【サイン入りコミックスをプレゼント!】冬アニメ「ソマリと森の神様」放送開始記念! まるで本当に親子みたいな関係!?の小野大輔(ゴーレム役)×水瀬いのり(ソマリ役)インタビュー

地上を異形たちが支配する世界で、 森の番人であるゴーレムがひとりの人間の少女と出会う。期待の2020年冬アニメ「ソマリと森の神様」は、滅びゆく種族「人間」と森の番人「ゴーレム」の父娘の絆を綴った旅の記録である。

待望の放送開始を記念して、ゴーレム役の小野大輔さんとソマリ役の水瀬いのりさんに作品の見どころなどをうかがった。

自分が役者として培ってきた経験が声にも音として入っている気がして

──「ソマリと森の神様」の原作コミックを読んだ印象を教えてください。

小野 読んだときにまず「描き込みがすごい!」と思いました。たとえば背景や世界観のようなところで、絵から受ける情報量がすごく多くて、それがすごく温かいなと思いました。ここにどれだけ時間がかけられているんだろうって。ゴーレムが千年近く生きてきた時間というのを、そこからも感じられる気がして、感動してしまいました。

水瀬 私はシンプルな愛のようなものを感じましたし、ド派手なものなどがない安心感もありました。ソマリを演じることを考えながら読んでいたので、ソマリの台詞に注目していたんですけど、ソマリの言葉って感情表現するにあたってすごくシンプルなんです。言い訳したり、ちょっと守りに入ったりとか、そういうことが一切ない。思ったことをスパっと出す言葉選びをしているのが子供らしいというか。逆に自分が大人になってしまった感じもあって、「言葉は少なくても伝わるものはあるんだ!」という気持ちになりました。どうしても大人になると言葉が多くなっちゃうなぁって。あとは読んだあとに、道徳的なものを学べる気持ちになりました。

──キャラクターを演じるときに、どんなことを意識しました?

小野 まずゴーレムは人間ではないんです。その設定には絶対にブレがないし例外もない。感情を表現する、人間が生きていることを表現する声優を生業としている自分からすれば、その仕事の技をすべて奪われたような感覚でした(笑)。だから最初「これは難しいな……」と。でも自分の声の響きや、自分が役者として培ってきた経験というものが、声にも音として入れられるという気がしました。感情はないんだけど感覚とか熱量、温かさ、そこに生きていることを感じさせられるような声を出したいなぁと思いながら台詞を紡いでいました。あとはいのりちゃんのソマリが、僕が削ぎ落とした部分を補ってプラスにしてくれるので、そのバランスだけは気をつけました。

水瀬 ソマリとおとうさんは、お互いにいろいろな気持ちをもらいつつ・あげつつみたいな関係性なんですけど、「与える」という意識ではなくて、一緒に過ごす時間の中でお互いにちょっとずつ芽生えていく気持ち、みたいなところを考えました。おとうさんはゴーレムであるがゆえに常に反応は薄いんですけど(笑)、ちゃんと届いていることを信じながら、一緒に進んでいこうといつも思っています。だから台本ではおとうさんの「……」みたいな返事がカットされていたりもするんですけど、心の中では、おとうさんがソマリの言葉をキャッチしてくれている間みたいなものを感じながら次の台詞を言うようにしていました。だからソマリは常に全力で笑うし、全力で泣くし、全力でいじけて、全力で怒るんです。

──監督から何かキッカケになる言葉をもらったりもしたのですか?

小野 ゴーレムに関しては感情がないというところで、感情があふれ出たところは抑える芝居を求められていたんですけど、「テストでそれが出たとしても、本番で抑えられればいいです」と言っていただきました。その作業をさせてもらえたことが実はすごくありがたかったです。というのも、ソマリの台詞を受け取ったときにどう感じるのかというのは、家で、ひとりでやっていてもわからないんですよ。でもアフレコに来ると湧き上がってくるものがあるので、それを一度湧き上がらせておいてから、ゴーレムであるおとうさんに落とし込んでいく作業をさせてもらったことは大きかったです。

水瀬 私は絵を見たとき、少年っぽさもある女の子なのかな?と思いながらオーディションを受けたんですけど、「女の子でいいです」と言われたことが結構不思議な気持ちでした。冒険心を持った少年っぽさみたいなところが彼女の魅力のひとつなのかなと思っていたので……。声は高くていいということだったので、それで作っていったら、マネージャーさんから「結構高いけど大丈夫? いける?」と確認されて。でも、「いけます! やってみせます!」って(笑)。キー自体は高いけど、語尾が「~~だな!」とか、「いくぞ!」「わかった!」みたいな、ぶっきらぼうなしゃべり方なので、そこで少年っぽさを出しているんだなと思いました。

──ちなみに、お2人は親子のような近い関係での共演は初めてだと思うんですが、お互いの声を聞いた印象を教えてください。

水瀬 おとうさんは、変わらないからこその安心感があるんです。かけあいをしていく中で、何となくこれを言ったらこう返してくれるっていうのがわかるんです。(キャラクター的に)「いったいどんな変わり種を返してくるんだろう」とか、そういうイレギュラーさがなく、確実に自分が想像していたおとうさんで返してきてくれる。ソマリがどんなに風呂敷を広げてもおとうさんがそこにちゃんと戻してくれるから、やっていてすごくやりやすいし、遊びがい、広げがいがあるんです。

小野 確かにそうか。想像ができるんだね。必ずこう返してくれるという安心感かぁ。いのりちゃんがそう言ってくれるのは僕もありがたいし、このお芝居をやっててよかったなぁって思う。だっておとうさんがブレたら嫌だもんね(笑)、なんかニヤニヤしてるぞ、みたいな。「おう、ソマリ(ニヤニヤ)」みたいな。

水瀬 そんなんだったら逃げちゃいます(笑)。

小野 あの見た目だしね(笑)。いのりちゃんがそうやって、たくさん心を動かしてお芝居をしてくれればくれるほど、自分のお芝居も立っていくんですよ。いっぱい泣いてくれるからこそ、その後の声が優しく聞こえたりもすると思うんです。だからゴーレムって、僕ひとりだと表現できないんですよね。「ゴーレムだけやってください、どうぞ!」と言われてもできないと思うから、どっちかが抜き録りになったら、たぶん無理。僕はソマリが抜きになったら「できません!」って断ると思う(笑)。

水瀬 私もちょっとできないかも……。



お父さん呼びって実は経験ないんです

──では演じていて、楽しかったところ、難しかったところはありますか?

水瀬 楽しいのは「おとうさん」と呼べるところです。私自身、自分のリアルお父さんは「パパ」と呼んでいたので、お父さん呼びって実は経験ないんです。でも、大人になってみると、お父さん・お母さんっていい言葉だなって思えてきて、「おとうさん」と呼べる喜びはすごくありました。それに実を言うとお父さんの名前もダイスケなんですよ(笑)。これは偶然なのか必然なのか。だから二重の意味も込めてそこが嬉しいなと。

難しかったところは、アフレコの第1話を迎えるまでです。自分の家で練習しているときは、どんな空気感になっていくのかがわからなかったので……。でも1話の収録が始まってからは難しいということはあまりなくて、ソマリとおとうさんというキャラクターが自分の中にふわっと入ってきたんです。難しいなと思っていたところはすべて払拭できたというか。頭の中で物語の今後の再生が追いついていって、「ここはこうやろう」とかイメージできるようになったので、難しいところというのあまりないです。

小野 難しいところは先ほど言った感情を抑えるところなんですけど、楽しいところは、アフレコで周りのことを見ていられたことですね。どちらかというと、自分が受け取る側に行けるので、後ろで見ているときはすごく楽しいんですよ。ソマリだけしゃべってるときも、こういう感情で、こういう風に何かを思いながら泣いているんだなとか、笑っているんだなって。そういうのも「いいなぁ」って思いながら見られるので、一番得な立ち位置にいたなと思いました。

──作品の中で、お2人が行ってみたい場所はありますか?

小野 酒場というか食堂みたいなところはいいなと思いました。ウェイターをやっているシーンがあったんですけど、すごく素敵でした。そこのシーンはアニメだともうちょっとふくらんでいたんですけど、楽しかったですねぇ。異形の者たちがいっぱいいて、あそこのガヤは音響監督さんのこだわりがあって、みんな種族が違うんですよ。だから「声質とかしゃべる内容も、人間とは逸脱していたほうがいいので濃いめにやってください」と言われてて、その収録がすごく楽しかったです。ゴーレムだとずっと同じトーンでやらないといけないので、鬱憤が溜まるんですよ(笑)。

水瀬 ここぞとばかりにデブキャラをやられてましたよね?

小野 そうそう。「おいしいねこれ、もっと食べたいなぁ(デブ風に)」みたいな。

水瀬 あれ? 今週もいる!って思ってました(笑)。

小野 あいつ、いつもいるんだよ。小林ゆうちゃんとずっとデブキャラでやり取りしてたし。

水瀬 楽しそうでした(笑)。

小野 ということもあって、食堂には行ってみたいです(笑)。

水瀬 私は、本を読むのが好きなので、魔女の図書館です。部屋全部が本棚って夢のようですよね。多種多様ないろんなジャンルが置いてあるのもあるし、その土地ごとの歴史とか、図鑑とか、知らない未知の世界のことがたくさん知れるのかなぁって。1日いても足りないだろうし、すごく楽しそうですよね。

──アニメならではの見どころを教えてください。

水瀬 原作を読んでいる方にとっては、どの街に行って、どんな出会いがあって、そしてそのキャラクターたちにどんな声が付くのかが楽しみになるんじゃないかと思います。私たち以外にレギュラーはいないので、毎回のゲストキャラのキャストさんたちにぜひとも注目していただきたいです。第1話からかなり濃いので!

小野 豪華なゲスト声優さんたちを楽しみにしてほしいよね。第1話のくじらさんも超しゃべってたしね(笑)。くじらさんはガマ婆役で出てくるんですけど、すごく楽しくて、最初から現場を盛り上げてくれたんですよ。

──しかも人間役ではないから、どんな芝居をするのかも楽しみですよね。

小野 結構想像つかない人が来るよね。ただ、皆さんぴったりなんだよね。

水瀬 えっ?ってキャストさんが来て、私たちも「うおおお~~!」って感動するみたいな。

小野 確かに、そんな感じだね。あと物語の構成を、アニメ化に際してちょっとだけ変えていたりするんです。そのおかげで、よりストーリーがわかりやすく見やすくなってて、ソマリとおとうさんの関係性が積み重なっていくように構成されているので、そこも見どころだと思います。わりと予想できないところがあると思うので、原作ファンの方も楽しめると思います。

──楽しみです。最後にこの作品は、見終わったあとにどんな気持ちになりそうですか?

小野 原作コミックを読んだときは温かい気持ちになるし、親子愛を描いているなぁと思ったんだけど、いざ演じてみるとなかなか残酷なところも描いていて、人間とそうじゃない種族との差というか。だからこそ生まれる愛憎劇や悲劇も描いているんですよね。だから、総じて考えさせられるアニメでもあるなと思っているんです。ほんわかするだけではないという。

水瀬 結構、残りますよね。

小野 そうだよね。いい意味でグッと心をえぐられるような「残る作品」になっていると思います。

(取材・文/塚越淳一)



「ソマリと森の神様」放送開始記念! 小野大輔×水瀬いのりサイン入り原作コミックスを3名様にプレゼント!

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<賞品>
・小野大輔×水瀬いのりサイン入り原作コミックス第1巻


<応募要項>
・応募期間 2020年1月14日(火)~2020年1月21日(火)23:59
・当選人数:3名様
・賞品発送 :2020年3月末までに発送予定
・応募方法:下記専用応募フォームにて受付


<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
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