食玩キットで パンツァー・フォー!「エフトイズ ガルパンプルバックタンク Vol.3」で遊んでみた!【イチオシ!食玩道 第1回】

皆さん、はじめまして! 今月からこのコーナーを担当させていただくことになりました、ホビー系ライターのKariyasu☆(カリヤス)と申します。
個人的に気になった食玩をレビュー、気軽に食玩で遊んでみたいライトユーザーはもちろん、改造したりジオラマにして「大人の食玩」をエンジョイしたいユーザーに向けてもしっかりアピールしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
記念すべき連載第1回は、エフトイズさんから発売中の「ガールズ&パンツァー劇場版プルバックタンクvol.3」を紹介します!

「ガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)といえば、かわいい女の子たちが、実在した戦車に乗って砲弾を撃ちまくり、大地を駆け巡り、乙女の嗜みである「戦車道」を通して成長していく大ヒットアニメですが、現在はその最終章の第2話が全国の劇場で公開中ですね! ガルパン放送開始当初からの古参ガルパニスト(私もそうです)はもちろん、最近ガルパンに興味を持ち始めた方々も映画を見て、グッズを買って、どんどんガルパン沼にハマっていきましょう!

全車輛の集合写真。ヘッツァーのみ、スミ入れをしているのでクッキリしていますね(後述)。

中身はランダムで、

・IV号戦車D型(発見時)

・IV号戦車H型

・38(t)戦車B/C型(発見時)

・38(t)戦車B/C型(親善試合時)

・ヘッツァー仕様38(t)改

・III号突撃砲F型(発見時)

・III号突撃砲F型(親善試合時)

・M4シャーマン75mm砲搭載型

の全8種類。どの車輛もほどよくデフォルメされていて、かわいらしさとかっこよさのバランスが絶妙です。

組み立てはIII号突撃砲F型(親善試合時)のみデカールを多めに貼り、シールを使用してのぼりも自作する必要がありますが、それ以外の車輛はパーツ数が少なく、どれも一瞬で完成します。またプルバックタンクということで、本来は戦車にはないタイヤが付いていて、チョロQみたいにかわいく走ってくれます。正面から見なければほとんど目立たないので、展示して楽しむ分にも何ら問題はありません。

脱初心者!お手軽ディティールアップ

そのままでも十分楽しめるのですが、せっかくなので少しだけ手を入れてさらにかっこよくしてみましょう。今回行うのは、スミ入れとキャタピラ(履帯)のメタリック塗装です。どちらも塗料、細筆、専用溶剤、綿棒などがあればすぐにできるので、ぜひ試してみてくださいね。

※スミ入れ……エナメル系の塗料を専用溶剤で希釈し、模型の凹部分に流し込んで暗くし、立体感を出す技法。毛細管現象で塗料がスーッと流れていく感覚は、一度体験するとヤミツキになること必至。







ヘッツァーで試してみましょう。ヘッツァーは車体色が明るくモールドもクッキリしているので、スミ入れしてあげるだけでかなり立体感が出ましたね。さらに、キャタピラをタミヤアクリルのメタリックグレイで筆塗りしてみました。ガルパンに登場する戦車のキャタピラは総じて黒っぽく、あまり金属感はないのですが、ここは模型的演出ということで。やはり戦車は鉄の塊なわけですから、どこかメタリックな部分があるとそれらしくなりますよね!

上級者向け!ジオラマにして遊んでみる

やはり戦車はジオラマにしなくちゃ! ということで、TV版第11話の決勝戦で、大洗チームが丘の上に陣取って車体を土で隠し、麓を包囲した黒森峰の戦車群と撃ち合ったシーンをイメージしてミニジオラマを製作してみました。

使用したのは、以下の素材。

・100均で売ってるプラスチックケースのベース

・粘土

・タミヤテクスチャーペイント(砂)

・手芸用コットン

IV号戦車はスミ入れと軽めのドライブラシを行い、真鍮線と紙で自作したフラッグを取り付けました。劇中では土の色はかなり暗かったのですが、今回はIV号戦車が目立つように明るめに塗装しています。そして背景ですが、残念ながら悪天候続きのため野外撮影は断念、背景シートを使用して青空を演出。コットンで再現した爆煙(と砂ぼこり)の効果も相まって、戦闘シーンっぽくなったはずです……!

※ドライブラシ……乾く直前の塗料を筆に含ませ、模型の凸部分などに乗せて立体感を出す技法。やりすぎると全体が白っぽくなりがちなので注意が必要。

さて、いかがでしたでしょうか? 本格的なプラモデルは作る時間も技術も買うお金もない……。そんな方は、ぜひ食玩で遊んでみましょう! まとめ買いして、休日にサクっと作れて気軽に遊べるのが食玩の最大の魅力ですからね。それでは、また来月お会いしましょう!

【商品情報】
■ガルパンプルバックタンク vol.3
・発売中
・価格:540円(税別)
・種類:全8種
・サイズ:平均約5cm

(C)GIRLS und PANZER Film Projekt (C)GIRLS und PANZER Finale
Projekt (C)KAIYODO

<プロフィール>

Kariyasu☆(カリヤス)

1990年生まれ広島県出身モデラー兼フリーライター。得意ジャンルは2次大戦のミリタリーで、「月刊ホビージャパン」などで不定期に模型作例ライターとして活動中。ホビー以外にも、アニメや声優、歴史などさまざまなジャンルを探究中。


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