夏のアニソンはOPもEDも、良メロが耳に残る名曲ぞろい! DJ出口博之が選んだ夏のアニソン10選!「いいから黙ってアニソン聴け! in 2022夏」
全国1千万人のアニメソングファンの皆様こんにちは。流浪のベーシスト、アニメソング・特撮楽曲DJの出口博之です。新しいアニメが放送されて1か月ということで、新クールのアニメ作品が出揃う頃にやってくる、主観がすぎるコラムこと「いいから黙ってアニソン聴け!」の季節がやってまいりました。
当コラムは私出口が毎クールごとに放送されるアニメ作品を観て、その楽曲(オープニング、エンディング)をすべて聴いて主観と偏った好みを基準に10曲を選ぶ、という趣旨のコラムです。
要するに、曲や作品に優劣をつけるものではなく「おれこの曲超好きなんですよ!」を延々と語り満足するだけのとっても平和なコラム。
それが誰かの新しいアニメ、新しいアニソンとの出会いのきっかけになればとても嬉しい、という思わくもありつつ書いていますのでお付き合いいただけますと幸いです。
そんなわけで、早速今期の10曲を選びたいと思います!
ED「白雨/Little Black Dress」
ED「恋愛脳/ナナヲアカリ」
ED「言えない feat.asmi/MIMiNARI」
ED:「チクタクボーイ/ 理芽」
ED「秘密の庭のふたり/堀江由衣」
ED「流線形メーデー/花譜×可不」
・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇
OP「天灯/sajou no hana」
・ちみも
OP「マルコッパ/眉村ちあき」
OP「かたち/安月名莉子」
ED「よふかしのうた/Creepy Nuts」
2022年夏アニメからはこちらの10曲! みんな聴いてみてね! おしまい!
というわけにはいかないので、解説入ります。
エンディング曲が7曲と半分以上になったのは久しぶりかもしれません。アニメを見たあとの余韻と楽曲のよさがいいバランスでつながった作品が多かったように感じたので、それがエンディング曲多めになった要因です。夏らしい元気な曲、あるいはバカバカしいくらい盛り上がる曲も期待していましたが、今年はそれほど多くなかったのは少し寂しいところ。その分、メロディのよさ、歌詞のひと言ひと言をしっかり伝える楽曲が揃っているので、充実度はいつもより高い夏になったと思います。
異世界薬局 ED「白雨/Little Black Dress」
まずは、楽曲のよさが抜群に伝わる「異世界薬局」エンディング曲「白雨」。
落ち着いたミドルテンポが心地よく、メロディも素晴らしくいい。最近の楽曲にある派手さ(わかりやすさ、とも言えますが)は少ないものの、一度聴いたら耳から離れないのは、メロディや歌詞、楽曲すべてがしっかり合わさって密度の高い楽曲になっているからだと思います。ビートルズの名曲を彷彿とさせるコード進行やメロトロンっぽい音色のフレーズも程よいノスタルジックさがあり、新しいのにどこか懐かしいような、つかみどころのない不思議な情景を生み出しています。
全体のサウンドを分析的に聴いてみると、音の特色からアレンジの中心になっているストリングスパート含め、ほぼすべてのパートが打ち込みによって構成されていると思われます。この機械的な打ち込み感がボーカルの人間的な力強さや生々しさを引き出しているのが面白いところ。
アニメ本編のエンディングでは使われていない2番以降の展開がすごいので、ぜひフルコーラス聴くことをお勧めします。かっこいい展開全部のせです。
彼女、お借りします 第2期 ED「言えない feat.asmi/MIMiNARI」
透明感のある夏らしい爽やかな楽曲。夏を感じるアニメソングは元気のよさやテンションの高さで夏らしさを表現している場合が多いですが、この曲は無理に元気を出したり極端にテンションを上げたりしていないところがポイント。全体的に音符の数が多く隙間を埋めるアレンジになっているのに暑苦しくなっていないのは、ナチュラルなテンション感によるところ。
その要因はボーカル・asmiの歌声にあります。存在感が強くはっきり歌っているのにウィスパーボイスに匹敵するくらい空気感があって隣で歌っているような近さに感じるので、メロディの起伏や歌詞のひと言ひと言がダイレクトに届きます。
普段の声で会話ができる落ち着いた距離感に、夏の情景が浮かんでくるように感じます。
最近雇ったメイドが怪しい ED「秘密の庭のふたり/堀江由衣」
ストリングスが楽曲の主役になっているバンドサウンドのアニメソング。最近よく耳にする王道中の王道アレンジだからこそ、ボーカルの存在感が、楽曲の色を決定づけるのがわかります。
堀江由衣のボーカルはいつ聴いてもまったく印象が変わらない。とにかく衰え知らずで、若手声優よりも声の年齢が若々しく感じます。サビ前のブレイクでボーカルが先行してメロディが下降するポイントは、楽曲の最高音から降りてくるボーカルを追いかけるようにストリングスの駆け上がりフレーズがクロスするドラマチックな展開。この一瞬のブレイクの情緒が、サビに入った時の爆発力につながっています。
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