【プラモレビュー】クリスマスはMODEROID「ジャイアントロボ」で決まり!? シンプル構造だけどプレイバリューは超高い!

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第63回スタート!

声優・泰勇気の週末プラモ!第63回 MODEROID「ジャイアントロボ」

今回は名前からして「ジャイアント」なあのロボットが、グッドスマイルカンパニーの「MODEROID」シリーズでキット化!

これまで完成品トイでの立体化はあったものの、まさかのプラキット化!!

イベントなどで試作品の展示を見たときから「大きいなぁ」と思っていたのですが、実際の製品もやっぱり大きかったです!

漫画、実写、アニメとさまざまなメディアで展開する「ジャイアントロボ」ですが、今回はOVA「ジャイアントロボTHE ANIMATION 地球が静止する日」に登場するもの。太くたくましいボディに独特な頭部が乗っているその姿に、惚れこんでいる方も多いでしょう。

そして何よりこの作品の登場人物がまたとんでもない人たちばかりで、そちらの印象が強い人も少なくないかと思います。

ひとまず今回は「ジャイアントロボ」のキットのご紹介なので、そのあたりはまたいつか。

では、お待たせいたしました。まずはパッケージからご覧いただきましょう。

夜の街に浮かび上がる巨体が、どどーんと描かれています。

背面には付属品などの紹介。今回はなんと草間大作くんと銀鈴さんのフィギュアキットも付属しています!

側面は、正面のイラストから続く背景に「GIANTROBO」の文字が!

フタ、底面には、いつものようにあらゆる陳列方法に対応可能な向きにイラストが配置されています。

ランナーはご覧の通り。ひとつひとつが大きく、意外と素早く組み立てることができます。

今回のキットで、唯一ランナーではなく同梱の小箱に収められているのが、画像右側のスカート部分。これ、この形で1パーツなんですけど、金型どうなっとんねん! などと驚いてしまいました。

さらに、大作くんと銀鈴さんのランナーと、それぞれの瞳や薔薇のマークの水転写式デカールが付属しています。

パーツはひとつひとつが大きいので、意外と時間をかけることなく組み上げられました。

こちらが完成したジャイアントロボの姿です。アレンジを加えず、しっかりと原作のイメージ通りの姿に仕上がっています。各部のリベット状のディテールにも注目。

外装の構成は非常にシンプルで、どんどん形になっていてくれるため、組み立てている時間がとても気持ちよかったです。

背中には印象的なロケットを背負っています。背面中央から伸びるエグゾースト状のパーツが、またレトロというかスチームパンク的といいますか、魅力的ですね。

頭部、首回りには塗装済みのパーツが使われています。瞳は水転写式デカールですが、塗装をしないということであれば、細めのペンなどで黒目を描きこんでしまってもいいかもしれません。水性ペンなら瞳の描きこみに失敗しても、拭き取ってやり直ししやすいです。

驚きの1パーツスカートが特徴の腰部。腰の大砲は固定式。リベットのディテール、いいですね。

なんてシンプルでたくましいデザインの脚部でしょうか! しかしこれがジャイアントロボの迫力につながるのです。

頭部上面にはハッチのディテールも。

肩も前後でばちこーん!と組み合わせてこのシルエットになってしまうほど、ひとつひとつのパーツが巨大なのです。本当に余計なパーツ分割はしないぞ!という意気込みを感じます。

前腕も巨大! こんな腕から繰り出されるパンチは喰らいたくありませんな!

これまた巨大なのにシンプルなシルエットの背部ロケット。太さは単一乾電池(ご家庭ではあまり使わなくなりましたな)くらいあるのではないでしょうか?

ロケットの噴射口もシンプルではありますが、フチには細かいモールドも入っています。

頭部の可動範囲。ボディとはボールジョイント接続なので、干渉しない範囲でご覧のようにグリグリ動かせます。

肩の可動。ボディ側で上下にスイングが可能。肩は軸接続なので右腕のように回転させて真上まで上がります。

水平方向へは左腕のように、スイング関節で持ち上げられるところまでといった感じ。

シンプルデザインなのでわかりにくいですが、二の腕と肩の付け根でロール回転。

肘は引き出しパーツのおかげで、デザインのわりには深く曲げられます。

手首は、棒ジョイント接続。

ウエストでロール回転。

スカートと腰の接続部分で回転が可能です。

左右開脚はこの程度。

足を閉じるとこのくらい。

前後開脚はここまで。

太ももと股関節の接続部でロール回転。

膝も肘同様に、意外と深く曲げられます。

足首はボールジョイント接続。スイングや回転が可能。

背部ロケットも、本体との接続部が可動式でこのくらいまで傾けられます。

手首は、左右ともに平手も付属。

何枚かアクションポーズを取らせてみましょう。

大作「パンチだ! ロボ!」

肉弾戦へと突入!! みたいなポーズ。

拳と拳をぶつけて気合を入れるロボ。

ガキーーン!! という音が聞こえてきそうです。

このジャイアントロボ。机に置いて、やや下から見上げた時の巨大感がたまりません。

各関節は比較的硬めなので、こういった感じの片足立ちもできてしまいます。

THEシンプルスタンドを2つ使って飛行を再現!!

ジョイント穴は用意されていないので、「C」字型のアームを使ってロボの両足をつかむ方法をとっています。

下から見たところ。シンプル構造とはいえ、なかなかの重量があるので、THEシンプルスタンドで展示する際は、スタンドのネジを少し締めておくといいです。

そしてジャイアントロボといえばこのギミック。ロケットバズーカの展開も再現可能。

まず右側のロケットを取り外します。

取り外したロケットを展開。先端のフタを取り外し、バズーカの砲口パーツと交換します。

また下面には固定式のアームパーツを接続。

残ったロケットの基部に、追加パーツを接続。

右肩全面の赤いパーツを取り外し、バズーカを支えるアームパーツを接続。

バズーカパーツを取り付ければ、ジャイアントロボのロケットバズーカ発射形態の完成です。ほかにもさまざまな内蔵武器が装備されている設定ですが、その中でもロケットバズーカは、比較的、物理的に無理がない装備になりますね。

バズーカの後ろ側や接続アームなども、固定式ではありますがよく再現されています。

迫力の発射姿勢。

バズーカの砲口内側には溝も切られています。

左手でバズーカを支えて、より確実に相手を仕留めようとするロボ。肘の関節がよく曲がってくれるおかげで、こんなポーズも取れます。

ロケットバズーカの射出も、それとなく再現。

さらに、超小型の大作くんフィギュアをジャイアントロボにからませることも可能。取り付けは、ロボの首の金色の輪を大作君付きのものと交換するだけで完了。きわめて小さいサイズながら、大作君だとわかるシルエットをしています。

ロボ全体とミニ大作君との大きさ比較。サイズの違いがおわかりいただけますでしょうか。ジャイアントロボがいかに大きめのキットとはいえ、それでもこの大作君は極小サイズ。

さらに単体での草間大作君のフィギュアキットと

銀鈴さんのフィギュアキットが付属。よりリアルに再現するためには塗装が必須となりますが、もっとも厄介な瞳の部分は水転写式デカールが付属しているので安心!

ジャイアントロボとフィギュアキットとの比較。シンプルなキット構成ではありますが、このおまけの充実感はいいですね。

プラスひと手間!


ジャイアントロボは装甲にダメージを入れたり、汚しを入れたりするのが非常に映えそうなのですが、今回の「プラスひと手間」では、クリスマスシーズンということもあるのでこんな風に塗装してみました!

大作「配れ! ジャイアントロボ!」

ということでサンタクロースカラー! いや最初は普通にウェザリングとかを施して、渋くて力強いジャイアントロボに仕上げる記事にしようと思ったのですが、見えちゃったんですよね。何かが僕の目には。

でもいかがですか? プロポーションといい結構マッチしてませんか!?

後ろから見ても、どこからどう見てもサンタクロースにしか見えない!

今回使用した塗料は赤い部分にモデルカステンのファイアーレッド、白はガイアノーツEXホワイト、黒はガイアノーツEXブラック、ゴールドはガイアノーツエルドランゴールド、仕上げもガイアノーツのつや消しにしました。

顔だけはキットのまま。マフラーと髭はキムワイプをハサミで切ったりしながら用意しました。頭部形状も台形で、なんとなくサンタ帽子に見えたんです。

腕のここは白いふかふかに見えたし、手首はそのまま手袋に見えたし、腰の真ん中はベルトのバックルに見えたし、スカートのサンタさんの衣装のように見えちゃったんです!

脚部もほら! 白いこういうふさふさの印象あるし、足首もシンプルなデザインなのでまるで長靴を履いているかのよう。

このロケットなんて、背負っているプレゼントの袋に見えませんか!?

「よし、これだ!」と思ってから配色にいたるまで、時間はかかりませんでした。

こうした遊びができるのも、プラキットならでは。完成品玩具だと分解を前提にした商品にはなっていませんし、自由に塗装することはできませんからね。

塗装して組み立てたとき、あまりにも面白く配色できていたので楽しくなってしまいました。

今回は時期もちょうどよかったのでこのような塗装にしましたが、もちろん正統派に製作するためにもうひとつ確保しました。

皆様も、思い思いのイメージでジャイアントロボを完成させてみてください。

(ところで銀鈴ロボの可能性はありますか?)

さて、この記事が掲載されている頃はすでに年末。皆さん、大掃除は終わりましたか? 僕は昨年末にプラモ部屋を掃除しながら未完成プラモの数を数えていたのですが、当時その数はおよそ700個でした。

今年も配信で未完成プラモを紹介しようと思っているのですが、果たしてあれから1年でその数は減っているのか、はたまた増えているのか!? 乞うご期待です。

それではまた!

【商品情報】

■MODEROID ジャイアントロボ

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・発売中

・価格:8,900円 (税込)

・仕様:組み立て式プラスチックモデル

・ノンスケール

・全高:約240mm

・原型制作:MieuxCrea/ミュークリエ

・制作協力:wb-saku

【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)

・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション

・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)


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