2023春アニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」インタビュー! 愛美(ブルー役)、黒沢ともよ(ピンク役)が、アート性の高い作品の魅力と強烈なキャラについて語る

いよいよ2023年4月よりスタートするTVアニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」。これは、気鋭のクリエイターJUN INAGAWAが送る、愛と狂気と破壊の物語である。

さまざまなオタク文化が排除された日本で、若き革命者であるオタクヒーローが、3人の魔法少女「アナーキー」「ブルー」「ピンク」と、自由の旗のもとに集まったオタクたちとともに、好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために戦っていくーー。その魔法少女を演じるブルー役の愛美さんと、ピンク役の黒沢ともよさんにインタビュー! 作品の世界観の魅力を語ってもらった。

ピンクの台詞は「ご」と「ぼ」だけ


── TVアニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」は、オリジナルアニメーションですが、作品に対して、どんな印象を受けましたか?


愛美 オーディションの話をいただいたとき、ブルーが関西弁キャラだったので絶対にやりたい!と思ったんです。スタジオオーディションのとき、「ガンガンやっちゃってください」みたいなディレクションをいただいていたんですけど、その意味が第1話の台本を開いたときにわかりました(笑)。いろんな表現に挑戦できるので、今、すごく楽しいです。(※アフレコ序盤でインタビューしています)

── オーディションの段階では、そこまでわからなかったんですね。

愛美 文字だけ…しかも抜き出しセリフでは、ブルーがここまで変態だとは思わなかったんですよね。ちょっとおかしいところがあるのかな?とは思っていたんですけど、ここまで崩壊する表情がある子なんだ!っていうのは、アフレコを通して知っていく感じだったので、いい意味で驚きました。

黒沢 JUN INAGAWAさんは友人の繋がりで、彼が渋谷でやっていた個展におじゃまさせていただいたのが最初の出会いだったんです。そこで、この作品をどうしてもアニメ化したいんだ! そのタネはあるけど、それが実現したときは、一緒にできたらいいですねってお話をしていたんですね。そのとき、アナーキーちゃん(CV.ファイルーズあい)に対する思いとか、アメリカで活動されて、アメリカンドリームをつかんできているので、その熱量も感じましたし、そもそもひとつのイラストに物語を付けて、それを世に出そうっていう動き自体が、この作品の魅力であり、大きいエネルギーなんだなと思いました。

愛美 JUNさんのイラストのビジュアルを見ていると、そこからもいろんなことが想像できるんですよね。どんな作品なんだろうってワクワクするような絵だし、作品資料をいただいたときも、めちゃめちゃグッズ化してほしい!って思ったんですよ。

── わかります。Tシャツとか、欲しくなりますよね。

黒沢 Tシャツとかも、着やすそうなんですよね。

愛美 ファッション性が高いよね!


── そこがJUN INAGAWAさんの絵の魅力ですよね。ストリート感があってカッコいいというか。ちなみに黒沢さんはオーディションの思い出はありますか?

黒沢 オーディションはピンク役で受けさせていただきました。私は個展でお話も聞いていたし、それ以来、展示会があると見に行っていたので、作品には関わりたい! 携わりたいと思っていたんです。このオーディションは絶対にスケジュールを空けてください!とお願いしてオーディションに臨んだので、私にも熱量はすごくありましたね。


── 台本を見た限り、言葉をしゃべっていない気もしたんですけど……。

黒沢 いや……しゃべってないです。「ごぼ」しか言ってません(笑)。

愛美 でも、登場したら発声はしているよね。

黒沢 それを全部(ブルーが)翻訳してくれるっていう(笑)。

愛美 予想外の翻訳量でした。こんなに全部私がしゃべっちゃっていいの?っていう。でも、ピンクちゃんの代弁者だから、責任重大だなと思っています。

黒沢 私はこんなに「ごぼごぼ」言うとは思っていなくて。台本には、「ごぼ」とか「ぼぼ」しか書いてないんですよ。なのに第2話の収録で現場に行ったら、ブルーが翻訳している間は、ずっと裏で「ごぼごぼ」言っていてくださいと指示があって、「え!??」って、なりました(笑)。

愛美 ひとこと言って、それをブルーが汲み取って翻訳しているのかと思っていたよね(笑)。

黒沢 私もそう思ってた! ブルーには2文字でも伝わるんだなとか。歩くときや何かを持ち上げるときも、「きゅぴ」みたいなSEが入るのかな?と思っていたら、全部、「ご」か「ぼ」でやってくださいと言われたんです。一度、アドリブで「ふん!」って言ったら、「『ご』か『ぼ』で……」ってしっかりディレクションして頂いたので、ダメなんだなって。一応可能性を試してみたんですけど(笑)。

愛美 たまに翻訳が追い越しちゃうときがあって、私が先にセリフを言い終えちゃったんです。それはめっちゃ面白かったです。


── あははは(笑)。翻訳しているのに先に上がるのは面白すぎます。でも、見ている人は、黒沢ともよの無駄遣い!って思うかもしれないですよ。

黒沢 いやいやいやいや!!

愛美 でもすごいんですよ! 「ご」と「ぼ」に、めちゃめちゃ感情とか、匠の技が詰まっているんです。

黒沢 やさしいなぁ(笑)。

愛美 なので、耳をすまして、聞いてください!

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