西田望見「女の子はDejlig(ダイリー)」インタビュー ソロデビューミニアルバムを作り上げる中で見つけた自分
「マクロスΔ(デルタ)」の音楽ユニット、ワルキューレのマキナ・中島役でも知られる声優の西田望見がソロアーティストとしてのデビューミニアルバムをリリースした。ひとりのアーティストとして音楽で作り上げる新たな表現の場に彼女はどのように挑んだのか。このミニアルバムには参加クリエイターとの濃密なコラボレートと彼女自身から湧き上がる想いが込められている。ソロデビューへの胸の内を彼女に聞いた。
役者として自分らしい歌い方を探していったデビューミニアルバム
──アーティストデビューのお話が西田さんのもとに届いたときのお気持ちはいかがでしたか?
西田望見 純粋に驚きました。自分がソロで歌うことは考えていなかったので、「まさか」という驚きが最初に来ました。私は声優として表現するということが大好きですし、アーティストとしても歌で何か表現できたらと思っていたので、「ぜひよろしくお願いします」とお答えしました。
──ワルキューレのみなさんがソロとしてアーティストデビューをされていく中で、次はご自分が、という予感は感じていましたか?
西田 それがなかったんです。メンバーがデビューすると「おめでとう」という思いで見ていたので、自分のことは、あるともないとも考えていなかったんです。私は芝居の勉強しかしてこなかったので、歌はワルキューレで学んだと言っても過言ではないくらいです。
──ワルキューレでの活動で大きな学びは何でしたか?
西田 歌いながら、その中で表現するということが私にとっての大きな学びだったと感じています。今までは上手く歌いたいとか、音に合わせて盛り上げるという感覚だったのですが、「絶対零度θノヴァティック」の収録のときに感じたのは、ほかのメンバーと比べて自分は全然感情が乗せ足りていないなと。以降、自分の歌い方を見直すようになりました。それはワルキューレにいたからこそ気づけたことだと思います。せっかく役者をやっているからこそ、何か自分なりの歌い方ってできるんじゃないか。それは何だろうと思ったときに、歌の中でも表現していくことだということに思い至り、そうした思いを込められたらと思いながら歌わせていただきました。
──では、そんなデビューミニアルバム「女の子はDejlig(ダイリー)」の制作プロセスについてお話を聞かせてください。
西田 デビューミニアルバムということで、最初はどんな曲が好きか、どんな歌を歌ってみたいかという話し合いからスタートしました。アイデアを出す中で、自分の好きな物語やストーリーのあるものを1枚のCDで表現できないかと思い、リーディングを入れることになりました。私はグリム童話とかアンデルセンがすごく好きで、高校時代にそれをきっかけとしてデンマークへ留学したこともあります。ミニアルバムのタイトルに入っている「Dejlig(ダイリー)」という言葉も、デンマーク語で「かわいい」とか「素敵」とか「いいね」とか、英語で言う「nice」みたいな意味なんです。
──アルバムは音楽だけではなく、その前のトラックに内容と関係するモノローグが収録されている構成です。これは語りをモチーフにして曲を作っていかれたのでしょうか?
西田 まずは楽曲制作から進めていきました。そして、4曲目を収録している途中に児玉雨子さんがストーリーを書いてくださって、すべての曲を録り終えてからモノローグを収録していきました。
──声優として、語りの部分も表現のしがいがある部分かと思いますが、いかがでしたか?
西田 はい。純粋に楽しませてもらいました。明確なキャラクターがいない中でどのように表現するかということをイメージして、誰かに声をかけるというよりは、自身との対話のようなお芝居になりましたね。最初は、収録されたテイクよりも暗い感じだったのですが、ディレクターさんや児玉さんとお話する中で、今の語りができ上がった感じです。その意味でもみんなで力を合わせて作ったという意識があります。
──児玉さんは語りだけではなく、「ロンリーロンリーシンギュラリティ」や「想像守護神キメキトイア」の作詞のほか、「まどろみはDejlig」でも西田さんと歌詞の共作をされていたりと、本作の中で中心的な存在のように思えます。どのような方でしょうか?
西田 最初は「ロンリーロンリーシンギュラリティ」制作の際にディレクターさんに紹介していただいたのがきっかけでした。いただいた歌詞を見てすごく素敵で、収録の際に来てくださったときには、とても気さくな方だったので、友だちみたいな距離感でたわいもないお話をさせてもらいました。リーディングの内容もザックリした全体の流れのイメージをお伝えしたところ、思っていた通りのものをいただけて、感動しました。
──楽曲制作において、最初に収録された曲は何でしたか?
西田 「フルスロットルで行こうぜ!」でした。ミニアルバム制作の最初の打ち合わせで「大好きなShiggy Jr.さんのような楽曲を歌いたいです」とお話ししたところ、実際にShiggy Jr.の原田(茂幸)さんに、作詞、作曲、編曲からディレクションまでお願いできるという話になり、連絡をいただいたときにはホントにビックリしました(笑)。
──楽曲について、西田さんからはどんなリクエストをされましたか?
西田 「みんなが元気になれるような曲」とお伝えしたところ、まさにオーダー通りの明るい楽曲で、私が大好きなShiggy Jr.さんの世界がギュッとつまったような曲をいただきまして、何だか未公開の曲を聴いてしまったかのようなドキドキワクワク感でいっぱいになって、人生でこんなことってあるんだと思いながら喜びを噛み締めました(笑)。
──大好きな自分がリスペクトする人と仕事できるって喜びがあるいっぽうで、アーティスト活動では自分らしさを出す必要がありますが、それはどのように行なわれましたか?
西田 もちろん曲へのイメージ作りは自分の中でしていましたが、せっかく憧れの方にディレクションしていただくのだから、その人の道筋に沿わせていただこうと思い、自分の中であまり決めすぎないで向かいました。最初はメチャクチャ緊張もしたのですが、レコーディングもたっぷり時間を使って、ていねいにじっくりと作っていただきました。原田さんも「楽しく歌えばいいんだよ」とすごく盛り上げてくださいました。この曲は、辛いことがあっても明日に向かって頑張っていこうぜみたいな明るい曲で、やっぱり歌の根底には楽しさがあるんだなと改めて実感した次第です。
──西田さんご自身は?
西田 実はそこまで明るくないんですよ(笑)。友だちにスゴくポジティブな子がいるんですけど、迷ったときはその子に「どうすればいい?」と相談すると、自分では思いもよらないポジディブなアドバイスをもらえるので、歌の中でも思い出しつつでした。
──歌詞のどこを切ってもポジティブな感じですね。特に西田さんに響いたところは?
西田 「焦げ付くほど本気出そう」という一節が、はじめて聴いたときから好きなんです。燃やすどころではなく、焦げるくらい本気を出すというカッコよさが胸に刺さりました。
──この曲の収録を終えて、ソロアーティストとして最初の一歩を踏み出したときの思いはいかがでしたか?
西田 「歌いきれた!」という思いでしたね。どういう風に歌っていけばよいんだろうかと緊張もしていたし、それを終えてホッとした部分もあり。第一歩を明るく始められるようディレクションしてくださったことにとても感謝しています。
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