ARSに贈る! 涙と笑いと感動が渦巻いたARアーティスト「ARP」のライブ「KICK A’LIVE3」振り返りレポート
最新のAR技術で作り出されたARアーティスト「ARP」の6回目となるライブ「KICK A'LIVE3」が、2019年8月24、25日にベルサール高田馬場で開催されました。今回のライブはARPにとってもARS(ARPのファンのこと)にとっても、忘れることのできないものであったでしょう。すべてをお伝えすることはできませんが、その様子を少しでも留めておけるようにたくさんの写真とともにお届けします。
ISM(International School of Music)横浜校に通う男子高校生4人で結成されているARP。左から、レオン、シンジ、そして、デュオ「REBEL CROSS」として活動しているレイジ、ダイヤ
前回のライブ「KICK A'LIVE2」から7か月強。いつもなら、主に「DMM VR THEATER YOKOHAMA」で開催されるライブの再上映会「REWIND」に行ったり、ラジオ(Amazing Radio Performers on the WEB)や「SHOWROOM」、Instagram(Brief Glimpses)、YouTbe(DAIYA CHANNEL)で情報を得るくらいの活動しかありませんでしたが、この数か月は「AnimeJapan 2019」でのライブパフォーマンスや、地方都市でのライブ上映会「ARP REMIND tour 2019」などもあり、ARSは大忙し。さらに、2019年4月からはTOKYO MXでARP初の地上波レギュラー番組「ARP AFTER SCHOOL PARADISE」(通称:アスパラ)、7月には2020年に放送予定のアニメ番組「ARP Backstage Pass」の特番が放送されたりと、供給過多のところに、いろいろなことが起こり、アタマも心も整理できないままにライブ会場へ向かったARSも多かったでしょう。でも、ARPがステージに現れると、それまでのさまざまな気持ちが吹き飛ぶかのような大歓声が会場を包み込みました。
ARPライブの名物「バトルソング」で一気に盛り立てる!
「The Show Must Go On」が終わると、すぐさま「バトル・フォー・センター」に突入! バトル・フォー・センターとは、観客がアプリ「ふれフレ」をダウンロードしたスマートフォンをリズムゲームの要領で振り、応援するパフォーマーにポイントを送ることで勝敗が決まる「バトルソング」の1種。それぞれのパフォーマーが持ち歌を披露するのと一緒に、観客も「ふれフレ」で参戦します。前回のライブでは、年上組(シンジ、ダイヤ)と年下組(レイジ、レオン)に分かれてのチーム戦「バトル・フォー・ユニット」でユニットの新曲をかけて戦いましたが、今回は、その名のとおり、次のライブで用意される4人曲のセンター争奪戦。全4公演をとおして獲得したポイントの合計がもっとも多かったひとりが勝者となります。ダイヤ「Blood-D」→レイジ「運命論」→シンジ「A Song For You」→レオン「Turn Up Baby!」の順にパフォーマンスが繰り広げられました。
上の写真のように、ステージ上に現れるリズムエフェクト(光の輪)が中央にきたタイミングで、スマホを振ってポイントをゲット! 今回から、送った応援ポイントが光となって各パフォーマーを示すアルファベットに集まるようになり、参加している感がグッと高まりました。
ステージ上を彩る文字も「ふれフレ」でARSが送ったもの。この文字を見るのも、楽しみのひとつだったりします。ちなにに、レオンは、送られたメッセージに合わせて歌詞をいっぱいアレンジしてくれるのが、すごい! たんたん(レオンのファンのこと)冥利に尽きますよね。
※上の写真は、ちょっとタイミングがズレていますが、第3公演でレオンが「Turn Up Baby !」のフレーズを「レオン祭り」とアレンジしたところ
ARPは4人組グループではないものの、「KICK A'LIVE」になってから4人で歌う曲が毎回用意されるようになりました。なので、次のライブでも4人曲の新曲があるのはもはや定例といった感じですが、これまではセンターのない体制だったので、この試みは新鮮です。ただ、4人なのにセンターとはなんぞや!? とライブ前から物議をかもしていました。結局のところは、センターボーカル権をとった人がどのようなスタイルにするのかを決めるという話になったので、歌い分けやフォーメーションはセンターになったパフォーマーのカラーが強く出そうですね。
センターボーカルというと、普通は立ち位置も真ん中になるもの。ARPの場合は4人だから、ひとりがセンターに立って、あとの3人はまわりを回るとかなのかな? という話から、シンジを中心にして試してみると……
自己紹介を含めた軽めのトークをはさみ、続けて、本家「バトルソング」へと移ります。トークはARPライブの楽しいところでもあるので、あとでくわしく紹介するとして、この流れに乗ってバトルソングの模様を振り返りましょう。
「3rd A’LIVE」からユニット権をかけて戦う「バトル・フォー・ユニット」が導入されましたが、それまでは上の写真のようにタイマンで勝負するバトルソングのみでした。観客が「ふれフレ」で参戦し、獲得した応援ポイントで勝敗が決まるという点はバトル・フォー・ユニットやバトル・フォー・センターと同じですが、1コーラスごとに、その時点でリードしているパフォーマーしかサビを歌えないというルールがあるのが酷なところ。アーティストなのですから歌いたいのは当然ですし、ARSだって推しに歌わせてあげたい。そんな気持ちがぶつかり合う真剣勝負が本家「バトルソング」なのです。しかも、今回の対戦カードは前回と同じ。つまり、前回負けて今回も負けるとダメージは倍ということになるのです。これを聞いた時、なんてヒドイことをするんだと個人的にザワつきました。
ようやく勝てて安堵したように見えるシンジですが、「今感じている喜びと緊張感をそのままに、次も必ず(勝利を)取ります」と、謙虚。でも、いいセリフなのに噛んじゃったんですよね(笑)。「ちょっと噛んじゃった」って言うシンジ、かわいい
しかし、終盤にダイヤが逆転。パフォーマンスにもいつも以上に熱が入り、観客席の熱気もどんどん高まります。まだまだひっくり返るポイント差なので、ポイントが動くたびに観客席から興奮の声が沸き起こり、一体感がすごかった!
超僅差で、ダイヤが逆転勝利! ちなみに、この対戦中、シンジが自身のパートを忘れ、歌い出し遅れることがありました。このようなミスがあったから負けてしまったのかも……と反省していましたが、あまり気負い込みすぎないで!
バトルソングは2日間あるライブの各日1回目(第1、3公演)で予選が行われ、予選で勝利したパフォーマーがそれぞれの日程の決勝戦(第2、4公演)に進みます。これまでは主にセルフプロデュース権が勝者へのご褒美でしたが、今回はカバーソング権。次回のライブで、別のアーティストの楽曲を歌うことになります。筆者的にはARPの楽曲が好きなのでカバーソングと聞いてちょっぴり残念な気持ちになったのですが、きっと、いったんバトルソングで楽曲を増やすのは止めて、各パフォーマーやREBEL CROSSの新曲をきちんと用意するためにカバーソングという手法をとったのだといいように解釈しました(筆者の願望なので、保障はない)。
レイジがカバーソング権を獲得したということは、「2nd A’LIVE」で披露された、あの伝説のAcid Black Cherry「Black Cherry」のような歌が聴けるのかも!? それはちょっとうれしい気持ちも……
※写真は2nd A’LIVEでBlack Cherryを熱唱中のレイジ
ちなみに、レイジは「いつも内田(プロデューサー)に無茶ぶりさせられているから、許諾がすごく難しい楽曲を指定して反撃してやる!」と意気込み(?)を語っていました(でも、許諾がおりなかったら困るそうです)
ここで、第3公演が終わった段階のバトルソングの途中結果を確認しておきましょう。1日目の勝者はレイジで、2日目の1回戦「レイジ vs レオン」で勝ったのもレイジ。2日目もレイジが決勝戦に進出することになりました。つまり、初日でカバーソング権を獲得したレイジが、残りのひと枠もとってしまうかもしれないのです。さらに、バトル・フォー・センターの第1公演から第3公演まで集計結果トップもレイジ。このまま突っ走れば、センターボーカル権もレンジがとるかもしれないという状況です。まさかの完全制覇なるか!? と、ドキドキした気持ちで第4公演を迎えました。残りひと枠のカバーソング権をかけ、ダイヤがレイジに挑みます。
なお、バトル・フォー・センターの各公演ごとの集計トップは、第1公演がレイジ、第2公演がレオン、第3公演がレイジ、第4公演がレオンと、年下組のどちらが制するかという状況。そして、すべての公演の集計の結果は……、レオン! 次回のライブでは、レオンがセンターボーカルの新曲が登場することになりました。
大喜びするレオンですが、このあとレオンが、ほかの3人よりもあとからARPに入ったので、入る前から、そして今も、シンジくん、ダイヤくん、レイジくんは憧れの人なのだと告白。だから、僕を仲間にしてくれてありがとうと感謝を伝えていましたが、レオンこそ仲間になってくれてありがとうだよ! とほかの3人もASRも思っています(断言)。センター、がんばって!
ちなみに、バトル・フォー・センター(これまでだとバトル・フォー・ユニット)は、毎公演、たくさんの応援ポイントを送った上位のARSが発表されます。かつ、その公演の集計トップとなったパフォーマーを応援した上位3名は、名前を呼んでもらえ、会話できるチャンスがあるもうれしいポイント! ARPはリアルタイムで演じているので、普通の人間のように観客とおしゃべりしたり、状況に応じて対応を変えることもできるのです。
このシーンで、よくおもしろいことをしてくれるのがレイジ。前回は、赤いパーカーを着ているサブメンバーに「レイジのパーカーを着ているのか」と語りかけて「違います」と言われ、今回は名前を見て、「レイジに誕生日の手紙書いた?」(ライブ前日がレイジの誕生日)と問いかけ、「これから書きます」と返答されるという感じ。次回以降も期待しています!
少し話は脱線しますが、今回のライブは、観客席の声を拾う精度が向上したように思いました。レスポンスにタイムラグがなく、すごくスムーズ。ステージから離れた席の人の声もしっかり届いているようで、会話のやり取りでヒヤヒヤすることがまったくありませんでした。また、この順位を発表して会話するところ以外でも、観客席から発せられた声に反応して、言葉を返すのが非常に自然。何気ないやり取りが自然にできるのは、“生きている感”を感じますね。
そして、バトルソングを紹介したのなら、予選敗者が行う「課題」もお見せしておかないと! 彼らはダンスボーカルユニットなのですが、なぜか、お笑いもできちゃうんです(笑)。しかも、めきめきと腕を上げています! 今回は、1日目の敗者ダイヤとレオンが第2公演で漫才、2日目はシンジとレオンが第4公演でリズムネタを披露しました。
前回に引き続き、今回もARPのラジオでナビゲーターを務める星野卓也さんが漫才の台本を書いてくれました。ダイヤは「KICK A'LIVE」になってからずっと課題の漫才をしているので、そろそろ「師匠」と言われかねない!?
豪勢すぎる新曲を一挙披露!
さて、バトルが終わったらノーサイド。このライブで初めてパフォーマンスが披露される新曲を堪能します。新曲についてARPがトークした様子も織り交ぜつつ紹介しましょう。
●Double Treble「We Rock!!」
前回のライブのバトル・フォー・ユニットで、見事、勝利した年下組(レイジ、レオン)。ライブ中のトークの流れからユニット名は「ハンバーガーズ」で定着しており、7月になってもユニット名が発表されないことからマジでハンバーガーズになるのでは? という空気が流れる中、レイジが動きました。高音が得意なふたりのユニットであることから“高音域のことであるトレブル”を取り入れ「Double Treble」に命名。なんでも、レイジが3秒(正確には2.1秒)で決めたのだそう(授業中もノートにいっぱい書いてたし、レイジが決めるって宣言してからけっこう悩んでたやん、とレオンに即、暴露されていましたが……)。すごくセンスのいいユニット名ですが、ダイヤがラジオで「みんなのためにも、ハンバーガーズであるべきだよ」と言っていたように、そうであってほしかったとも思います。
すぐに言い合いするけれど、ふたりでハンバーガーを食べに行ったりと仲良しな年下組。レイジは仲良しと言われると怒りますが、シンジやダイヤに「ダブルトラブル」や「ハンバーガーズ」と言われると、「Double Treble」とツッコミする時、声がぴったり揃っちゃうって、仲良しすぎます!
そんなDouble Trebleの新曲「We Rock!!」は、個性がまったく違うふたりをそのまま歌にしたようなもので、これまでのARPの曲にはないおもしろい仕上がりとなっていました。ユニットというとお互い歩みより、ふたりで同じスタイルに挑戦するのが一般的ですが、「We Rock!!」はレイジがロック、レオンがR&Bというように曲調もダンスも個々のスタイルでつっぱしり、すれ違っている感じなのに、徐々に重なり合ってサビになるとシンクロするというドラマティックな構成。ストーリー仕立てとなっており、普段は違う方向を見ているけれど、ARPとなると同じ方向見て進んでいるというようにも感じられ、最後のハイタッチはグッとくるものがありました。あまりほめることのないレイジがすごく気に入っていると言っていたので、相当レベルの高い楽曲であることは間違いありません。
「いいか、ロックは~」(ネタばれになるので省略)と、歌い始める前に突然ミュージカル風の演技が始まった時には、ちょっと笑いました。歌詞にはない台詞なので、ライブの再上映会「REWIND」や次回以降のライブでぜひご確認ください!
気高い曲調でレイジが歌う時には赤い稲妻、さわやかな曲調のレオンの時は黄色い風(?)のような映像が、シンクロしていくと交じり合う演出もイイ! 最後の高音でかぶせ合うところは、ライブだからこその聴きごたえがあります
●レオン「Dive into Love」
レオンのソロ新曲「Dive into Love」は、2019年4月からTOKYO MXで放送された「ARP AFTER SCHOOL PARADISE」(通称:アスパラ)のテーマソングのひとつ。前回のライブのバトルソングで獲得したご褒美です。レオン史上もっともセクシーな曲で(レオン談)、“大人レオンたん”を見せつけると言っていましたが、「TURN UP BABY!」の時も「セクシーさを見せつける!」と言っていたものの、結局かわいいレオンだったので、「Dive into Love」も実のところはどうなのよ? と思っていましたが、間違いなくセクシー。いつもより低めのキーで、男らしかったです。「Logical Dreamer」で「ブラウスの中が見てみたい」とか「スカートに釘付けなんだ」と歌っていた子が、数年で「今、キミのすべてが欲しいよ」とささやくように歌ってくるまでになるとは!
曲調的には、80年代に流行ったシティポップのリスペクト的なもの。ですが、作詞・作曲を手がけるのは2018年オリコン作曲家ランキングで1位の前迫潤哉さんなので、随所に工夫が散りばめられており、レトロでありながら新鮮でかっこいい曲に仕上がっています。音楽の知識はまったくない筆者ですが、聴き心地がよくて、とても気持ちいい! そして、ダンスは、ゆっくりとしたテンポの楽曲なので、これまでのレオン曲に比べたらスロー。それほど激しいワザもなさそうだしラクそうと思っていたら、なんと、その場で2回転するジャンプは超難易度が高いワザなのだとか。バレエをしているシンジがいうには、バレエでは「ザンレール」というもので、憧れのワザなのだそう。レオンは重量を感じさせないくらい軽々と踊っているので、いつも特別なことをしている感はありませんが、それ自体がすごいことなんですね。
写真では伝わりづらいのですが、2回転ジャンプのシーン。レッスン中に勢いがついて1回転半してしまった時に、ダンスの先生に「2回転できるんじゃない?」と言われてやってみたら、できちゃったそうです。シンジは大絶賛していましたが、レイジには「何とか軍団の天才猿みたいだった」とからかわれていました
●ダイヤ「Raise Your Flag」
レオンの「Dive into Love」と同じく、テレビ番組「アスパラ」のテーマソングとなったダイヤの「Raise Your Flag」は、ダイヤの憧れる生きざまが描かれており、ダイヤ自身もすごく気に入っているのだそう。そのため、歌っている時の感情移入がハンパないとダイヤが言っていましたが、それはビシビシ伝わってきました。その気持ちがパフォーマンスにも現れたのか、第3公演の後半、「声出して」のところで「声出していこうぜ!」とオイコールを煽ってくれ、大盛り上がり。第4公演でもオイコールは定番となり、一体感がすごかった。アレンジも増えてきたし、こんなふうにノセてくれるようになったダイヤの成長にも感動です。
オールドアメリカンロックっぽいところに、最新の音色がミックスされたこの楽曲は激しく踊るという曲調ではないので、ポージングっぽい動きや語りかけるようなジェスチャーが多い構成となっていました。ダイヤによると、ダンスというよりお芝居的なのだとか。クールでヤンキーなテイストで、ちょっとワルな感じでかっこいい、セクシーな男性を演出しているようです。髪をなでつける動きや、ちょいちょい裏声になるところもあって、本当に超セクシー。ARPの楽曲のプロデュースでもある作曲家の平田祥一郎さんが、前々からダイヤに歌わせたいと言っていた曲ならしく、ダイヤにぴったりなだけでなく、これまでにないダイヤの一面も感じることができました。
でも、部屋でこの曲を練習するダイヤのことを話す時に、レイジがそのポーズを再現していたので載せちゃいます! なんでも、ダイヤは風呂上りにオールバックにして練習しているのだそう。しかも、“パンイチ(パンツ一丁)”で!
●ARP「Burn it up」
「Paradise」「It's Show Time」に続く、3曲目となる4人の曲「Burn it up」は、2020年放送予定のARPのテレビアニメ「ARP Backstage Pass」のテーマソングとなる予定です。この楽曲も前の2曲同様、作詞作曲は前迫潤哉さんたちのチームということもあり、デモを聴いた時から誰がどこを歌うという歌割りが見えたほど最初からバシッときたそう。パフォーマーひとりひとりの“生かし方”を熟知されている方たちが作ったのですから、バチッとハマるのは当然ですよね。曲調は、アニメの主題歌であることを意識して、これまで以上にキャッチーになっているとのこと。たしかに、スッと入ってきて、でも、すごく残る感じで、気づいたら「バーニラーバニラー」と口ずさんでしまっています。もちろん「バニラ」ではなく「Burn it up」なのですが、覚えてもらいやすいフレーズやメロディーがあるのは、とてもいいこと。「Burn it up」はTV Size versionがYouTbe(avex公式)にアップされているので、ぜひ、聴いてみてください!
テレビアニメのテーマソングということもあり、ダンスにも気合が入っています。振り付けを担当してくださったのは、なんとDA PUMPのKENZOさん。ダンス世界大会で8年連続優勝という前人未到の記録を打ち立てた、ものすごい方! ARPのレーベルの先輩でもありますが、ラジオにゲスト出演してくださった時に「振り付けしてくださいよ」とARPがお願いしたことを本当に実行してくれたのです。そのダンスは、パフォーマーの個性を魅せつけるところもあれば、ARSも一緒に踊れる「焚き火ダンス」もありと、見どころ、盛り上がりどころ満載。普通に楽曲を聴いたり、MVを見ている以上に、ライブでのパフォーマンスは最高でした。
サビの振り付けが「焚き火ダンス」。手をクロスさせるところが「焚き火をくべる」で、そのあとの手を上にあげるところが「炎が燃え上がる」をイメージしており、曲名にある「Burn(燃える)」を表現しているのだそう
そして、キャッチーな曲調ではあるものの、ノレて楽しいばかりでなく、どこかせつなさも感じます。そう思いながら歌詞を確認するとジーンとくるものが……。テレビアニメ「ARP Backstage Pass」はARPになる前の4人のことが描かれるそうなのですが、その時から今にいたるまでの彼らの心情が歌詞になっているのです。もともと接点のなかった4人が出会い、仲間になっていく……。予定されているアニメの内容にピッタリの楽曲です。
「ARP Backstage Pass」の特番前に公開されたアニメのワンシーン。前回のライブで公開されたアニメの絵(うしろ姿)と違っていたので、モブだと思っている人もいたメガネ&黒髪がシンジだと判明した時、一部が騒然としました(でも、よく見るとキレイなお顔してらっしゃる)
なぜ金髪にしたのか、どのようにARPとして活動していくことになったのか。そして、輩感漂う「CROSS BONE」(インディーズ時代のREBEL CROSS)や、中庭で踊っているレオンとどんなふうに共鳴していくのか。いろいろ気になりますね。
後半は恒例のメドレーでARSも一緒に大盛り上がり!
いつものとおり、ここまででもすごいボリュームなのですが、まだ半分! アンコールを除いても残り9曲もあるので、ここからは写真中心でお届けします。写真を並べただけの駆け足っぽい感じになりますが、お許しください。
第2公演と第4公演は「Dahlia」の代わりに、シンジとレオンによるユニット「2CARAT」が“見つめあい曲”「星無き夜のセレナーデ」を披露。イントロが流れた瞬間、「マジで!? 泣ける」とつぶやいているARSさんがいましたが、今回、この曲が聴けると思っていなかった人は多いのではないでしょうか
パーティーチューン「rrRrride On !!」で盛り上がった流れのまま、「KICK A'LIVE」になってから導入されたメドレーでラストスパートです!
前回のライブで登場したばかりの年上組のユニット「BLUE BLOOD」の「Dopamine」が、早くもメドレーに。もともと4人で歌う楽曲のオーディションの時に「It's Show Time」と最後まで競っていたこともあり、4人で歌っても違和感はありませんが……
それっぽい衣装でビシッとキメた年上組で見たいです。ワルっぽい男性が女性を誘惑するようなイメージの曲なので、「大人っぽい遊びってなに?」→「縄跳び、とか?」と言っちゃう年下組には、まだ早いかも!? それにしても「Dopamine」って、曲もダンスも何度でも見たくなるようなクセがあって最高!
その「SHAKE!!」のバックミュージックに乗せて、レオンが中心となり、ARSも含め、みんなでダンスします。腕を上げたり、下げたり、「SHAKE!! SHAKE!! SHAKE!! SHAKE!!」と腰を振りながら落としていくなど、レオンは本当にノセるのが上手
メドレーを終えたら、ラスト2曲。4人曲の「It's Show Time」と、「最高のGood-bye」(第1、3公演)もしくは「Start of the start」(第2、4公演)で締めくくりとなります。ここでは、シャボン玉の演出もありましたね。このようなコンテンツでは、できることが限られるのでなかなか独自性を出すのは難しいですが、着実に進化しており、観客を楽しませようという気持ちが伝わります。
奇数と偶数の公演(第1と第2公演、第1と第4公演という感じ)を観覧すれば、今回のライブに用意されたパフォーマンスをすべて見られる構成となっていましたが、メドレーという手法をとってもとうとうセットリストから外れる楽曲も出てきました。今回でいうと、REBEL CROSSの「THE KISS」と「D.O.A」、レオンの「Logical Dreamer」。楽曲が増えているので、いずれこういうことになるとは思っていましたが、現実になると少し残念な気持ちにもなります。今回のライブではイラストなどを披露するコーナーはなく、パフォーマンスとトーク、そしてお笑い(課題)のみでしたが、すっきりとまとまっていてよかったと思いました。これからも楽曲が増えていくので、どのようなライブ構成となっていくのかも気になるところです。
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