予算と時間を惜しまず仕上げたアニメPVに注目! 「アズレン」のYostar社が放つ新作スマホゲーム「アークナイツ-明日方舟-」プレスカンファレンスレポート!
「アズールレーン」などのゲーム開発・運営を行う株式会社Yostarが、2020年1月8日、新作ゲーム「アークナイツ-明日方舟-」に関するプレスカンファレンスを開催した。
「アークナイツ-明日方舟-」は、株式会社HYPER GRYPHが開発を手がけ、株式会社Yostarが日本での運営を担当する新作スマホゲーム。すでに中国本土では大人気のゲームに成長しており、今回、満を持しての日本語版のリリースとなる。
今回のプレスカンファレンスでは、改めて本作の世界観についての解説が行われたほか、実機を用いてのゲームプレイ。さらに初出しとなるアニメPVと、その制作を手がけたアニメ制作会社「Yostar Pictures」についての情報。そして、待望のサービス開始日の情報などが解禁となった。
黒沢ともよも「楽しい!」と絶賛の「アークナイツ」
まずステージに登場したのは、Yostary社のPR担当・横山さんと、ヒロイン・アーミヤ役の声優・黒沢ともよさん。お2人のトークを交えつつ、まずは「アークナイツ」の世界観についての解説が行われる。
本作は、人類に主要なエネルギーを供給しつつも、治療が不可能な「鉱石病(オリパシー)」のもととなっている「源石(オリジニウム)」と呼ばれる鉱石が存在する世界が舞台。この「鉱石病」に感染したものは、「感染者」と呼ばれ、世界中から迫害されている。この状況に対して感染者たちは、「レユニオン・ムーブメント」という組織を結成。みずからの権利を取り戻し、世界に復讐するため各都市に攻撃を行うようになった。
そこでプレイヤーは、感染者問題の専門組織「ロドス・アイランド」所属のドクターとなり、アーミヤとともに感染者たちの侵攻を食い止め、黒幕を探しつつ、鉱石病の治療法を見つけていくことになる。
また、医療研究機関や輸送業などに携わるさまざまな勢力が世界各地に存在しており、プレイヤーは各勢力の間を奔走することになるそうだ。
スクリーンに表示された各勢力のキャラクターを見た黒沢さんは、「みんなかわいい!」とうれしそう。また、各勢力のキャラクターは、みなケモノ耳だったり角が生えていたりと非常に個性的。「いろんな人のフェチズムを刺激しそう」とコメントすると、横山さんは「どなたでも、好きなキャラクターを見つけていただけるのでは」と語った。
そんな「アークナイツ」の基本的なゲームシステムは、タワーディフェンスゲーム。自陣に敵が侵入しないよう、侵攻ルート上に自キャラを配置し、撃退することが目的となる。説明するよりも、実際にプレイしたほうが早い!ということで、ここからは黒沢さんが実機で試遊。
最近、ようやくゲーム機を購入して遊び始めたというくらいゲームビギナーの黒沢さんだが、横山さんのレクチャーを受けつつ何回かプレイすると、自力でステージクリアを達成!
「楽しかった!」と黒沢さん。1ステージをクリアする際の所要時間は10分未満ということで、通勤・通学時間の間に遊ぶのにちょうどいいボリュームになりそうだ。
続いて、本作の公式コスプレイヤーとして、人気コスプレイヤーの伊織もえさんが就任したことが発表された。
伊織さんは、2018年に中国・上海で行われたイベントで試遊して以来、本作に注目していたそうで、「(上海で見た時に)キャラクターにほれ込んでリリースを待っていました。もともと自分でコスプレをしようと思っていた」という。そんなわけで、今回着用しているアーミヤの衣装も自作とのこと。「コスプレを通じて、ゲームを広めていきたい」と意気込みを語った。
ハイクオリティな映像は必見! アニメ制作会社「Yostar Pictures」も登壇
ここで突然、「アークナイツ」のアニメPVが初披露された。
アーミヤを中心に、各勢力のキャラクターが次々と登場し、激しいアクションを繰り広げるという2分程度の映像が来場者の目を奪う。
このPVを制作したのは、Yostar社が新たに設立したアニメ制作会社「Yostar Pictures」だ。株式会社Yostar代表取締役社長・李衡達氏によると、「コンテンツをより盛り上げるためには、アニメ的な映像コンテンツがほしいと思っていた。しかし、昨今のアニメ業界ではラインを確保することが難しく、欲しいタイミングで映像を作ってもらうことが難しい。そこで、自社でやるしかないと判断した」と、会社設立の理由を説明。その結果、「自社で拡散できるものをきちんと作ることで、よりいいものを、いい形で見せることができる」とアピール。その最初の作品として発表されたのが、今回のアニメPVとなる。
さらに、次の作品として2020年内に、「アズールレーン」公式Twitterで連載中の4コママンガ「びそくぜんしんっ!」の映像化を目指しているという。このほか、「作品を世に送り出していきたい」とアニメ事業への意欲を見せる李氏であった。
続いて、「Yostar Pictures」取締役の稲垣亮祐氏、斉藤健吾氏が登壇。さらに黒沢ともよさん、PR担当の横山さんの4人で、アニメーションPVについてのトークが行われた。
まず製作を終えての感想を求められた稲垣氏は、「無事に納品できてよかった」と笑みをこぼす。斉藤氏は、「『アークナイツ』の新しいPVのオファーもどんどん来てて、これからもまだまだ制作します」と意気込みを語る。
また、斉藤氏は今回のPVの制作の特徴として、「絵コンテがなかった」ことをあげる。「(今回のPVは)普通のTVアニメとは違う作り方」で、「最初にマンガのようなものを作って、その流れに沿って映像を仕上げていった」そうだ。この制作スタイルは海外の映画だとよく形であると同時に、少人数のクリエイターで作ったからこそできたことだとコメント。
そのほか稲垣氏は、PVの尺や予算は気にすることなく、作りたいように作ったと語る。
制作スケジュール自体も、納期よりもクオリティ重視だったようで、本来は10月には完成している予定だったが、公開直前のタイミングとなる2019年末まで作りこんでいたことが明かされる。
そして、時間をかけることができたからこそ、思うような音響効果をつけることができたとコメント。「Yostar Pictures」が、クリエイターにとってはかなりやりがいのある現場であることがうかがえるエピソードが次々に明かされる。
また、Yostar社のスタッフともかなりうまく連携をとりながら作業ができたそうで、アニメ制作チームが知らないような演出も、Yostar側から追加されることがあったという。そのおかげで、よりクオリティの高い映像に仕上がったということで、両社のコラボレーションが映像にプラスに働いたそうだ。
この一連の制作裏話を聞いた黒沢さんは、「もっと長い映像を観てみたい」とコメントすると、稲垣氏は「やっちゃいますか!?」とコメント。それを受けて横山さんは「映像など、いろいろお届けできれば」と、前向きに返答。ゲームの盛り上がり次第では、いずれTVアニメもありえるのは……? と期待が高まるばかりだ。
最後に、「アークナイツ-明日方舟-」日本版のサービス開始が、2020年1月16日になることが発表され、同時に事前登録特典情報が公開された。
事前登録特典は、★5オペレーター(自キャラ)を選べる指名券や、ゲームを有利に進めることのできる追加アイテムなどが用意されているので、よいスタートダッシュを決めたい方は、今のうちに登録してみてはいかがだろうか?
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