「シン・エヴァンゲリオン劇場版」アスカとミドリの思わぬ関係? 宮村優子・伊瀬茉莉也が新作特典映像を語る! BD・DVD発売記念上映会レポート

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」Blu-ray&DVD発売記念、スペシャルゲストトークのオフィシャルレポートが到着した。

「新劇場版」シリーズの完結編として2021年3月8日に公開され、102.8億円の大ヒットを記録した「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。それからちょうど2年となる2023年3月8日(水)、待望のBlu-ray&DVDが発売されたことを記念して、発売記念スペシャルナイト上映会が新宿バルト9にて実施された。


本日発売の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」BD&DVD、新たに 「EVANGELION:3.0(-120min.)」の収録を発表! 新規場面カットも公開


イベントでは、Blu-ray&DVD特典映像として収録されている、「:Q」の前日譚「EVANGELION:3.0(-46h)」他を特別に初上映。重要人物として出演する式波・アスカ・ラングレー役の宮村優子さん、北上ミドリ役の伊瀬茉莉也さんが登壇し、スペシャルゲストトークが行われた。

この2人の組み合わせによるトークはシリーズで初めてで、「:Q」の前に何が起こっていたのか?アスカとミドリの関係性は?といった、ここでしか聞けない話も満載。さらに「シン・エヴァ」ほか事前募集の質問に答えるコーナーなど、大盛り上がりのイベントとなった。

オフィシャルレポート

■「まさかミドリにスポットがあたるとは…」新作特典映像での驚きや、アフレコ時の心境
MCの呼び込みでゲストの宮村優子と伊瀬茉莉也が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が起こりイベントはスタートした。イベント前に上映された新作特典映像について、最初に収録の依頼が来た時の気持ちを聞かれると、宮村「円盤発売に伴い特典映像のアフレコがあるとご連絡を頂き、台本を頂いてその中身を見て、こんなことがあったんだ~と凄いビックリしました。」、伊瀬「まさかミドリにスポットがあたるとは夢にも思ってなくて、こういうバックボーンがあったから今のミドリがあるんだなと凄く驚きました。」と今回の収録ならびのその内容にキャスト自身も驚いていたことを明かした。

▲伊瀬茉莉也


新作特典映像である「EVANGELION:3.0(-46h)」で北上ミドリの髪の色についての新事実が明らかになったことについて、伊瀬は「『:Q』の時はおしゃれの一環か生まれつきのものなのかと思っていたら、思っていたよりも重いなと衝撃的でした(笑)何より、過去にアスカに命を救われていたというのが衝撃で、新規映像を収録したからこそ『シン・エヴァ』のセリフの意味について新たな発見がありました。」と語り、ミドリの心境の変化についても、伊瀬「『:Q』の時からどうしてミドリはシンジへのあたりが人一倍強いのか、と思っていたのですが、今回の新規映像を演じることでなおさら深く理解できました。」と明かした。


また映画上映時の入場特典である冊子に掲載された漫画をモーションコミック化した、もう一つの新作映像特典「EVANGELION:3.0(-120min)」をアフレコした時の心境について宮村は、「漫画自体が凄くエモくて、尊くて、遂にシンジを奪還する作戦をする前の心情を思うとヤバエモ!って思い読んでいました。それを演じる時は自分の中でようやくこの時が来たのかと思い、嬉しくもありぶん殴ってやりたくもあり、でももう一度シンジに会いたいというか、、、(観ている)皆様の気持ちと同じだったと思います。」とアスカの心の葛藤を感じたことを明かした。またアスカの心情の変化については、宮村「マリとのやり取りの中で、『やっぱりこっちで行く』と決めて作戦へ向かうのが、アスカの覚悟であり乙女の部分であり!作者は天才ですか!?って思いました(笑)」と興奮気味に語った。

▲宮村優子


■「ミドリの過去を想えば感動もひとしお」もっとも好きなシーン&セリフは?
次に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の中で自身のキャラクターが出ている一番好きなシーンを聞かれると、宮村は、「レーションをシンジに食べさせるシーンが一番好きで、『:Q』のころから常にシンジにぶちまけたかった気持ちを表現しているシーンなので、あそこが一番好きですね。」と明かした。そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の中で一番好きな自身のセリフを聞かれると、宮村「アスカが戦っているシーンが好きなんですけど、13号機を目の前にしてシーンで言うセリフなんですけど、私も私生活の中で自分に言い聞かせているセリフです。」と話し『最後の手段ね。ゴメン、新2。また無理をさせるわ。全リミッターを解除。裏CODE999(スリーナイン)』とセリフを披露すると、会場からは大拍手が沸き起こり、隣で聞いていた伊瀬も「私のテンションもあがりました!アフレコが別だったのでやっと生アスカを聞けました。」と大興奮だった。一方の伊瀬は自身が一番好きなシーンとしてあげた場面でのセリフ『みんな身内に甘過ぎ、誰のオシッコかもわからない。この再生水と同じ、清めれば済むと思ってる・・・そんなワケないっしょ』を披露し、隣で聞いていた宮村は「ミドリの過去を想えば感動もひとしおですよね、、、!」と感激していた。


■「ヴィレの仲間ってすごい絆」SNSで募集した質問コーナーに回答
その後SNSで募集した質問コーナーで、様々な2号機が登場するなかで一番のお気に入りを聞かれた宮村は「私が乗っていた2号機じゃなくて、『:破』でマリちゃんが乗っていたビースト・モードの2号機ですかね。一番くじで当たったんですよ!(笑)」と意外な答えで会場を沸かせた。さらに演じているキャラクターの一番愛おしいと思うところは?という質問には、宮村「アスカが頑張り屋さんなところです。いつも自分がなんとかしようとしちゃうから、もうちょっといい加減でもいいのになと思うんですが。」と長年アスカを演じてきたからこその愛を語った。伊瀬も「『シン・エヴァ』で全ての元凶であるシンジに銃口を突き付けて自分の気持ちにけりをつけるシーンで、後ろから自分よりも取り乱したサクラが現れた時に、一瞬冷静になって下に向けて銃を撃ち、明日のことだけを考えて生きていこうと言う場面は、ミドリらしさもあるし、自分のこと以上にサクラを想うミドリの良さを感じました。」と複雑なミドリの心境に思いを寄せた。それを聞いていた宮村も「妹分のサクラを気遣って、ヴィレの仲間ってすごい絆だよね。」と共感し、伊瀬「アスカとミドリの関係が、実は命に関わるような過去のエピソードを経ていることが今回わかって、『シン・エヴァ』のセリフがなるほど~!ってもう一歩先に踏み込んだ気持ちです。」とさらに物語への理解が深まったことを明かした。この他にも制作陣への質問がいくつか寄せられ、公式Twitterアカウントにて後日一部のQ&Aが公開される予定となっている。


最後にメッセージとして、宮村は「私は長い間作品に関わらせて頂いて、終わったあとも空白の14年の話をこうやって演じることができて本当に幸せです。皆さんもそこに他に何があったんだろうって思ってくださっていれば、もしかしたらいつか別の空白の14年もあるのかなと思います(笑)これからも『エヴァンゲリオン』を愛してください。」と、伊瀬は「まだ10代の頃、初めてのレギュラー出演番組がきっかけで、庵野秀明さんに会ったことがありました。その時、「いつか一緒に仕事ができるといいね。」と言ってくださった言葉を胸に声優を続けてきたので、夢がかなったという思いで私自身も『エヴァンゲリオン』への想いが強くて、本当に長い間応援されて続いてきた作品なので、関わることができて本当に幸せです。これからも『エヴァンゲリオン』を皆さんと一緒に愛していきたいなと思います。」と力強く語り、大盛況の中イベントは終了した。(以上)


※見出し・改行以外は原文ママ

【開催概要】
「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』Blu-ray&DVD発売記念スペシャルゲストトーク」
日程:2023年3月10日(金)19:50~ ※上映後実施
場所:新宿バルト9 シアター9
登壇者:宮村優子、伊瀬茉莉也
MC: 野呂陽菜
※敬称略

作品情報

■「シン・エヴァンゲリオン劇場版 EVANGELION:3.0+1.11 THRICE UPON A TIME」
Blu-ray&DVD、3月8日(水)より絶賛発売中!


企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明
監督:鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏
テーマソング:「One Last Kiss」宇多田ヒカル(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:鷺巣詩郎
声の出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢
関智一、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、子安武人、優希比呂、大塚明夫、沢城みゆき、大原さやか、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一、内山昂輝、神木隆之介
制作:スタジオカラー


≪全体あらすじ≫
新たな劇場版シリーズの第4部であり、完結編。 ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリのEVA改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。


©カラー

おすすめ記事