「思ってたんと違う!」と予想を裏切るアニメに人気が集まった!? 公式投票企画「どの作品がおもしろかった? 2019年秋アニメ人気投票」結果発表!

アキバ総研が2019年12月19日~2020年1月5日にかけて開催した公式投票企画「どの作品がおもしろかった? 2019年秋アニメ人気投票」の投票が締め切られた。果たしてどの作品に人気が集まったのだろうか? まずは、気になるベスト10を見てみよう。

1位 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 6539票

2位 ライフル・イズ・ビューティフル 3439票

3位 旗揚!けものみち 3066票

4位 ぬるぺた 2855票

5位 放課後さいころ倶楽部 2662票

6位 俺を好きなのはお前だけかよ 2468票

7位 私、能力は平均値でって言ったよね! 2113票

8位 神田川JET GIRLS 2106票

9位 魔入りました!入間くん 2067票

10位 慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~ 2020票


35986票もの得票数を集めた今回の投票企画だが、トップを飾ったのは「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」だった。
異世界転生ものとしてはどちらかというと地味な作風だったが、主人公が現実世界での知識を駆使して中世ファンタジー世界に技術的革新をもたらす本作は、老若男女問わず知的好奇心を満たす面白さに満ちていた。そんな普遍的なストーリーもよかったが、地に足のついた中世ヨーロッパ風な世界観とささやかな人間ドラマもファンタジーアニメ好きにはたまらない要素であった。そんな本作を彩る主題歌や劇伴音楽も素晴らしく、すべての要素がみごとにかみ合った文句なしの一本である。
これは、先入観なしにぜひ一度視聴していただきたい作品だ。第2期もすでに決定しており、放送が待ち遠しい!

続いて人気を集めたのが、「ライフル・イズ・ビューティフル」。ビームライフル競技を題材にしたスポーツもので、ライフルに青春をかける女子高校生たちの姿が、生き生きと描かれた。かわいらしいキャラクターもよかったが、何と言ってもメインキャラを演じたキャスト陣も魅力的。意外にも初の主役を務めたmachicoさん、期待のルーキー・熊田茜音さん、さまざまな作品で人気を集める注目の若手声優・南早紀さん、八巻アンナさんは、ライフリング4という劇中歌を歌う声優ユニットを結成。アニメ放送前から精力的にライブ活動を展開していた。
アニメ本編と声優たちによるリアルな活動の両輪で、熱心なファンを獲得したことが2位という結果に結びついたのではないだろうか。

そして3位は「旗揚!けものみち」。異世界転生×ケモナー×プロレスという、一見理解不能な組み合わせで「お前は何を言ってるんだ」と多くの人が思っただろうが、いざふたを開けてみれば、熱いプロレス愛とケモノ愛にあふれた、笑えて燃える(萌える)素晴らしい作品であった。
そのほか2019年秋アニメは、○○系かと思いきや……というパターンの作品に人気が集まったようにも思える。

たとえば4位の「ぬるぺた」は、一見スラップスティックなコメディものにも思えるが、圧倒的な包容力で迫るお姉ちゃんこと「ぺた」の愛情に癒されたし(時折、その優しさがホラーに見えることもあったけど……)、6位の「俺を好きなのはお前だけかよ」は「はいはい、いつものハーレム系アニメね」と思いきや、その期待を余裕で裏切るヒロインたちの言動と腹黒な主人公の思考に目をむいたものだ。メタネタ満載の異世界転生コメディものといった第一印象だった7位「私、能力は平均値でって言ったよね!」や、リスタルテ役・豊崎愛生さんの怪演が印象的だった10位の「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」といった作品も、終盤のたたみかけるようなシリアスかつ熱い展開に魂が揺さぶられた。このように、油断していたところに強烈なカウンターを浴びせるような作品が上位に並ぶ。
いい意味での裏切りが視聴者の心に強い印象を残したのだろう。
そのいっぽうで、9位「魔入りました!入間くん」のようにストレートなコメディ作品も人気を集めた。

そのほか、定番の女子たちのドラマをめでるような作品も人気を集めている。5位「放課後さいころ倶楽部」はアナログゲームを通じて女子高校生たちの日常と友情を描き、おっぱい描写の伝道師・金子ひらく監督の演出もキレキレな「神田川JET GIRLS」は、女子たちの艶姿をウォータースポーツを通じて鮮やかに描き上げた点も押さえておきたい。

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