日本製中華キャラ批判やコロナウイルスで大混乱の中での中国の1月新作アニメ事情【中国オタクのアニメ事情】

中国オタク事情に関するあれこれを紹介している百元籠羊と申します。
今回は中国の動画サイトで配信されている日本の1月の新作アニメの話題作の動向や、現在の中国のオタク界隈の空気などについて紹介させていただきます。

春節前特有の落ち着いた流れ……と思いきやそれどころではない事態に


現在の中国事情について語るには避けては通れない新型コロナウイルスによる肺炎ですが、やはり中国の二次元系の業界や現地のオタク界隈などにもかなりの影響が出ている模様です。
このコラムを書いている時点でもどんどん状況が悪化し続けていることもあってか、その方面に詳しい中国のオタクな方の話でもいまだに「影響がどの程度になるか想像もできない」という段階だとか。

教えていただいた話によれば、中国国内の感覚では1月前半の時点ではそれほど危機感はなかったそうで、
「1月20日に情報が出て事態の急変と悪化を感じはじめて、あっという間に武漢封鎖になってしまったような印象もあります」
とのことでした。

それに加えてネット上でも1月20日の週あたりから急に肺炎関係の情報やそれに関する感情的なやり取りも増え、各種コミュニティでも肺炎関連の話題がたくさん飛び交うようになったという話も聞きます。
その後しばらくするとまた中国的なコントロール下(?)にある状況になったそうですが、中国では急激な状況の悪化で春節(旧正月)のお祝い気分は完全に吹き飛んでしまった模様です。

現在の中国では外出できない、あるいは外出するのが不安なことから、室内で楽しめるネットをベースにした娯楽などは比較的安定した調子を保ってはいるそうですが、外で行われるイベント関係は一律中止で、関係者からは悲鳴があがっているとのことです。
またさまざまな制作関係にも遅れが出てきているそうで、日本関連でも中国にアウトソーシングをしているアニメなどのコンテンツやグッズなどに関しても影響が出る可能性があるようです。

そして一般の方も、常に感じる強い不安などから、お世辞にもよい精神状態とは言えないそうです。暇を持て余していることもあってかソーシャルゲームなどに費やす時間などは伸びているそうですが、同時に「重い」「ストレスを感じる」作品は厳しいという声や、消費の意欲が減退しているといった声もあるとか。

どちらにしろ、春節に合わせて準備されていたさまざまなイベントやコンテンツなどの予定がつぶれていますし、近頃いよいよ落ち込みが目立っていたコンテンツ分野の景気がさらに冷え込むことになりそうです。

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