2つの火が合わさり、炎となった無敵のマシンがプラキットで登場!「1/1000ガンバスター」を作ってみた!【声優・泰勇気の週末プラモ! 第12回】

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第12回スタート!

第12回 1/1000 ガンバスター

昔から大好きな模型メーカーさんのひとつ、青島文化教材社(アオシマ)さんがなんと!

1/1000ガンバスター」のプラキットを発売!!

ここのところ特にキャラクターキットの展開が熱いアオシマさん。僕がこれまで接してきたアオシマさんのキットといえば、ムック本「アウトサイダー・プラモデル・アート‐アオシマ文化教材社の異常な想像力」に掲載の「合体シリーズ」の作例や「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」シリーズ、ネット情報誌「ネットランナー」の付録だった中華キャノン。そのほか「無敵超人ザンボット3」などのサンライズ系キャラクターキットなどがありましたが、今回のガンバスターは過去に発売してきたロボットキャラクターキットをはるかに凌駕する完成度! ここのところのアオシマさんはひと味違います。

まずはパッケージ。印象的なガンバスターの腕組みポーズがドーン!!

1/1000スケールとはいえ、なかなかの大型ロボットということでランナーもそれなりの枚数! 1枚のランナーにパーツがひとつしかない贅沢なパーツもいくつかあります。

そしてホイルシールと組立説明書。

なんと接着剤不要のPACHI!!キット!

一部のパーツにはゲート跡が目立たないアンダーゲートが採用されています。

注意が必要なのは「K」ランナー。全く同じ形状のランナーが2色セットになっていて、グレーのランナーを使う個所の説明には番号の前に「G」と書いてあります。間違えても組み立てられないことはありませんが、本来の姿とは一部色の組み合わせが変わってしまいます。

それでは、シャープなパーツを折らないように気をつけながら、シールを貼る手前まで組み立ててしまいましょう!

はい! ここまででおよそ4時間半。手首は左右3種類ずつ用意されています。

まずこの状態で全体を見ていきましょう。

シールを貼らずとも、このボリューム感は伝わるのではないでしょうか!

ガンバスターのシルエットといえば、この巨大な肩のユニット。このキットでも存在感抜群に再現されています。

素組み状態で見ると、パーツ分けによってどのくらいの色分けがされているのかがわかりやすいかと思います。

それではシールを貼っていきます。貼り付けにはピンセットを使用しました。注意点としては前腕や脚部の曲面に張るときはどこに基準を合わせて貼るべきか、よく考えてから貼ったほうがよいですよ。
前腕は一度、楕円形のオレンジ色パーツを取り外して、接続穴に重ならないようにして貼り付けます。手首・足首周りは少々難しいかもしれませんが、あくまで慎重に。

そのほかの部分のシールはそれほど難しくはありませんが、貼り間違えたりしないように!

全身にホイルシールを貼り付ければこの通り! 色がばっちり補われます。

極端なヒケが目立つこともなく、パワフルなスタイルを再現!

背中のブースターもシールで色分け。

後ろ姿もマッシブ!

肩のブロックの内側もシールでカラーリング。頭部のシャープさはキャラクターキットの中でもトップレベル! 目とアンテナは1パーツに1ランナーという贅沢さ。

頭部のアンテナの奥と胸部にもシールが使われています。
しっかしこのボリューム! たくましい!!

胸部は複数の板状のパーツを重ね合わせた構造。立体感が素晴らしい! 胴体の内側には、肩のせり出し可動のためのフレームパーツが詰まっています。また特徴的な縦線の入った各部関節カバーもプラパーツで再現されています。きっと、ひと昔前だったらラバーパーツ表現になっていたかもしれませんね。でもあれはプラを変色させてしまう恐れがあるようで、使いところが難しい素材だそうです。

ブースターはパーツ数が少なめのシンプルな構造。

腕部の装甲は、展開ギミックのために4つに分割されています。

腰部の黒い部分はシール。

脚部の装甲も展開ギミックのための分割ラインが見られます。膝のサイドのパーツが正面にくるのかと勘違いしてしまいがちですが、正しい位置はこうです。

シンプルなデザインにも関わらず、ひと目でガンバスターとわかるデザインなのがすごいです。

続きまして可動範囲ですが、首は上下に伸縮。さらに首の土台の部分が上下します。

頭部の上下左右の可動はこのくらい。動かすときは鋭いパーツの部分に注意しましょう。僕もうっかり右側の角パーツに触れてしまって……すみません。

肩のパーツは腕部とは独立しています。ここが若干可動するおかげで、腕は水平方向に90°ほど上げられます。

肩前後のパネルが跳ね上げられるので、前後にも90°ほど上げられます。

肘はなんと引き出し式の二重関節になっています!

そのためバッチリここまで曲げられます。

手首根元はボールジョイントなのでスムーズに可動。

肩の付け根は前方へ大胆にスイング可能。

しかも背中側には、このように隙間を隠すパーツが!

腹部はボールジョイントなのでこのように可動。

下半身との接続は軸なので、胸部下のボールジョイント可動と組み合わせれば、結構なひねりもできちゃいます。

股関節部も可動範囲が工夫されていて、付け根の位置を動かすことができます。右の画像のように付け根を下方に移動させ、

ウエストのパーツを外した状態なら、かなりの高さまで足を振り上げることができます、

ウエストのパーツをつけてもこの高さまで足が上がります。デザイン以上によく動く。

太ももの上に回転軸。

膝も肘と同様の引き出し式二重関節。

引き出した状態でここまで膝が曲げられます。

膝の外側にあるパーツはご覧のように跳ね上げることができます。

足首はボールジョイント。回転も可能なうえ、このくらいまで角度を調整できます。


百聞は一見にしかず! 紹介し切れていない可動も含め、このガンバスターの可動がどれほどのものか。アクション写真でご覧いただきましょう!!

クルー「艦長!」

艦長「なんだ?」

クルー「第七ハッチが開いています!」

艦長「なぁにぃっ!?」

デンドンデンドンデンドンデンドン・・・・・

チャッチャチャラーチャッチャラー・・・

ノリコ「発進!!」

グォンッ!

ノリコ「バスター!

ビィームッ!」

ノリコ「やってみる!」

ここまではノリコがひとりで乗っていた時の戦闘シーン!

そして、
炎となったガンバスター!!

ノリコ&カズミ「ガンッ!

バスッ!

タァァァァァァ!」

ジャキーーーーン!!

ノリコ「お姉さま、あれを使うわ」

カズミ「ええ、よくってよ」

ノリコ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

足の裏のキャタピラのモールド部分を交換します。

ノリコ「スーパァァァァァ!」

カズミ「イナズマァァァァァ!」

2人「キィィィィィクッ!」

ノリコ「ホォォォミング

レェェェ

ザァァァァアアアアア!!

カズミ「ハッ!?

(※宇宙怪獣をお皿で代用しました)

ノリコ「下も!?

ノリコ「ダブルバスタァァァコレダァァァァァ!」

両腕両足の装甲パーツを展開させ、裏側にコレダーパーツを接続することでバスターコレダーが再現可能!!

ノリコ「お姉さまの命、私に預けて!」

バスターマシン3号(ブラックホール爆弾)を起動させるためにガンバスターの胸部装甲をひっぺがすシーンの再現。とはいっても胸部装甲の内部は再現されていませんのでここまで!

ここでちょっとしたおまけ的要素をご紹介。
両肩のパーツの内側のパネルは取り外すことができて

なんとその内側にはバスターシールドとバスターホームラン、バスタートマホークの造型が隠されています。芸が細かい!

そのほか、少しだけ指を開いた手首パーツも用意されています。

今回は関節部を中心に0.05mmのピグマで墨入れしてみました。

特に黄色、オレンジ色の部分がわかりやすいでしょうか。

今回のポージング写真には2か所のジョイント受けを活用しました。
まず腰部後ろのパーツ。市販のスタンドで飾るとき用のパーツも用意されています。ここは組み替えによる切り替え。

腰部下面のパーツを取り外せば、真下に市販のスタンドパーツを取り付けることもできます。

というわけでスタイルと可動を重視した1/1000「ガンバスター」、いかがでしたでしょうか。僕も、実際に動かしてみてかなり驚きました。ちょうど2019年末に、放送当時にアオシマさんより発売されていた「伝説巨神イデオン」のキットをたくさん製作していたこともあり、40年という時の流れとアオシマさんの可動キットの進化を肌で感じてしまいました。

なんというか

オカエリナサイ(イは反転)

って気分です。キット化発表当時から「これが現在のアオシマさんのキャラクターキットなのか!」と驚かされたガンバスター。これを受けて、今後はどんなキャラクターをキット化していってくださるのか、大変楽しみです。
個人的にもアオシマさんのキットにはなじみがあり、過去にもアオシマさんオリジナルキャラクター「レッドホークヤマト」を、艦船モデル用エッチングパーツを使って製作したりしたものです。また作りたいなぁ。

ほかにも現在は「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」のプラキット展開が復活し、「アスラーダG.S.Xのバリエーションを次々と発売されているのが非常に嬉しいです。

また、近年は各模型メーカーさんがオリジナルのキャラクターキットを展開していることもあり、このタイミングで「アトランジャー」なんかも復活していただきたいですね!

それでは! また次回!


【商品情報】
■トップをねらえ! 1/1000ガンバスター
・メーカー:AOSHIMA
・発売中
・価格:8,200円(税別)
・サイズ:全高:約240mm

・素材:PS/ABS
・スナップキットモデル
・色分け成型
・バスターコレダーパーツ(腕用・足用)、スーパーイナズマキック用足裏パーツ、手(3種)付属
・カラー用シール付属

※台座は付属しません。
※画像は試作品です。実際の商品とは異なる場合がございます。
※この商品はプラモデルキットです。組立には別途、工具等が必要です。

©BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX

【泰勇気プロフィール】

1977 年 10 月 6 日生まれの声優。

出演作は「刀剣乱舞-ONLINE-」宗三左文字、太郎太刀、「文豪とアルケミスト」佐藤春夫、 「夢王国と 100 人の王子様」ラトリア、「第 3 次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河~」 クォヴレー・ゴードン、「獣装機攻ダンクーガノヴァ」ジョニー・バーネット、「超ロボット生命体トランスフォーマープライム」ホイルジャック、ビーコン、「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」チェン・ジェン・イーなど多数。

・リーディングライブ「幕末斬華」出演のお知らせ
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