【予約締切目前インタビュー!】「太陽の牙ダグラム」放送40周年記念アイテム、「HI-METAL R ダグラム リアルタイプカラー 40th Anniv.」その企画経緯と魅力に迫る!

1981~1983年に放送された、サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)製作によるTVアニメ「太陽の牙ダグラム」。先行する大ヒット作「機動戦士ガンダム」以上にミリタリズムを意識した戦闘演出と、戦時下における政治背景まで描いたロボットアニメの傑作だ。

「ダグラム」放送40周年を迎える今年、アニバーサリーアイテムとして特別カラーのダグラムが「HI-METAL R」に登場する。本商品の魅力についてBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の企画担当・木村禎成さんに話をうかがった。

--本商品は「太陽の牙ダグラム」40周年記念アイテムということですが、今年の2月と4月にもインステッド付属のダグラムとラウンドフェイサーが「40th Anniv.」として発売されましたね。

木村 インステッドは商品化の機会が少ないメカですので、がんばって砲塔バリエーションも揃えました。あれは当時のスポンサーだったタカラ(現タカラトミー)さんがジオラマ遊びを推奨されていたので、そのような作中の世界観を40周年アイテムとして形にした企画なんです。でも今回の「ダグラム リアルタイプカラー 40th Anniv.」はそれ以前からあった企画でした。

--と、おっしゃいますと?

木村 2015年に「大河原邦男展」が開催されたとき、この展示会が海外でも開催されると教えていただきました。そこで海外用の開催記念アイテムとして企画したのがきっかけです。ただ諸事情で企画が一時中断してしまったのですが、今回「太陽の牙ダグラム」40周年のアニバーサリーアイテムとして復活したんです。

--この色のダグラムを商品化しようと思われたのはなぜでしょう?

木村 大河原先生が「ダグラム」放送時に発表されたイラストの再現なら、展示会の記念品にふさわしいと考えたのがそもそもの始まりでした。その後40周年を迎え、他社さんもいろいろなアプローチでアニバーサリーを盛り上げているじゃないですか。そんな中、我々としては先生をフィーチャーしたアイテムを出すべきと考え、オリジナルカラー版ダグラムの企画が再スタートしたんです。当時、我々がワクワクしたビジュアルを形にすればファンの皆さんも喜ぶし、40周年というお祝いにはピッタリのアイテムと考えたからです。版元のバンダイナムコフィルムワークスさんにもご快諾いただき、先生ご自身にもイラストを描いていただけたのはありがたかったです。

--ベースとなったノーマルカラー版ダグラムは、このようなバリエーション展開を前提に設計されたのでしょうか?

木村 そこまでは考えていませんでした。せいぜいカラーバリエーションくらいですね。このダグラムも当初は色替えだけで済ます案もあったんです。当時はリアルタイプカラーや迷彩色、砂漠戦用などのカラーバリエーション機も発表されていましたから。でも、せっかくアニバーサリーアイテムとして出すのだから、パーツを新造して映える商品にすべきと思ったんです。新造と言ってもピンポイントではありますが、それぞれが目立つ個所に配置されているのは「さすが大河原先生!」と感心しました。

--それでは本商品のセールスポイントをお教えてください。

木村 胸部はダクトガードが付いた新造パーツとなり、右胸にはライトを追加しました。肩アーマーも円形パーツにリブが付いたパーツに変更しています。そしてスネには追加装甲が付き、リニアガンにパイプを追加しました。カラーリングもいい感じに再現できたので、ユーザーの方はこれを手にした途端に40年前にタイムスリップしていただければ幸いです。

--ブリスターの下に敷くシートも特別仕様になっていますね。

木村 「HI-METAL R」シリーズは基本ウインドサック箱なので、シートは箱の底が見えないようするための配慮でした。でも今回はウインドのない箱なので、シートを当時の思い出に浸れるようなアートボードにしています。大河原先生のイラストを全身図で載せ、コメントとサインも掲載しています。イラストは過去に先生が描かれた数々のリアルタイプの集大成的なイメージで、それを立体物として整理したのがこの商品のコンセプトです。

--パッケージイラストも素晴らしいですね。

木村 これまでの「HI-METAL R ダグラム」シリーズを手がけた森下直親さんにお願いしました。秘蔵されていた「謎のダグラム」が起動したイメージで、操縦者も誰だかわからないようになっています。最初は森の中で戦うイメージ案でしたが、特定の戦場ではなく格納庫から歩き出すシチュエーションに変えていただきました。「この機体の物語はここから始まる」というコンセプトですね。また新規パーツをアピールしたいので、「ライトを点灯させつつ、画面が暗くならないように」とオーダーを出し、そんな無理難題を森下さんがうまくまとめてくださいました。作品を象徴するデロイアの二重太陽もしっかり描かれています。

--この機体に設定はあるのでしょうか?

木村 特にないですし、こちらからも提案はいたしません。手にした方が「実はダグラムは2機存在した」とか「ダグラム強化案のひとつ」、「もしダグラムが量産されたら」など自由に設定を考えていただけたら嬉しいです。いくらでもイマジネーションが広がるようミリタリー要素を切り取っただけで、○○戦用など限定しないリアルタイプカラーですので。商品名の候補にも「森林戦用ダグラム」という案もありましたが、あまり用途を限定しない「リアルタイプカラー 40th Anniv.」に落ち着きました。そういうフワッとした商品名のほうが皆さんの妄想がふくらむと思うんですよ。「リアル」という言葉は「ダグラム」放送時のプラモユーザーにとってのトレンドで、その3文字に向かって誰もが突き進んでいましたからね(笑)。

--本商品のリリースにより「HI-METAL R」は新たな可能性が見出せたのではないでしょうか?

木村 このアイテムを出すことでアニバーサリーを盛り上げることができたので、別の作品でも似たようなアプローチをやってみたいですね。当時のスタッフやメカデザイナーさんと話し合い、ファンの皆さんに喜んでいただける商品を今後も作りたいです。

--では最後に全国の「ダグラム」ファンにメッセージをお願いします。

木村 「ダグラム」40周年記念アイテムとして、このリアルタイプカラー版ダグラムとアートボード、箱の3点をぜひコレクションに加えてください。これは記念アイテムですので絶対に再販はいたしませんよ。そもそも気軽に再販などしたら買われた方に申し訳ないですからね。そして買ってくださった方は、先ほどもお話ししたとおり自由に設定を考えて遊んでください。よろしくお願いします。

(取材・文/高柳豊[TARKUS])


【製品情報】

■HI-METAL R ダグラム リアルタイプカラー 40th Anniv.

<主な商品内容>

・販売価格:25,850円(税込)

・お届け日:2022年12月発送予定

・受注締め切り:2022年8月5日(金)23時

<登場作品>

太陽の牙ダグラム

<主な商品内容>

・販売価格:14,300円(税込)

・お届け日:2023年2月発送予定

・受注締め切り:2022年10月23日(日)23時

<登場作品>

  太陽の牙ダグラム

<主な商品内容>

・本体

・交換用左手首3種、交換用右手首2種

・アンテナ×2(予備含)

・パイロットフィギュア2種

・リニアガン

・リニアカノン

・ターボザック

・ミサイルポッド

・ジョイントパーツ

・台紙アートボード

<主な商品素材>

ABS・PVC・ダイキャスト

<商品サイズ>

全高:約160mm

<対象年齢>

15歳~

<備考>

 お買い求めの前に:必ずお読みください。 

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