【ガンプラ製作の強い味方!】間違って組んだプラモを楽~に取り外せるセパレーター(パーツオープナー)、3種比較レビュー!【The工具道!第4回】

こんにちは、カリヤスです! 「The工具道!」第4回となる今回は、3種類のセパレーター(パーツオープナー)を比較、レビューしたいと思います!

左からウェーブの「パーツ・オープナー」、バンダイの「パーツセパレーター」、童友社の「凄(スゴッ)!パーツセパレートツール」

プラモや食玩を組み立てていて、間違って説明書とは違うパーツ同士を組み合わせてしまったことはありませんか? 間違いに気づき、パーツを引っ張って分離しようと思っても固くハマっているので全然外れなかったり、無理やりひねってパーツを破損させてしまったり……。

モデラーなら、誰もが一度は経験したことがあるはずです。

でも、セパレーター(パーツオープナー)があれば大丈夫! これを使えば、パーツを破損させず指も痛めず、一度組み立てたパーツを簡単に分離(セパレート)することが可能なんです。

というわけで、今回は模型店で入手した3種のセパレーターを、ガンプラ(HG 1/144 ボール)のボディと主砲部分を使って、レビューしていきます!

パーツ・オープナー

まずは、ウェーブから発売中の「パーツ・オープナー」。シンプルなデザインで使いやすく、私もずっと愛用しています。

素材は、グリップ部分がPP(ポリプロピレン)で刃先がステンレス。

公式価格:418円(税込)

グリップハンドルが手に密着してくれるので、固いパーツをこじ開ける時も力を入れやすいです

先端部分は非常に鋭利なので、切断能力はありませんがケガやパーツの破損には十分注意しましょう

指でボディを分離しようとするとひと苦労ですが、「パーツ・オープナー」ならラクラクですね。さらに、一度組み立ててしまうと分離するのが困難な主砲も、ストレスなく分離できました!

パーツセパレーター

続いて、バンダイから発売中の「パーツセパレーター」。軽量かつコンパクトで、持ち運びもラクラクです。

素材は、POM(ポリアセタール)。

公式価格:330円(税込)

メカニックなディテールが刻まれており、ガンプラ製作にピッタリ。鋭利な部分もないので、初めてプラモデル製作をする人や小さいお子さんでも安心して使えますね

ピン部分を使えばパーツを押し出したり、ポリキャップやジョイント部分のABSパーツを破損させずに取り外したり、組み入れたりすることが可能です

ポリキャップの直径を測れるガイド付きなので、ガンプラやメカ系のキットを改造する際に活用できそうです

シャープな刃先がないのでガッチリ密着したパーツの間には入りませんが、隙間があればそこからこじ開けるようにしてパーツを分離できます。素材もポリ製で、パーツを傷つけないので気軽に使えるのがいいですね。ピン部分も使いやすいです。

凄!パーツセパレートツール

最後は、童友社から発売中の「凄!パーツセパレートツール」。高級感あふれるデザインで、いろいろな活用法があります。

素材は、3CR13ステンレス鋼。

公式価格:1,320円 (税込)

先端部分は鋭利なので、キャップが付属。また、ストラップホールにヒモなどを通せば、ぶら下げて収納することも可能です

イジェクターロッドを使えば、部品を押し出したり、テコの原理で隙間を作れます

ちなみに、1枚の金属でできているので、小さいパーツの平面を確認することも可能!

シャープな刃先のおかげで、スルッと分離できました。イジェクターロッドも、いろいろな形のパーツ外しに活用できそうな感じがします。また、持ち方に決まりがないので、自由なスタイルで扱えるのも魅力ですね。

食玩にも使えます!

メカ系の食玩は完成後にもパーツを組み替えることが多いので、セパレーターは大活躍してくれます。というわけで、今度は食玩のショルダーパーツの一番密着した部分を、うまくこじ開けられるか、実験してみました。


「パーツ・オープナー」(ウェーブ)と「凄!パーツセパレートツール」(童友社)はかなり密着した部分でもうまくこじ開けられましたが、 「パーツセパレーター」(バンダイ)だとやはり難しかったです。「パーツセパレーター」を使う場合は、パーツの端などの隙間からこじ開ける使い方がいいようです。

どれがオススメ?

それぞれ特徴が違うので、用途や状況に合わせて使い分けるのが一番と言えるでしょう。わかりやすくまとめると、

・とにかくパーツを楽に分解したい、こじ開ける機能以外はいらない場合

ウェーブ>童友社>バンダイ

・安全さを重視したい、小さい子どもやプラモに慣れていない人が使う場合

バンダイ>童友社>ウェーブ

・ガンプラやメカ系キットをよく作る、ポリキャップを使ったパーツの改造などもよくやる場合

バンダイ=童友社>ウェーブ

・高級感や機能美、自由さを求める場合

童友社>バンダイ=ウェーブ

といった具合でしょうか。ただ、やはり個人的には、使いやすさと値段の安さが魅力的なウェーブの「パーツ・オープナー」が一番オススメです。まずは「パーツ・オープナー」を買ってみて、ほかの機能が欲しくなったらほかのセパレーターを買い足す、というのが理想かもしれませんね。

ちなみに、セパレーターの代わりにデザインナイフやカッターを使ってパーツを分離させようとすると、分離できないどころか刃が折れて危険ですので、ちゃんとしたセパレーターを1個買うようにしましょう!

さて、いかがでしたでしょうか?

セパレーターは値段も安く破損しにくいので、1個買ってしまえばずっと活躍してくれるオススメのツールです。うまく活用して、快適な模型ライフをエンジョイしましょう!


【商品情報】

■パーツ・オープナー
・メーカー:ウェーブ
・発売中
・価格:418円(税込)


■パーツセパレーター
・メーカー:BANDAI SPRITS
・発売中
・価格:330円(税込)

■凄!パーツセパレートツール
・メーカー:童友社
・発売中
・価格:1,320円 (税込)



<ライター>

Kariyasu☆(カリヤス)

エンタメ、ホビー系ライター。模型、ジオラマ、フィギュアなどが大好物で、プラモデルやミニチュアの作例の他、各種取材を担当。最近、ケガ予防のために手首のサポーターを買いました。

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