田村ゆかり、水樹奈々らが出演! アニメ「魔法少女リリカルなのは」15周年記念ライブのレポートが到着!

TVアニメ第1作の放送開始から15周年を迎えた「魔法少女リリカルなのは」シリーズ初のライブイベントが、2020年1月18日・19日に東京・国立代々木競技場にて開催された。

「魔法少女リリカルなのは」は、都築真紀さんが原作・脚本を手がける人気アニメシリーズ。2004年に放送された第1期以降、「A's」「StrikerS」など続編が制作・放送されたほか、アニメ映画やマンガ、ゲームなど多くの媒体で展開されファンを増やし続けてきた。2017年7月には完全新作映画の前編にあたる「魔法少女リリカルなのは Reflection」、2018年10月には後編にあたる「魔法少女リリカルなのは Detonation」が公開されている。


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そしてこのほど、2020年1月18日・19日に開催されたライブイベントレポートが到着したので、以下にご紹介する。

■ライブイベントレポート


オープニングは声優として、アーティストとして15年にわたってシリーズを支え続けたふたり――田村ゆかりさん(高町なのは役)と水樹奈々さん(フェイト・T・ハラオウン役)のコラボステージからスタート。2010年公開の劇場版「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」にて、水樹さんが歌った主題歌「PHANTOM MINDS」と田村さんが歌ったEDテーマ「My wish My love」の2曲続けてふたりのデュエットで披露するという、まさに夢のような幕開けとなった。ときに目と目を合わせながら、また、ときに手を取り合って歌うふたりの姿は作中でのなのはとフェイトの変わらぬ友情を再現しているかのようで、スタートからいきなりファンの胸を熱くさせたに違いない。


ライブの前半戦はキャラクターソングを中心に、15年というシリーズの歴史を振り返るかのような構成になっていた。まずはTVアニメ第2作「魔法少女リリカルなのはA’s」から登場し、今やシリーズに欠かせない存在となった“八神家”の出番! 真田アサミさん(ヴィータ役)、柚木涼香さん(シャマル役)、清水香里さん(シグナム役)が次々にステージに現れて会場を盛り上げ、そこからバトンを受け取ったゆかなさん(リインフォースⅡ役)、小林沙苗さん(リインフォースⅠ役)は優しい歌声を響かせる。曲明けのMCでは植田佳奈さん(八神はやて役)と一条和矢さん(ザフィーラ役)が合流し、これで八神家が全員集合。しかも、ゆかなさんは今回が「なのは」関連のイベント初参加で、史上初めて正真正銘の八神家全員集合がここで実現したことになる。歴史的瞬間に立ち会った客席のファンは、ステージ上の7人に温かい拍手を送る。そんな積年の想いを噛み締めるかのように「星に祈りを(Kuru×2 mix)」を全員で歌って、八神家パートを締めくくった。


八神家が去った後は、田村さん、水樹さんが順番に登場し、それぞれなのは、フェイトのキャラクターソングを2曲ずつ披露。なのは、フェイトのイメージカラー(魔力光)を意識したピンクと黄色の衣装も、ふたりによく似合っていた。その後を受けたのはTVアニメ第3作「魔法少女リリカルなのはStrikerS」より、斎藤千和さん(スバル・ナカジマ役)、中原麻衣さん(ティアナ・ランスター役)、井上麻里奈さん(エリオ・モンディアル役)、高橋美佳子さん(キャロ・ル・ルシエ役)の4人。センターステージで4人が背中合わせになって「To The Real」を熱唱する姿には感慨深いものがあった。というのも「StrikerS」は2007年に放送された作品だが、なんとこの4人が「なのは」のイベントでそろうのは放送当時以来、実に13年ぶりのこと。クロノ・ハラオウン役としてたびたびイベントに参加している高橋さんも、キャロとしてファンの前に姿を現すのは久しぶりで「今日は(キャロをイメージした)ピンクの衣装が着られて、すごくうれしい」と語っていた。

2017年公開の劇場版「魔法少女リリカルなのは Reflection」、および2018年公開の「魔法少女リリカルなのは Detonation」からは、日笠陽子さん(イリス役)と阿澄佳奈さん(ユーリ役)がDAY1のみ参加。日笠さんが歌った「Daylight on Brave」はもともと「Detonation」でキリエ・フローリアン(CV・佐藤聡美さん)が歌った挿入歌だが、その歌詞をこのライブのために新たに制作したイリスバージョンで歌うという、スペシャルな1曲になった。親友・キリエの想いを受け継いだイリスは、もうひとりの親友であるユーリと共に「Winds on hope~荒野の果てへ~」を歌い、「なのは」の歴史にしっかりと足跡を残した。


2016年のTVアニメ「ViVid Strike!」からは、小倉唯さん(リンネ・ベルリネッタ役)が参戦。今回「ViVid Strike!」チームからは唯一の参加だったが、OPテーマ「Future Strike」を火柱が上がる中パワフルに、リンネのキャラクターソング「Shiny Sky Memories」をさわやかに歌う姿は先輩たちに負けない堂々としたパフォーマンスだった。そして、キャラクターソング中心の前半でラストを飾るのははやて役の植田さん。DAY1が開催された1月18日は都内でも朝から雪が降る中、しっとりと「Snow Rain」を披露。歌唱中にも雪が舞う演出がされていたが、実際に会場の外でも雪が降るという運命的な巡り会わせに植田さんも「ちょっとドキドキしてしまいました」とのこと。また、DAY2では植田さん、小林さん、ゆかなさんの3人がそろって歌う「Snow Rain」が初めて実現。CD音源としても制作されていない3人バージョンは、もちろんこの日この場所でしか聴けない、とても貴重なもの。その歌声に、ファンはじっと耳を傾けていた。


後半戦は水樹さん、田村さんがアーティストとしてパフォーマンスを繰り広げ、それぞれの魅力で会場のファンを楽しませる。主にOPテーマを担当してきた水樹さんはフェイトのキャラソンとは打って変わって、熱く激しいステージを展開。「なのは」の“始まりの曲”である「innocent starter」やシリーズ屈指の熱さを誇る名曲「ETERNAL BLAZE」を含む5曲を披露した。一方、主にEDテーマを担当してきた田村さんは「星空のSpica」「Beautiful Amulet」などを披露し、静かな中にもさまざまな想いを込めた歌声を聴かせてくれる。最後は記念すべきTVアニメ第1作のEDテーマ「Little Wish~lyrical step~」で、長時間に及んだライブを締めくくった。


アンコールの声にこたえて再びファンの前に姿を見せた田村さんと水樹さんが歌ったのは「Brand new Days」。これは2019年11月にリリースされた「魔法少女リリカルなのは キャラクターソング コンプリートBOX」に収録された新曲で、もちろんライブ初披露。さらにDAY2では植田さん、田村さん、水樹さんが「Reflection」「Detonation」で演じたディアーチェ、シュテル、レヴィとして「暁の祈り~Ver.Trinity Hearts」を歌う。フィナーレは「Detonation」のEDテーマ「小さな魔法~Lyrical Flower~」を出演者全員で歌って大団円。また会えることを願って、ファンと声を合わせてのおなじみの掛け声「ドライブ!」「イグニッション!!」で15周年の記念すべき祭典は幕を下ろすのだった。


……が、DAY2はこれだけでは終わらず、全出演者がステージから下りた後に「リリカルなのは」新プロジェクトの始動がステージ上のスクリーンでサプライズ発表! 場内が歓喜の声で包まれ、騒然とする中で「なのは」の新しい1ページが動き出す。はたして新プロジェクトとは何なのか? 今後の続報に期待したい。


文:仲上佳克
写真:キングレコード提供

(C)NANOHA 15th PROJECT

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