藤巻亮太、森友嵐士（T-BOLAN）も登壇！シンフォニーコンサートや、最新映像作品の情報が一挙公開の「円谷プロダクション最新展開特別説明会」レポート

ウルトラマンをはじめ、数多くの特撮作品を制作する円谷プロダクションの、最新展開特別説明会が、2019年9月26日に開催された。

当日は、代表取締役会長兼CEOの塚越隆行さん、代表取締役社長兼COOの永竹正幸さんが、2019年から2020年にかけての円谷プロダクションの展開、企画などについて説明を行ったほか、2019年12月15日に開催されるシンフォニーコンサート「ULTRAMAN MUSIC LIVE～The Symphony～」の出演者やウルトラマンが登壇。ますます幅広く展開する「ウルトラマン」シリーズをはじめとする円谷プロダクション作品、ブランドをPRした。

キャラクタービジネスからブランドビジネスへ！原点回帰を目指す「ウルトラマン」

まず登壇したのは円谷プロダクション代表取締役会長兼CEOの塚越隆行さん。塚越さんは、「観ている人に驚きを与え、その驚きを糧に平和や愛を願うやさしさを、そして未来に向かう希望をはぐくんでもらいたい」という、初代社長・円谷英二さんの言葉を引用し、用し、「円谷プロダクションは、キャラクタービジネスではなくブランドビジネスに戻っていく」ことを宣言。

塚越隆行さん

その言葉を受けて登壇した代表取締役社長兼COOの永竹正幸さんは、9月27日よりEテレで放送スタートするアニメ「かいじゅうステップワンダバダ」や、9月29日よりYouTubeで配信をスタートする完全新作シリーズ「ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーション」といった映像作品、12月5日～15日にかけて、2.5次元の世界でダークヒーローたちのドラマを描く、舞台「DARKNESS HEELS～THE LIVE～SHINKA」、庵野秀明さんが企画・脚本を手がけ、樋口真嗣さんが監督を務める実写映画「シン・ウルトラマン」の追加キャストなど、さまざまなメディアで展開する新作を発表した。

永竹正幸さん

また、過去の「ウルトラ」シリーズをより深く掘り下げる「ULTRAMAN ARCHIVES」の2022年までのスケジュールや、35㎜オリジナルネガフィルムを４Kデータで収録したほか、未公開の著名人コメントや証言を収録した「ウルトラQ」のBOXセット「ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラQ UHD＆MovieNEX」の商品情報。

そして、最新の映像技術と伝統のアナログ特撮技術が融合した体感エンターテインメント「かいじゅうのすみか」が2019年11月7日から2020年1月26日にかけて、東京ドームシティGallery AsMoで開催されることも発表された。

このイベントは、パナソニックが最先端の映像技術を提供。案内人を務めるのは、放送作家・脚本家の小山勲堂さん。スクリーンでは、「アナログと最先端が融合して、夢の世界にいるよう。こんなにワクワクした展示になるのだと感動した」とコメントする小山さんの姿が上映された。

人気アーティストも出演決定！シンフォニーコンサート出演者登壇

2019年12月14日（土）、15日（日）には、東京ドームシティにて円谷プロダクション史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」が開催される。その中では、東京フィルハーモニー交響楽団によるフルオーケストラ演奏で、ウルトラマンの音楽を奏でる「ULTRAMAN MUSIC LIVE～The Symphony～」（2019年12月15日）も開催予定だ。

今回の説明会では、コンサートの第1部に冬木透さん作曲の「交響曲ウルトラマンコスモ」が、脚本家・上原正三さんによる書き下ろしナレーションを加えて初演されることが発表された。さらに、ナレーションを担当するのは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」のナレーターを務めた石坂浩二さん。

また、コンサートは「TSUBURAYA CONVENTION 2019」のクロージングセレモニーも兼ねており、ここでは「ウルトラマン」（1966年）でハヤタ役を務めた黒部進さん、フジ・アキコ役を務めた桜井浩子さん。「ウルトラマンダイナ」（1997年）でアスカ・シン役を務めたつるの剛士さん、ミドリカワ・マイ役を務めた山田まりやさん。そして現在放送中の「ウルトラマンタイガ」にて工藤ヒロユキ役を務める井上祐貴さん、旭川ピリカ役を務める吉永アユリさんが登壇することも発表された。

さらに第2部はさまざまなアーティストもゲスト出演し、テーマソングを歌唱するということで、藤巻亮太さん、森友嵐士さん（T-BOLAN）、DEEP SQUAD、Maanaさんが登場（May J.さんは都合により不参加）。コンサートに向けての意気込みを語った。

藤巻亮太さん

森友嵐士さん（T-BOLAN）

藤巻さんは「幼いころ、怪獣と戦うウルトラマンを観て、正義や勇気、あきらめない気持ちを感覚的に学んだような気がします。しかし、大人になると正義感が揺らいでくることを感じます。自分のためや組織のための戦いが多くなるのですが、そんな時にある規範のひとつとして、「ウルトラマン」が戦っているということが子どもたちにとって道徳的な意味があるのかなと思います。一緒に歌うことで、僕もそのようなメッセージを発信していきたいと思います」とコメント。

また森友さんは「（自分の）人生最初のヒーローは親父でした。誰もがヒーローになれます。自分も子どもに、ヒーローの意味を伝えられる大人を目指したい」と、大きな意味での「ヒーロー」という存在に対する思いを語った。

Maanaさん

DEEP SQUAD

そのほかMaanaさんは、世代的にリアルタイムで「ウルトラマン」シリーズに触れることがなかったため、今回の出演に向けて歴代タイトルを勉強しているそうだが、「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦！ベリアル銀河帝国」で主演を務めた俳優・小柳友さんが高校の同級生だと知って驚いたというエピソードを披露。出演者の意外な縁も明らかになった。

最後にウルトラマン、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンタイガも登壇し記念撮影！全員で必殺技ポーズを決めて、コンサートの成功を誓った。