シン・ウルトラマンの雄姿に「SSSS.GRIDMAN」新作も発表! 「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーレポート!
「ウルトラマン」シリーズをはじめ、数多くの特撮作品を世に送る円谷プロダクション史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」が、2019年12月14日より開催。その幕開けを飾るオープニングセレモニーが、14日、TOKYO DOME CITY HALL」にて開催された。
「TSUBURAYA CONVENTION 2019」は、メイン会場でのショーやライブのほか、東京ドームシティ内の各会場で催されるさまざまなステージイベントやグッズ販売、そして俳優も登場するブッフェ形式のアフターパーティと2日間にわたって円谷作品にまつわる企画が満載の祭典である。
まさに円谷プロ史上最大規模のイベントということで、オープニングセレモニーも多数の豪華ゲストや新情報が続々と飛び出す、豪華な内容となった。
まずはゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウらウルトラ6兄弟がアリーナに登場。観客の間をすり抜け、ステージに勢ぞろいしたところからスタートした。
続いて登場したのは、円谷プロダクション代表取締役 兼 CEOの塚越隆之さん。塚越さんは、2年前の円谷プロダクション入社時、友人から「僕みたいなファンを大切にしてくれ」というメッセージとともに渡された、その友人の一番大好きなウルトラ怪獣・ヒッポリト星人のフィギュアとともに登壇すると、「そういう作品を大切にしてくれるファンへの感謝を込めてプログラムを作りました。心ゆくまで楽しんでください」と語り、このオープニングセレモニーでは円谷プロダクションの新たな挑戦をいち早く紹介することを宣言した。
まずは、先日コミコンにて発表され話題を呼んだMARVEL社との共同企画「ウルトラマン」について発表。ここではマーベル・コミックス編集長のC.B.セブルスキーさんからのビデオメッセージが上映されたほか、イメージビジュアルを公開。また、この企画は「初期ウルトラマンのアメリカにおけるリブートプロジェクト」になるという。
そのほか、2020年3月28日中国で開催される初のショーイベントについても発表された。
ここからは「ウルトラマンガイア」にてジョジー隊員役を務めたマリア・テレサ・ガウさんが司会で登場。引き続き新情報が公開されていく。
最新スーツも登場!「ULTRAMAN」
まずはCGアニメ作品「ULTRAMAN」から。
2019年4月にNetflixで配信されたシーズン1が、2020年4月よりTOKYO MX、BS11で地上波放送がスタートすることは発表されたほか、神山健治監督、荒巻伸志監督が登場。現在制作中のシーズン2について語った。
神山監督は、シーズン2について「原作をベースに、脚本制作に着手しています。新しいキャラクターが次々に登場するのが本作の魅力なので、どういう形で登場させるか荒巻監督と相談しながら作っています」とコメント。
そしてステージ上にはULTRAMAN SUITと、初披露となるULTRAMAN SUIT Ver.7が登場。リアルに作りこまれたスーツを間近に見た荒巻監督は「CGよりもかっこいいですね。一体我が家にもほしいです。いろいろとインスピレーションがわきますね」と表情をほころばせた。
「SSSS.GRIDMAN」新作情報解禁に会場は歓喜!
続いてはアニメ「SSSS.GRIDMAN」の新作情報が発表された。TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」の名場面をつなぎ合わせたティザー映像の最後に登場したのは、ドラゴン的な風貌のメカ……目ざといファンは「ダイナドラゴン?」とざわつき始めたところで、「DYNAZENON」制作決定の文字がスクリーンに浮かび、会場は大きな歓声に包まれた。
ここではTVシリーズの監督を務めた雨宮哲さんが登壇。
雨宮監督は、「特撮からのファンにも、アニメから新しく入った方にも楽しんでもらえるよう作っています」とコメント。まだまだ言えない情報が多く「お楽しみとしか言えず申し訳ない」と謝りつつも「自分はアニメ―ションした作れないので、アニメで『グリッドマン』の入り口が増えてくれたら。以前のスタッフだけでなく、新しいスタッフにも入っていただいています」と本作に向けての意気込みを語った。
なお「DYNAZENON」は新作映像作品ということで、メディアはTVアニメになるのか。それとも配信アニメになるのか。もしかして劇場用アニメなのか!? と期待がつのるばかり。続報に期待したい。
続々発表、新コンテンツ!
続いてはVRコンテンツ「『かいじゅうのすみか』-VR Adventure-」が発表された。
ここでは制作を手掛けるティフォンCEOの深澤研さん、TBSプロデューサー・吉村圭悟さんが登壇。
「かいじゅうのすみか」の世界観をベースに、12体の怪獣が登場するVRコンテンツになるという。深澤さんは「人生の経験の一部になれるように」という思いを込めて、制作しているとコメントした。
まず2020年3月に、ダイバーシティ東京プラザ5Fにある「ティフォニウム」での公開を皮切りに、国内のみならず国外での展開も視野に入れているそうだ。
そして、東映アニメーションと円谷プロダクションの共同企画であるアニメ「KAIJU DECORD 怪獣デコード」の情報も公開。ここでは東映アニメーションの野口光一さん、円谷プロダクションの隠田雅浩さんが登壇し、本作への意気込みを語った。
劇場用アニメ「楽園追放」、TVアニメ「正解するカド」などでプロデューサーを務めた野口さんは、「怪獣ものアニメってなかなかないと思った」ことから、円谷プロ共同制作企画を持ち掛けたそうだが、なかなかOKを出してもらえず「説得に4~5年かかりました」と今回の企画にたどり着くまでの苦労を語った。
そんな本作のビジュアルを手掛けるのは、ロサンゼルスで活躍するクリエーターのSei Nakashimaさん。物語は「少女と怪獣の物語」になるそうで、発表時期は野口さんいわく「1966年の『ウルトラQ』が東京オリンピック後だったので、それにあわせたい。2021年を目指してがんばって作っています」とのことだ。
場内騒然!「シン・ウルトラマン」のデザインとは……?
本日最後の発表が、庵野秀明さんが企画・脚本を手掛け、樋口真嗣さんが監督を務める映画「シン・ウルトラマン」の最新情報だ。
ステージに登場したのは、ウルトラマンに変身する男を演じる斎藤工さん、樋口真嗣監督のおふたり。「まさか自分がウルトラマンに変身することになる人生とは思っていなかった」と笑う斎藤さんは、ウルトラマンとの思い出について尋ねられると、「父が映像関係の仕事をしていて、『ウルトラマンタロウ』の現場で爆破のスイッチングをやっていたんです。その関係で、自宅にはウルトラマンのフィギュアがあって、それで遊んでいた」と意外なウルトラマンとのつながりを明かすと、観客席からも驚きの声があがった。
また、本作のシナリオを読んだ際「だから僕がやるんだ!という理由が脚本に描かれていたような気がする」とコメント。本作への期待をあおった。
いっぽう樋口監督は「世代を超えたキャストが、ウルトラマンを通じていいチームになってきている。いつまでもこの空気に浸っていたいです」と現場の雰囲気を語った。
そして出演者である長澤まさみさん、西島秀俊さんのビデオメッセージが公開された後、満を持して「シン・ウルトラマン」のデザインが初公開となった。
発表された瞬間、あまりにもシンプルなデザインに会場は一瞬絶句。「これはどういう反応!?」と樋口監督も少々びっくりしていた様子。
しかし、ウルトラマンのデザインを手掛けた故・成田亨さんによるイメージを踏襲し、再構成した、という庵野秀明さんのコメントが発表されると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
あまりにも深いウルトラマン愛あふれるコメントは、感動的ですらあった。
樋口監督は、「庵野秀明は、自分でウルトラマンをやるほど好きなので、それを結晶させるのが我々の仕事。どういうウルトラマンを庵野が見たいのか、と徹底的に検討してこの形になりました」と、若かりし頃の庵野さんが監督し、自らウルトラマンとしても出演した一連の自主製作映画に言及しつつ、デザインの意図を語った。
最後に樋口監督は、なんとか2020年内の完成を目指すと誓い、オープニングセレモニーは閉幕となった。
なお「シン・ウルトラマン」スタチュー(石像)は、プリズムホール内ギャラリーゾーンにて展示中。自由に撮影も可能なので、ぜひ間近でその雄姿を確認していただきたい!
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