【10/29開催!】伝説的AVG「クーロンズ・ゲート」25周年記念イベント「超級路人祭」開催直前! 木村央志(監督)、蓜島邦明(音楽)コメントが到着!

伝説の奇ゲーとして語り継がれるPlayStation用アドベンチャーゲーム「クーロンズ・ゲート」25周年記念イベントが、2022年10月29日(土)に開催される。

PlayStation用ゲームとして、ソニーミュージックより1997年に発売された「クーロンズ・ゲート」は、1994年まで中国・香港に存在した無秩序な巨大建造物「九龍城砦(くーろんじょうさい)」を舞台にしたアドベンチャーゲームだ。

九龍城の陰界をテーマにしたその世界観、当時のCG技術をフルに駆使したJPEGダンジョン、特異でおどろおどろしくも愛嬌のあるキャラクターなどが話題となり、今なおカルト的な人気を誇る本作が、2022年に発売25周年を迎えたということで、2022年10月29日(土)に「KOWLOON’S 25th Anniv. 超級路人祭~クーロンズ・ゲート プロジェクト25周年記念イベント~」が、東京・LOFT9渋谷にて開催される。

本イベントでは、メインキャラクターである小黒を演じた声優・野中希さんによる、木村央志監督による書き下ろしの伏線回収的な朗読劇や、サウンドコンポーザー・蓜島邦明氏によるライブを披露。また、ゲーム開発スタッフによるトークステージなど、まさに25周年を節目として迎えるにふさわしいイベント内容となっている。

そんなメモリアルイベントに向けて、「クーロンズ・ゲート」監督・脚本の木村央志さん、サウンドコンポーザーである蓜島邦明さんがコメントを寄せてくれた。

蓜島邦明氏(左)と木村央志監督

木村央志(監督・脚本)

──25周年目を迎えた「クーロンズ・ゲート」について、思うところを聞かせてください。

「クーロンズ・ゲート」はゲーム事業としては継続していないのですが、リリース直後から遠心力のようなものを発揮して、はからずも多くの人を巻き込んできたように思います。いわば「クーロンズ現象」と呼んでもおかしくない社会状況を生み出したのではないでしょうか。

そういう意味でも、「クーロン」は、クーロン的な何かを心に棲まわせている人に覚醒をもたらしたように思います。

──ご自身のキャリアにとって「クーロンズ・ゲート」の影響はありましたか?

「クーロンズ・ゲート」制作時は、ゲーム制作者としては素人でした。何しろSMEの関連会社でコピーライターをしていたわけですから。

「クーロンズ・ゲート」で、本格的に企画、脚本、監督を務めたことにより「ゲームデザイナー」という方向性が見え、以降、25年にわたり継続してゲームの仕事をしています。コンシューマー、ガラケー、スマホ──日本のゲーム業界の潮流をなぞってきました。ガラケーのRPGを作っているときは、自分でドット打ちをするなどいろいろ経験できました。

──「クーロンズ・ゲート」制作に関する印象的なエピソードを教えてください。

最もインパクトがあったのは、ゲーム制作に着手する前の1994年4月、香港取材におもむいたことです。現地のコーディーネーターが超絶優秀で、我々の意図を120%汲み上げ、すでに解体されていた九龍城砦と同レベルかそれを上回るカオス空間を体験させていただきました。

帰国後、スタッフ一同は数か月ほど微熱状態になり、そのまま後先を考えずに制作に着手したことをよく覚えています。

──「超級路人祭」の見どころを教えてください。

やはり野中希さんの朗読劇「小黒秘話」です。これはヒロインに「小黒」と命名した27年前から、ようやく昨年、2021年春になって考案した設定をベースにしています。ゲームリリースから数えても25年ぶりの伏線回収となる内容です。

「クーロンズ・ゲート」は、ガッツリ作り込んでいるようでいて実は設定がスカスカです。その隙間をうまく利用するようなカタチで今回のストーリーを執筆しました。

──ちなみに現在制作中の新作「クーロンズリゾーム」の進捗はいかがでしょうか?

企画当初は「クーロンを3D空間で遊ぶ」という趣旨でした。企画がイケているかを見極める評価版まで制作して、シナリオ重視のゲームと3D空間は相性が悪いと判断、「ムービーノベル」としてジャンル変更しました。移動や演出シーンをムービーにして構成するビジュアルノベルの進化系です。

ゲームリリースは5~8巻くらいに分けて行う予定です。そのうち第1巻はほぼ完成していて、2022年内にもリリースできますが、ユーザー参加の企画をテストケースとして実装したいので、その作業を見込むと2023年2月28日、ちょうど、クーロン25周年の終わりのタイミングでリリースできればと考えています。

蓜島邦明(サウンドコンポーザー)

──25周年を迎えた「クーロンズ・ゲート」について、思うところを教えてください。

人生100年として、「クーロンズ・ゲート」に人生の4分の1も関わってきたなんて……なんということだろう!

クーロン様からお声が届き25周年のイベントができるなんて、長い付き合いの友達なのだろうか「クーロンズ・ゲート」。

──ご自身のキャリアにとって「クーロンズ・ゲート」の影響はありましたか?

思いっきり自由に仕事ができたこと。民族楽器をたくさん使って、いろいろな楽器が混ざり合い独特な世界を作り出す。私に「クーロン」の世界を描かせてくださった皆様に感謝しています。

──「クーロンズ・ゲート」で、もっとも印象に残っているシーン、制作エピソードを教えてください。

エッシャーの絵のようなシーン(※編注:上海MAPのこと)の音楽ですね。

──「超級路人祭」の見どころを教えてください。

木村さん書き下ろし台本を野中さんが朗読する朗読劇です。私も15分に及ぶBGMも作りました。楽しめると思います。

──最後に、現在、世界観を共有する新作「クーロンズリゾーム」の制作が進んでいます。こちらについても教えてください。

今回のイベントの後半で「クーロンズリゾーム」の音楽をライブでお届けします。「クーロンズ・ゲート」とは別の世界観をお楽しみください。

なおイベントの現地観覧チケットはすでに完売しているが、ステージの模様はツイキャスにて有料配信される。世界中のどこからでも観覧できるので、お見逃しなく!

【配信情報】

■KOWLOON’S 25th Anniv. 超級路人祭~クーロンズ・ゲート プロジェクト25周年記念イベント

配信日時:10月29日(土)19:00〜21:00(予定)

視聴チケット代:2,000円(税込)

配信視聴チケットはキャスマーケットにて発売中!!

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【出演】蓜島邦明、野中希、木村央志、武富聖、浅野耕一郎and more...?

《アーカイブについて》

配信終了後から11月12日(土)23:59まで視聴可能です。(その間も配信チケットご購入いただけます)

リアルタイムでのご視聴ができない方は、アーカイブでお楽しみください!

<有料配信での観覧ご希望の方へ>

※購入ページに記載された注意事項を必ずお読みのうえご購入ください。

※東京都の緊急事態宣言や営業時間時短要請等の状況次第で開催形態(有観客/無観客)や開場/開演の時間などが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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