ライブ初披露曲オンリーで無限ハグなライブ！「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」第2部レポート！

2020年2月2日（日）、幕張メッセ国際展示場 9～10ホールにて、「KING OF PRISM」（以下、キンプリ）シリーズの2年4か月ぶりとなるライブイベント「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」が開催された。

シリーズ第1作目の公開から約4年経った1月10日（金）には4作目の劇場版最新作「KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-」が全国公開され、盛り上がり続けているキンプリ。そんな中で行われた今回のイベントには、メインキャストの寺島惇太さん（一条シン役）、斉藤壮馬さん（太刀花ユキノジョウ役）、畠中祐さん（香賀美タイガ役）、八代拓さん（十王院カケル役）、五十嵐雅さん（鷹梁ミナト役）、永塚拓馬さん（西園寺レオ役）、内田雄馬さん（涼野ユウ役）、武内駿輔さん（大和アレクサンダー役）、蒼井翔太さん（如月ルヰ役）、小林竜之さん（高田馬場ジョージGS／池袋エィス役）が出演し、ライブ本編の全楽曲がライブ初披露という大ボリュームとなった。その第2部の模様をレポートする。

「見せてあげるよ！世界は輝いてるって」

そんなメッセージから始まったオープニングVTR開け、せり上がるリフターに乗って堂々と姿を表したセプテントリオンの7人。久しぶりのライブイベントは「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」のオープニングテーマでもある「Shiny Seven Stars!」でスタートした。

1曲目からまぶしすぎるほどのきらめきを見せつけると、これからノンストップで降り注ぐプリズムに備え、まずは準備運動の声出し。「Music Ready Sparking!」とかけ声を揃えると、さっそく寺島さんがソロコーナーのトップバッターとして内田さんを紹介した。

内田さんはその紹介を受けて「結ぶ！『Shiny Stellar』！」とタイトルコールし、センターステージに向かって全力で駆け出す。その名前の通り、7つの星を結ぶユウ。7人のことを歌ったこの曲で、絞り出した声を強く響かせ、間奏ではエアギターにエアドラム、エアキーボードを披露。見事なプリズムライブで会場中を魅了した。

続いては五十嵐さんによる「Sailing!」。カツオを模したトロッコに乗って客席へと漕ぎ出し、手を振りながら進んでいく。感極まって涙を見せた五十嵐さんだったが、ファンの声援が追い風となり、必死に言葉を紡ぎ出して歌いきった。永塚さんの「Twinkle☆Twinkle」ではかわいさの中にかっこよさも詰まったプリズムショーそのままの振り付けをばっちり決め、最後はひと言「大好き」と微笑みを見せる。

ステージ中央からゆっくりと歩み出た斉藤さんは、紙吹雪や炎の演出をバックに凛としたたたずまいで「百花繚乱」を歌い上げ、畠中さんはタイガのねぶた姿が描かれたパネルが客席を走り回る中、安定感ある歌声で「Fly in the sky」を歌唱。そうしたメンバーそれぞれに合わせた演出が次々と繰り出される中、バブリーな演出でよりファンを興奮させたのが八代さんの「Orange Flamingo」だ。湧き出す天然ガスに、降り注ぐ大量の十王円札……。ダンサー陣を従え、優雅に扇子を揺らしながら歌う姿はカケルそのものだった。

ここからはシュワルツローズのターン。ジャンプアップでセンターステージに登場した小林さんは「JOKER KISS!」を披露。息の合ったキレあるダンスにはThe シャッフルの存在も感じさせ、「盛り上がっていけますか！」というあおりにはファンが全力のコールで応えていく。武内さんはTRFの「survival dAnce ～no no cry more～」をカバーし、ステージを練り歩きながら、心地よい重低音を響かせる。会場がすさまじい一体感に包まれたあとは、蒼井さんによる「I know Shangri-La」。カラフルな傘を持ったダンサー4人がパフォーマンスに彩りを添える中、楽曲冒頭ではルヰと同じように頬をふくらませ、一瞬でファンの心を奪っていった。

ソロコーナーのラストは寺島さんで、曲は劇場版最新作から「ダイスキリフレイン」。随所の「ダイスキ！」コールはもちろん、客席には大きなバルーンが投入され、そのバルーンが割れると中から小さなハート型バルーンが飛び出すなど、愛に溢れた空間に。ラスサビではセプテントリオンが全員集合してベストテンのワンシーンを再現、7人でぎゅっと肩を寄せての「ダイスキ！」で締めくくった。

ここでマスコットキャラクターのトラチとドラチが客席後方のDJブースにスタンバイすると、「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」エンディングのTRFカバーメドレーの始まりだ。まずは斉藤さんが「寒い夜だから…」を歌い始めたかと思えば、客席には畠中さんがトロッコに乗って登場。ファンと一緒に斉藤さんのパフォーマンスを盛り上げる。出番を控えた（終えた）キャストがトロッコで客席を周回するという斬新なスタイルで、計10曲が届けられた。ペンライトを持ったまま歌い出す内田さん、八代さんの扇子を借りて楽曲を盛り上げる蒼井さんなど、会場のどこに目をやっても何かが起こっているという嬉しい演出だ。

次々とバトンタッチしていったが、メドレーのラストは特別。蒼井さんが歌い終えたステージに寺島さんが降り立つと、「シン、来てくれたんだ。嬉しい！」「ルヰくん、すごくきれいだったよ」「ありがとう。シンもがんばってね！」「がんばる、ありがとう！」というやり取りをしてから「BRAND NEW TOMORROW」が始まった。

右拳を突き上げて締め、「みんなありがとうー！」と叫ぶ寺島さん。メンバーを呼び込み再び7人が集合すると、「今日という最高に幸せな1日を、心のダイアリーに書き記しておきましょう」という言葉に続けて「366LOVEダイアリー」が流れ出し、仲良く手をつないだり寄り添って歌ったりと、多幸感にあふれたハーモニーを奏でた。

「本当にありがとうございました！」と頭を下げる7人を、大きな拍手で送り出す会場。次第にその拍手はアンコールの声へと移り変わる。

しばらくしてモニターに表示されたのは、「ナナイロノチカイ! -Brilliant oath-」の歌詞だ。

何より素晴らしい

何より楽しいのは

みんなの愛が溢れているから――

客席でサビの大合唱が起こると、今度は大きなフラッグを先頭にトロッコで再登場したセプテントリオンが、ファンの近くで思い思いの「ナナイロノチカイ! -Brilliant oath-」を届ける。そして最後はシュワルツローズも加わり、今日の出演者全員でラストナンバーに「ドラマチックLOVE」を披露。2番では歌に代わってひとりずつ感謝のメッセージを送る。10人のコメントを寺島さんが「僕たちはキンプリに教えてもらいました、世界は輝いてるって！ 22世紀なんて待ってられるか！ハグしまくろうぜー！」と結ぶと、より一層の歓声が上がり、楽曲のラストはファンとともに歌った。「ハートひらり落ちてくる」という歌詞に合わせてフライングハートが舞い散るという粋な演出も。

最後は会場の全員で「キンプリ」「大好きー！」とキンプリ愛を確認し合い、メンバーは退場。そして、キンプリのこれまでの歴史を振り返るように、過去の関連イベントの映像を交えたエンディング映像で幕を閉じた。

（取材・文／友安美琴）

【セットリスト】

M01. Shiny Seven Stars!／一条シン・太刀花ユキノジョウ・香賀美タイガ・十王院カケル・鷹梁ミナト・西園寺レオ・涼野ユウ（CV.寺島惇太、斉藤壮馬、畠中祐、八代拓、五十嵐雅、永塚拓馬、内田雄馬）

M02. Shiny Stellar／涼野ユウ（CV.内田雄馬）

M03. Sailing!／鷹梁ミナト（CV.五十嵐雅）

M04. Twinkle☆Twinkle／西園寺レオ（CV.永塚拓馬）

M05. 百花繚乱／太刀花ユキノジョウ（CV.斉藤壮馬）

M06. Fly in the sky／香賀美タイガ（CV.畠中祐）

M07. Orange Flamingo／十王院カケル（CV.八代拓）

M08. JOKER KISS!／高田馬場ジョージGS（CV.小林竜之）

M09. survival dAnce ～no no cry more～／大和アレクサンダー（CV.武内駿輔）