本日発売「バイオハザード RE:4」をおさらい! 2005年発売の原作を現代的に再構築!

2023年3月24日に、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam向けタイトルとして「バイオハザード RE:4」が発売された。本作は18年前の作品である「バイオハザード4」のリメイクであるが、ストーリーやアクションを始め、全体の要素が現代の作品として再構築されているのが特徴だ。本稿では、発売を間近に控えた本作の情報をおさらいしていく。

2005年のサバイバルホラー「バイオハザード4」が原作

「バイオハザード RE:4」の原作となった「バイオハザード4」は、2005年にゲームキューブ向けに発売されたアクションゲーム。「バイオハザード」のナンバリング相当のシリーズとしては6番目の作品であり、「バイオハザード2」での事件を経て成長したレオン・S・ケネディが主人公に据えられた。

さらに、肩越しに視点を映す「ビハインドビュー」や、体術を組み合わせた派手なアクションといった新たな試みも多数見られた。「バイオハザード0」以前とは異なる新たな「バイオハザード」として、本作のゲームキューブ版は世界中で160万本※の売り上げを記録。後にPS2やWii、PCといった多くのプラットフォームにも移植され、総合的な売り上げは1000万本以上に及ぶ。

(※いずれもアキバ総研調べ)

肩越しの視点や積極的なアクションを取り入れたゲームシステムは、「バイオハザード5」や「バイオハザード6」といった後のシリーズ作品にも受け継がれてきた。そういう意味でも、「バイオハザード4」は、「バイオハザード」シリーズを語るうえでも特に重要なタイトルと言える。

大統領の令嬢を救うため、レオンはヨーロッパの閑村へ

本作の舞台となるのは、「バイオハザード RE:2」でラクーンシティを襲った未曾有の大災害から6年後の世界。当時新米警官だったレオン・S・ケネディは大統領直属のエージェントに見いだされ、任務を重ねて、成長していた。そんな折、大統領の令嬢であるアシュリー・グラハムが消息を絶ってしまう。彼女の捜索と救出の任務を帯びて、ひとりヨーロッパの閑村に向かったレオンだが、そんな彼に狂気に満ちた村人たちが襲いかかる。

今回の敵は、ガナードと呼ばれるかつて人間であったモノたち。ゾンビとは違ってわずかな知性を残しており、集団で動いたり受けた命令を遂行したりすることも

陰影の表現が強化され、原作と比べてホラーの雰囲気がさらに増しているのもポイント

本作では、登場人物たちも、レオンやエイダなど、「バイオハザード RE:2」で登場したキャラクターたちはラクーン事件以降の彼らのドラマを感じさせるものに変わっている。いっぽう、今作から登場するキャラクターは現代ゲームとしての説得力を感じさせるよう再構築されている。公開中のトレイラーでは、アシュリーやルイス、クラウザー、サラザールにサドラーのリメイクされた姿が確認できる。

さらに、本作では、ストーリーも再構成されている点が見逃せない。これまでに公開されてきたトレイラーでは、目元が変異したかのように見えるアシュリーが銃を構えるシーンを始め、原作には見られなかった展開がいくつか確認できる。本作で初めて「バイオハザード4」のストーリーを体験する人が楽しめるのはもちろん、原作を知っている人からすれば、どの部分がいかにアレンジされているのかに驚きながら遊ぶこともできるだろう。

銃撃にナイフに体術、積極的な攻撃が可能なアクション

原作から採用されているビハインドビューにより、プレイヤーはレオンの肩越しに射撃の照準を自由に定めることができる。頭や腕、脚など、どの部位を撃つかによって相手の反応が変化。敵がひるんでいる間に距離を取って自分の体勢を立て直すのはもちろん、逆に近づけば、相手に「メレー」などの体術を仕掛けられる。

ナイフを使えば近接攻撃も可能で、原作からあった、斬る、突くといった動作に加えて、相手の攻撃を受け流す「パリィ」や倒れた敵へのトドメ、ステルスキル、緊急回避と言ったアクションが追加されている。「バイオハザード」シリーズでは手持ちの弾薬をいかに管理するかも重要なので、いざというときに弾切れを起こさないように、銃撃以外の手段を駆使することも大切だ。

原作ではナイフで相手をひるませてからの体術は、弾薬やアイテムを一切使わずに使えるお手軽かつ強力なコンボで、上級者には重要なテクニックだった。だが、本作ではナイフの用途がより多彩になった半面、耐久力が加わったために、無尽蔵には使えなくなったこともポイント。戦いが避けられない状況で、銃を使うのか、ナイフで切り抜けるのか。どのように立ち回り、そのリソースを温存するかはプレイヤーの戦略にゆだねられている。

アタッシェケースを使ったアイテム整理や、商人との取引も

現在配信中の体験版よりキャプチャ

システム周りで特徴的なのは、アタッシェケースを使ったアイテム整理と、武器商人との取引、素材を使った各種アイテムのクラフトだろう。

アタッシェケースには、武器や弾薬など道中で手に入るアイテムを収めることになる。ケース内のスペースは限られているので、少しでも多くのアイテムを収納するためにも、整理整頓は欠かせない。アイテムの向きを上下左右に変えられるという点を生かして、効率的な収納方法を自分で探るのも重要だ。

武器商人との取引では、武器や弾薬の購入、持っている武器の改造などができる。商人は各地?に店を出しており、プレイヤーからすれば補給のための拠点のような存在だ。とはいえ、各種アイテムを買うにはお金がいるので、無制限に利用できるわけではない点は覚えておきたい。ちなみに、壊れてしまったナイフはここで修理できるほか、耐久力そのものを高く改造することもできる。

クラフトは、特定のアイテムを組み合わせることで別のアイテムを作成する機能。素材さえあれば、ハンドガンの弾から回復のためのハーブまで、さまざまなものがクラフト可能だ。

原作でも回復用のハーブの調合は存在したが、レシピと素材さえあれば、ハンドガンの弾をはじめ、さまざまな弾薬が作れるのは、「バイオハザード RE:4」での新要素でもある。自分で弾薬もを作れる点では心強いが、いっぽうでクラフトをするための素材もアタッシェケースに収納し持ち歩かなくてはならない。管理するものが増えたという点では、アイテム管理の重要性はオリジナル版よりもさらに強くなっていると考えられるだろう。

ストーリーやアクション、システム面が現代化されているだけでなく、ナイフの耐久値の実装や弾丸のクラフトに必要な素材の管理など、「バイオハザード」シリーズらしい“リソースマネジメント”の楽しみも原作よりも深められている。現在は体験版が各機種で配信されているので、未プレイの人はぜひ本作の一端を味わってみてほしい。

  • 【商品情報】
  • ■バイオハザード RE:4
  • ・発売機種:PlayStation5、Xbox Series X|S、PC
  • ・販売価格:
  • 各機種で発売:ダウンロード 通常版:7,990円(税込)
  • ダウンロード デラックス エディション:8,990円(税込)
  • PlayStation5、PlayStation4のみ発売:
  • パッケージ 通常版:8,789円(税込)
  • ・プレイ人数:1人
  • ・発売予定日:2023年3月24日(金)
  • ・CEROレーティング:Z(18才以上のみ対象)

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