 そうなんですよ! みんなも観られる時間帯だったので、いろんな方から「観たよ」と言っていただけました。私の地元(静岡)では放送されてなかったんですけど、東京旅行に来ていた友達が偶然番組を観て「今テレビに映ってたんだけど」って連絡が来たりしました。私たちって普段はアニメのキャラを通して皆さんに声を聞いてもらう機会が多いんですが、こうやって地上波で顔を出したことで「いろんな方が観てくれるんだな」「地上波の影響力ってすごいんだな」って改めて思いました。
森嶋 自分としてはこの夏に2周年を迎えて、3年目に向けてスタートしたという意気込みが強いので、改めて自分たちの仕事への向き合い方が変わった時期だったと思います。レコーディングで歌を録るうえでも、今まで以上に世界観への理解を深めたりもしたし、ラジオなどにも今まで以上に自分たちを表現する場として向き合うようになったんじゃないかな。
──森嶋さんは「ガーリー・エアフォース」で、メインヒロインのグリペン役を演じたことも大きいのでは?
森嶋 そうですね。自分の持っている力を出すべき時に、今までなら緊張して出せないこともあったんですが、そういう時こそ落ち着いて立ち回れるようにもなったのではないかなと思います。
厚木 私は、先日やった「プリチャンライブ」(プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR 2019 ~キラッと!アイドルはじめる時間だよ!~)が印象に残っています。普段のランガのステージだと、もし間違っても自分自身のキャラクターとしてそういう面もある、という風に思えることもあるんですが、キャラクターとしてステージに立った際は何かを間違えてはいけない、という責任を感じてものすごく緊張していたんです。でもイベント後の皆さんのコメントやお手紙を読んだら、昔よりも成長したねっていう内容がすごく多かったんです。去年に比べて堂々と動けるようになったり、個人的なスキルも成長できたりしたのかなって。ちょっとずつですけど、いろんな経験を積んで着実に成長できているのかな、という自信もつながるイベントになりました。
──先輩とのやりとりは、昨年よりもスムースにいきましたか?
厚木 毎週アフレコでお会いして、少しずつ打ち解けてきた部分はあるので、去年よりもずっと緊張せずに久保田(未夢)さんに接することができました。今年は、ちゃんと青葉りんかとしてステージに立てたのかなと思います。
林 私も一緒に「ミラクル☆キラッツ」をやっているんですけど、(厚木さんと久保田未夢さんとの)3人だと本当にミラクル☆キラッツでいるような気がします。キラッツには「無敵」っていう歌詞がけっこうあるんですけど、本当に自分たちは無敵だなと思えて。
厚木 私の演じるりんかは落ち着きのあるキャラクターなんですが、やっぱり彼女たちは中学生なのでステージ上では無邪気になれるんです。だから、本当にいいよね。プリティライブ。
林 先輩方と目が合うと、みなさんもキャラでいてくれるから私たちもキャラでいられるんです。楽しいよね。
──両サイドに先輩(芹澤優さん、若井友希さん)がいる森嶋さんはいかがでしょうか?
森嶋 ビッグな、しかも「強い」先輩ですよね(笑)。私の所属する「メルティックスター」も本当にライブ前後のやりとりなどが増えて嬉しかったですね。今まではメルティックで動くことがほとんどなかったんですが、最近はこの3人で取材を受けたりすることも増えて、ちょっとはしゃべれるようになったんです。
林 本当に嬉しそう(笑)。
森嶋 嬉しいよ! 曲によっては、ステージ上で好きな人とたわむれる演出があるんですが、そういう時も自然とメルティックのメンバーで集まって、自分たちらしい動きができるようになった気がします。後で映像を観て振り返っても、そう思えたのが嬉しいです。
歌手と声優の2つの顔が楽しめる「Share the light」
──やっぱり1年、2年と作品が続くと、その分キャラクターとしてもキャストとしても積み重ねていくものが増えていきますよね。そんな着実に成長しているランガのニューシングル「Share the light」ですが、どんな曲ですか? 個人的には浮遊感のあるメロディが印象的でした。
林 確かに! 私も最初に聴いた時に不思議な曲というか、面白い曲だなと思いましたね。いろんな音が聴こえるし、明るいところもあったりダークなところもあったりと、1曲の中でいろんな表現の方法がたくさんあるなと思いましたし、めっちゃ難しい曲だなという印象でした。でも歌詞を読み込むと、「アサシンズプライド」のメリダちゃんの気持ちに寄り添った曲なんだなと思って、レコーディング時もメリダちゃんの気持ちになって歌わせていただきました。
森嶋 この曲は聴くたびに新しい発見があると思うし、ライブで歌う時も私たちの見せ方がどんどん進化していきそうな楽曲だと思うので、何度も聴いていただきたいですね。魅力がたくさん詰まった曲だと思います。
厚木 「Share the light」は「アサシンズプライド」のOPテーマなので、すごく作品に寄り添った内容になっていて、先ほど浮遊感とおっしゃいましたけど、メロディも今までに聴いたことのないような、「アサシンズプライド」の不思議な世界観が表現されていると思いました。歌詞もメリダちゃんの、マナを発揮できないけど守りたいものがあって、戦っていくという葛藤を表現した内容になっていて素敵だなって。今までもランガとしていろんなかっこいい曲をタイアップで歌わせていただいてきたんですけど、またひと味違うかっこよさがつまった1曲になっているので、艶やかな私たちというか、新しい魅力を感じていただける曲だなと思いました。
──これまでのランガの楽曲って音が厚めでパワフル!という感じなんですけど、今回は音数が少なめでクールな感じというか、今風の洋楽っぽい印象を受けました。
林 確かに! 今解決しました! だからオシャレなんだ!
──サビも、「ここがサビですよ!」っていうわかりやすい感じではなくて、第一印象がアニソンっぽくないなと。
林 そうなんです。最初、サビどこだろう?って思いました。アニソンっぽくないっていうのは、うちの親にも言われました。アニソンって特有のノリがありますけど、この曲はひと味違っていて、じっくりと聴き込みたくなる感じです。
──MONACAさんって、毎回ランガに「次はこれ、歌えるかな?」って宿題を出しているような気がするんですよね。「Share the light」もそういう1曲なのかなと。レコーディング時には、作曲の田中秀和さんとどんなやりとりがありましたか?
林 楽曲についてやりとりする時間はあまりなかったんですが、休憩時間に「学校、どう?」とか「朝、何時に起きるの?」みたいな世間話はしました(笑)。「朝6時に起きます」「へー早いね」って、田中先生とお仕事を離れたお話をできたのは嬉しかったですね。
──レコーディング中の印象的なディレクションはありますか?
林 私、歌う時に声が強いというか、「パン!」とまっすぐに歌っちゃうんですね。今回も「ちょっと強すぎるかもしれない」って言われて、「Share the light」ではどれだけ力強さを落としたらしっとりしたいい声になるんだろうとすごく考えながら録りました。そのいっぽうで、落ちサビの「一人ぼっちで抗わないで」のところでは、この元気な声を生かして好きなように歌ってください、と言っていただけたりもしました。
森嶋 ここは気持ちいいよね。
林 うん。自分で歌ってても気持ちいいところです。だから1曲の中でいろいろな歌い方に挑戦しているので、そこを聴いていただきたいです。
森嶋 逆に私は、もうちょっとかっこよく歌ってくれってディレクションがあって、そこから作っていった歌い方に加えて、2~3パターンくらい違う歌い方をして、その中から先生が「これでいこう」って結論を出してくださいました。だから、私の中のいくつかの引き出しを開けて、出てきた音が収録された楽曲になっていると思います。
厚木 私は最後に曲を録らせていただいたので、2人の歌を聴かせていただいてから収録しました。だからけっこうイメージはつかみやすくて、わりとスッと録れたんですけど、1サビ終わりの「気づかないでしょう?」のニュアンスが難しくて、何度か録り直しました。ここはいろいろな考え方ができますよね。メリダちゃんのクーファ先生に対する思いというとらえ方もできますし、マナの才能の開花という意味にも取れる。いろんなストーリーが反映できると思うのですが、最終的にメリダちゃんは13歳なので、女の子が少し背伸びした「おませさん」のような雰囲気を持ちつつ、近めの存在の人に語りかける感じで、というディレクションをしていただきOKをいただきました。
──先ほどアニソンっぽくないと言いましたが、歌詞や表現という点ではかなりアニメの世界にリンクした楽曲になっているんですね。
厚木 深いですよね。私も「深いな」と思いながらレコーディングさせていただきました。あとは、「シェアする?」っていうセリフがあるんですが、私たち声優もやらせていただいてるので、曲の中に突然セリフが入ってくると緊張するよね。だいたい歌を録り終わった後にこういうパートは収録するんですけど、「本線が終わりました。セリフを録っていきましょう!」って言われると「どきっ!」としてしまうんです(笑)。
林 わかる(笑)。
森嶋 声優だからね。ここはしっかりできないと。
林 普段、只野菜摘さんとか田中先生には、私たちの声優としての顔はあまり見せないんですよ。だから余計に恥ずかしいんです。特に「すっ……」と声優モードに入るところとか(笑)。
MVでは、完成形が見えないままさまざまな演技に挑戦
──MVについてもうかがいたいと思います。今回はどういうストーリーなんですか?
林 何かに私たちが導かれて、最終的に教会で踊るというストーリーです。
厚木 探し求めていたものがそこで見つかるんです。
林 全編映像が暗いじゃないですか。実は昼間に撮影したんですが、それを画面を暗くしてるんです。そのおかげで世界観がぐっと広がっています。
厚木 今まではいろんなイメージカットを撮ったあとにダンスシーンを撮っていたんですが、今回はダンスシーンから始まったんです。だから、ずっと新鮮な気持ちで撮影が進みました。最近は、小道具を使ってのお芝居というのもあまりなかったんですが、そういうのが久々だなと感じてました。私、宝箱を開ける演技をしたんですが、開けた動作の後に監督さんから「光りました!」って言われて「わー!」って表情をしたり、「今、脇から光が走ってきました!」って言われて、ふっと振り向いたり。すごく新鮮でしたね。今、どうなってるんだろうって想像しながら収録しました。
林 あとは後ろから迫ってくる何かにおびえてくださいとかね。自分たち自身が一番完成形を想像できていませんでした。今までは「わーい」みたいなお芝居が多かったので、「おびえるとは!?」って(笑)。
森嶋 あった、あった(笑)。
林 普段は声だけで演技することが多いので、今回みたいに表情で演技するのって難しいんだなって改めて思いましたね。
──そんなMVの見どころはどんなところでしょうか?
厚木 今回、初めてダンスシーンでシルエットのみを撮影していただいたんですが、今まではシルエットだけを撮ってもらうことがなかったので、かつてない緊張感、集中力の中で撮影したのが印象的です。がんばったので、そこを見てもらいたいです。
林 今回は振り付けの先生がずっと一緒にいてくれて、直前どころか撮りながらもカッコよく見えるように調節していただいたので、ダンスシーンは特に注目していただきたいですね。
「プリ☆チャン」新OPはかわいらしさ押しの一曲!
──そして「キラっとプリ☆チャン」OPテーマ「キラリスト・ジュエリスト」も収録されます。
林 今までにないかわいい楽曲になっていて、大好きな曲です。前シーズンOPの「ダイヤモンドスマイル」はキラキラしているけど芯に熱いものがある曲だったんですけど、今回はかわいい成分が増えています。でも「てっぺんを目指すぞ!」という向上心は変わらないし、「個性」という歌詞が出てくるのが「プリ☆チャン」の世界観ともリンクしてていいなと思います。アイドルが目指す人に限らず、「あの人よりもうまくなりたい」とか「この人はあんなにがんばっているのに私は……」って比べちゃうことってあるじゃないですか。でも「カラフルなチャンネル」とか「個性はドキドキうずうず 自分だけのジュエル」とか、自分自身はそれでいいんだっていうか、個性をどれだけ輝かせるかが大事なんだよっていう曲になっていて、自分もすごく背中を押される曲になっています。
森嶋 今回は合いの手みたいなフレーズがあって、ぜひファンの皆さんにもやっていただきたいです。アニメを観てくれてる女の子たちにも「pa・pa・pa・ya・pa」ってやってもらいたいし、ほかにもわかりやすくコールを入れられる曲だと思うので、これからライブの盛り上がりどころに歌っていきたいというくらい好きな曲です。
──OP映像もオールスター感があって、キャラクターそれぞれに見所がありますよね。合わせて聴くとグッときちゃいました。
厚木 私も感動しました!
林 本当にかわいすぎて、映像が始まった時からびっくりしちゃいました。「超うごいてる!」って。
厚木 シーズン1ではずっとチーム戦でがんばってきたんですけど、シーズン2からは個人戦みたいな展開になってきて、そこがものすごく歌詞とリンクしているように感じます。でもやっぱり「プリティー」シリーズらしい、キラキラした女の子の夢をかなえてくれる曲になっていると思えます。私、「一生懸命が軌跡になる」って歌詞がすごく好きなんです。あこがれる夢があっても、それに向かってどう努力すればいいかわからないことってけっこうあると思うんですけど、そういう時に「一生懸命が軌跡になる」って言ってもらえたら、何をすべきっていう問題が解決したわけじゃないけど「毎日がんばって学校に通ってみようかな」とか「お母さんのお手伝いがんばろうかな」っていう、そういう毎日のちょっとしたがんばりが夢につながっていくんだなって思えるのかなって。そういう素敵な歌詞だなと思います。
タイアップ曲でもあるのでキャラクターっぽさも散らばっていて、「アゲて キメて いきたい」っていうカタカナの使い方がえもちゃんっぽくないですか? その後に「ファッション・アイコン」ってコーラスで追いかけてきてるのも、えもちゃんの第1期のセリフ「コーデのことは私に任せて!」みたいなセリフを思い出させるし、りんかちゃんとしては「まけられない かがやきたい」とか「らしいな」って思うし、「デリシャスだよ」とかすごくめるちゃんっぽい。
森嶋 確かに言いそう!
厚木 すごくかわいいですよね。そういった、ちょっとした歌詞にも注目して聴いてもらいたいです。
──個人的には、76話「キラにちは! だいあとだいあが出会った日、だもん!」ではだいあがみらいたちの活躍にあこがれてプリチャンアイドルを目指すようになった、というエピソードが、今のランガにあこがれるファンの子たちの姿とシンクロしているように思えたんですが、実際にそんな経験はありますか?
森嶋 やっぱり「プリ☆チャン」に関わらせていただいたら、そういう機会も多くありますね。
林 小さい子から直接お手紙をいただいたり、みらいの格好をしてライブに来てくれる子がいたりしますし、以前……お渡し会の時かな。小さい子が「どうしたらダンスが上手になるんですか」って聞いてくれて、それにすごくウルっとしちゃって。「この子からしたら私達って憧れの存在なんだ」と思ったし、そう思ってくれているからこそああいう質問が出るんだろうなって思えました。自分がずっとあこがれていた側にいたので、自分もそういう立場に今なっているんだと思えて、その時はすごくうれしかったですね。
森嶋 「いつも見てます」とか「元気をもらっています」という感想をもらった時は、自分たちがあこがれられている存在になれていることに加えて、みんなに元気を与える存在になれていることを嬉しく思いますし、「プリ☆チャン」のライブで小さい子が私たちを真似して踊っているのを見たりするのも嬉しいです。
厚木 やっぱりお手紙がめちゃめちゃ励みになりますね。すごく一生懸命書いてくれたんだなっていうのが、お手紙を見れば伝わってくるので、「りんかちゃん大好き」とか書いてくれてるのを見ると、がんばってきてよかったなって思います。それこそ先日のオータムライブ(プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR 2019 ~キラッと!アイドルはじめる時間だよ!~)の時、りんかちゃんのアイドル衣装じゃなくて普段着を着てくれてる子がいて、「そっちのりんかちゃんが好きなんだ!」って嬉しくなりました。本当に「プリ☆チャン」ってみんなの「好き」を追求しているじゃないですか。そんな中、裏方としてみんなを支える姿のりんかちゃんが好きなんだと思ったら、そういう夢見る女の子たちの何かのきっかけであったり、理想像を演じるキャラになれているのかもと思えました。
待望の季節シリーズ新曲「スノウ・グライダー」
──そして「スノウ・グライダー」は、「サクラジェラート」「秋いろツイード」に続く季節シリーズですね。こちらも、今までの路線とはひと味違う大人っぽい1曲になっています。印象的だったのが林さんの声のニュアンスでした。
林 歌詞が心に刺さりすぎました。レコーディングの時は「サクラジェラート」「秋いろツイード」「スノウ・グライダー」でお話が続いているのかなと思って、そう考えると歌に感情が乗りすぎちゃいました。あんなに好きでいたけどずっと伝えられないまま彼は遠くに行ってしまう、っていう映像がブワッと頭に浮かんできたんです。それで自分は空港にいて、旅立つ彼を見ながら書いてきた手紙を渡せずにクシャっとして……みたいなところまで浮かんできて。この曲を通じて、切ない表現が今までの楽曲よりもできるようになったかなと思いました。
森嶋 この曲は只野さんならではの歌詞が魅力だと思いますね。この曲は実際に歌う時には自分の中でしっかりと世界観などのイメージができあがって、ライブで歌う時はこういう演出だったらいいなっていうイメージも明確に浮かんだので、すっきり歌えました。
厚木 ランガの季節シリーズがすごく好きなので、ついに冬曲をいただけたというのがまず嬉しかったです。「スノウ・グライダー」は、只野さんの書かれる季節シリーズ曲の歌詞の中でもずば抜けて切なくて、レコーディング中に涙が出そうになったくらい感情を高ぶらせながら歌いました。でもテクノポップ的な曲調がいいバランスをとってくれて、また神曲が増えましたね。
──やはりライブで、季節シリーズを流れで聴いてみたいですね。
林 ですよね。ストーリー性がより強調されて、只野さんの少女漫画のような世界観の歌詞が強調されると思います。
厚木 本当に、絵が浮かぶよね。
仕事にプライベートに、充実させたいこの年末!
──11月24日には「Run Girls, Run!2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!! in 京都」が開催されますね。森嶋さんの故郷である京都でのライブとなりますが、地元でのライブは初めてですか?(取材時はライブ開催前)
森嶋 初めてです。めっちゃ嬉しいです。基本的にライブといったら東京だし、関西でやる時も大阪が多いので、京都でやらせていただけるのはありがたいです。家族も初めてランガのライブを見てくれる予定なんです。やっぱり自分のお世話になったというか思い入れのある土地なので、そこで全力のステージを見せたいと思うし、ファンの人たちといい思い出を作れたらなって思います。
林 ランガが関西でワンマンをやるのは1周年ライブ以来なので、また関西に行けるのが嬉しいですし、京都ライブは初なのでお客さんがどういう反応をしてくれるのか楽しみです。私たちのライブを初めて見てくれる方も多いんじゃないかなと思うので、そういう方にも楽しんでもらいたいですね。それと、せっかくの京都ということで、3人でプライベートを楽しみたいとも思っています。
厚木 私もすごく楽しみで、今、もっちーの家族も見に来てくださるという話を聞いてちょっと緊張します(笑)。ライブって土地ごとに盛り上がり方が違うと思っていて、大阪だとやっぱり「おおさか!」って感じの盛り上がりですし、東京はアットホームな感じがあります。だから、京都のライブってどんな盛り上がり方をするんだろうって楽しみです。
──ライブ以外にもこの秋から冬にかけて何かと忙しくなりそうですが、お仕事以外でやっておきたいことはありますか?
森嶋 なんか季節感を取り入れたプライベートを過ごしたい(笑)。冬だったらちゃんとクリスマスを楽しみたいです。ひとり暮らしを始めてからは、誕生日などのイベントごとを自宅でやることがなくなって。お仕事先とかでお祝いしてもらったりもするんですが、個人的に楽しむことはなくなったので、今年の年末はそういうことを楽しもうと思います。
林 クリスマス会とかやってみたい! この2年は、お仕事でクリスマス会をやらせていただいたんですけど、ランガ3人でプライベートのご飯とか行けていないから、クリスマスは3人で集まってご飯食べたりゆっくり語り合ったりしたいですね。最近は基本的に毎日お仕事で会っているから、プライベートでゆっくり遊ぶとかできていないよね。
厚木 お仕事の合間に3人でご飯を食べたりはするけどね。プライベートで遊ぶなんていつぶり?くらいだよね。
林 ありがたいことに土日休みとかもあまりないので。私、あっちゃんの手料理が食べたいんだ!
厚木 あははは(笑)。その様子を生配信したりしてもいいよね。
──ではこの年末は、「Share the light」のリリースもありますし、仕事もプライベートも充実させたいということで!
林 そうですね。今回のシングルは「Share the light」と「キラリスト・ジュエリスト」と、どちらも大きなアニメのタイアップをいただいた、とっても豪華なシングルになっていますし、それぞれ違う私たちの表情を見ていただけると思うので入門用の1枚になるのかな。ぜひじっくり聴いていただきたいと思います。
森嶋 「Share the light」は「アサシンズプライド」の原作が好きだという方にも同様に全力で歌っていきたいと思いますし、「キラリスト・ジュエリスト」はキャストとしても出演させていただているからこそ表現できる主題歌になっていると思います。
厚木 「スノウ・グライダー」も、私たちもこんなに切ない歌を歌えるようになったんだっていう曲になっています。3年目に突入して初めてのCDが、こんなにもたくさん私たちの表情を見られる1枚になったということは、この1年が皆さんにいろんな私たちを見てもらえる年になるということじゃないかな。そのスタートの1枚として手に取っていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
【CD情報】
■Share the light/Run Girls, Run!
・発売中
・価格:CD+Blu-ray盤2,100円(税別)、CD盤1,500円(税別)
<収録内容>
M1.Share the light
M2.キラリスト・ジュエリスト
M3.スノウ・グライダー
M4.Share the light(Instrumental)
M5.キラリスト・ジュエリスト(Instrumental)
M6.スノウ・グライダー(Instrumental)
<BD収録内容>
・Share the light ミュージックビデオ
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