「自分に対して素直で人間らしいクリスに憧れます」──アニメ「ブレイベスト・ウォリアーズ」放送開始記念、小松未可子インタビュー＆フォト！

西暦3085年の宇宙を舞台に、クリス、ベス、ダニー、ウォローたち4人のブレイベスト・ウォリアーズが、宇宙の平和を守るため悪者たちと戦うSFコメディ番組、アニメ「ブレイベスト・ウォリアーズ」が、アニメ専門チャンネル「カートゥーンネットワーク」で日本初放送となる。

頭がよく、しっかりもので頼りになる副リーダーのベス役を演じる小松未可子さんに、カートゥーンの魅力や作品の見どころ、クリス役の増田俊樹さん、ダニー役の梅原裕一郎さんとのエピソード、さらに本作の放送記念番組「小松未可子のブレイベスト・チャレンジ！」のチャレンジ企画で挑戦した「乗馬」について語ってもらった。

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—— ベスのキャラクターについて教えてください

小松　頭がよく、しっかりもので頼りになる女の子です。クリスのことが気になっているけれど、素直になれない。そういうところには共感します。弱みを見せていない相手には、ずっとツンのままでいたい。いまさらデレられないんです。私も、家族に対して強がってしまう部分がありますね（笑）。

—— 気になるキャラクターはいますか？

小松　みんなかなり個性的なので、それぞれ気になります。でもやっぱりクリスかな。自分に対しても素直で、すごく人間らしいなと思います。ダメなところもあるし、嫉妬もするしヤキモチも焼くけれど、ベスに対しては気持ちをちゃんと伝えている。自分にはない素直なところに憧れます。また、キャットバグは誰が見てもかわいい、マスコット的キャラクターです。動物もたくさん登場します。宇宙船そのものがシャチだし、その宇宙船の中にはさまざまな生き物がいる。ゴキブリも出てくるのですが、最後には愛着が湧いたりするので、そのあたりにも注目してほしいです。

—— 作品の見どころを教えてください

小松　いろいろなエピソードがあって、それなりに大きい出来事が起きるのに、翌週には何事もなかったように新しい話が始まっているところがすごくおもしろいです。どこまでが伏線なんだろうと、いろいろと考察したくなる作品です。心温まるものもあれば、謎だらけなまま終わるものもある。過去のエピソードが未来につながることもあって、１話ごとでもトータルでも楽しめる作品です。ブラックジョーク、シュールさがあふれ、単純に観ても、深い考察を入れて観ても楽しめます。深く考察したのに「なんだ、意味はなかったのか」というオチもあるかもしれませんね（笑）。

—— クリスとベスの恋愛エピソードも見どころのひとつかと思います

小松　ベスはクリスによく似たザッカリーが好きなのですが、話が進むにつれ、クリスといい感じになるんですよね。素直になれないだけで、クリスのことが気になっているのは確か。17歳という思春期ならではのドキドキ感を思い出しながら演じています。まっすぐでピュアなクリスを前にすると、自然にそういう気持ちになっちゃいますね。

—— 本作は見た目は子ども向け、内容は大人向けですよね

小松　点と線みたいな単純なビジュアルなのに、お話は大人向けです。でも、子どもの頃って「よくわからないけど、おもしろい」と大人向け作品を観たくなるものですよね。大人になって「なんてものを観てたんだ」と思うこともありますが、数年かけて楽しめるというのもこの作品の魅力かもしれません。ビジュアル的な情報量は少ないのに、言葉やストーリーの情報量はすごく多い。そのあたりのギャップにもおもしろさを感じます。

—— クリスはとても一途な性格ですが、小松さんの一途に好きなものってありますか？

小松　ずっと好きなのは倉木麻衣さんです。ずっと好きでいることは難しかったりするものですが、倉木さんに関してはブレません。原点に帰る存在は倉木さんです。以前共演させていただいたときには、一緒に歌わせていただきました。もし、機会があるなら、今度は一緒にアフレコがしたいですね。

—— クリス役の増田さん、ダニー役の梅原さんとの座談会（「ブレイベスト・チャレンジ！」番組内で放送予定）はいかがでしたか？

小松　だーます（増田さん）とはデビューが近くて、同期のような存在です。彼のデビュー作で初共演したのですが、アフレコ後にカードゲームをやって遊んでいました。座談会では、だーますが話を振って、自虐ネタを入れて、私がそれに乗っかる。その様子を横で見ている梅ちゃん（梅原さん）が笑う、という感じでした。梅ちゃんとの初共演は朗読劇でした。クールかと思いきや、意外に中身はおもしろい人で。シュールなおもしろさも持ち合わせた人です。梅ちゃんがバンジーやるって聞いて、「真顔で飛び降りそうだな」と思いました。多分当たっていると思うので、番組で確認したいです（笑）。

—— では「小松未可子のブレイベスト・チャレンジ！」チャレンジ企画について伺います。乗馬を選んだ理由を教えてください

小松　動物に触れる機会があまりないのと、作中にいろいろな謎の動物が登場するので、乗馬を選びました。以前、馬のいる場所で撮影をしたときに、オフショットでカメラを回していたら、真後ろにいた馬が突然寝転がって、背中を地面にこすり始めました。背中が痒かったようなのですが、その姿を見て興味が湧いて「いつか乗りたいな」と思っていたんです。ベスが忍者っぽい技を出すので「忍者体験」も候補にありました。（笑）。

—— 念願かなったわけですね。初めての乗馬はいかがでしたか？

小松　思った以上に運動量があり、汗びっしょりになりました。その日は、基本的な姿勢から、手綱を持ち、軽早足まで体験させてもらいました。指導していただいた方とベテランの馬だったおかげで、上達も早かったのかなと。「筋がいい」と褒めていただきました。3日間くらいは筋肉痛で大変でしたが、とても楽しかったので、またやりたいと思っています。

馬の体温の変化や鼓動が体に伝わってくると、一心同体だと感じる瞬間があって、とても気持よかったです。「たまちゃん」と呼ばれている馬だったのですが、初乗馬の私にいろいろと合わせてくれた尊敬すべき馬なので「たまさん」と呼ばせていただきました。「たまさん、お願いします」「たまさん、蹴らせていただきます」という感じで。メリーゴーランドしか乗ったことがなかったので、リアルな馬の大きさには本当に驚きました。

—— 次にチャレンジしたいものはありますか？

小松　自動車免許以外の運転系の免許が欲しいです。重機とか、大型系のものがいいです。できたらかっこいいじゃないですか。時間と体力と忍耐が必要なので、大人になるとなかなか挑戦するのは難しいかもしれませんが、手に職じゃないですが、技術を身につけたいという思いはあります。

—— かっこいいですね。見た目のイメージとはギャップがあります

小松　ベスのような耐久力、忍耐、賢さは尊敬に値すると思います。リーダータイプの方を見るたびに、うらやましくなります。ベスは副リーダーという立場だけど、実質リーダーのようなこともできる。近しい人には悩み相談とかされることもあるのですが、私自身頼りにならないし、何より自信がないんです。先陣切って仕切ることができないので、誰かに寄り添える人でありたいと思っています。

—— 最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします！

小松　基本は毎話コメディで、観ればスカッとできる作品です。オムニバスっぽくもありながら、キャラクターの親にも深い物語があり、全体を通して観ると壮大な物語にもなっています。楽な気持ちでも、考察しながらでも楽しめる作品です。チャレンジ企画ではだーますはクレーンゲーム、梅ちゃんはバンジージャンプ、私は乗馬とこちらも個性が出ています。座談会では作品の話もちゃんとしていると思いますので、本編と一緒にそちらもぜひ楽しんでください。

（取材・文／タナカシノブ）

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