【Steam】くの一、サキュバス、そしてパズル!? ちょっと(?)えっちなPCゲーム特集

アキバ総研ユーザーの皆様、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買い過ぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。先日のレベルファイブSwitch用タイトル1,000円セールでは、セール対象の4本中4本を買いました。積みゲーが増えたぜ、やったー!


さて、唐突ですが、人間がこの世界に存在しているのは、なぜでしょうか。いえ、別に哲学やスピリチュアル的な話がしたいわけではありません。人間、つまり人類がこの世界に存在しているのは、必ずどこかで何かしらの「えっちなサムシング」が発生したからである、という生物学的なことをお伝えしたかったのです。 そんなわけで妙な前置きになりましたが、今回はSteamで遊べるちょっと(もしかしたらわりと)えっちなゲームをご紹介していきたいと思います。苦手な方や未成年の方は今すぐ回れ右で! そしてお好きな方は、ようこそいらっしゃいませ!


1.元気でかわいいドジっ娘、くの一と、明るくえっちな同棲生活! 「NinNinDays」


  • 「NinNinDays」(qureate, iMel Inc.)
  • 2019年8月9日発売
  • 価格:1,280円(2020年3月18日現在)
  • (C) 2019 qureate

くの一。それは、女性の忍者を指す言葉。「女」という漢字をバラバラにすると「くノ一」となることからできた言葉であるというのはあまりにも有名な話ですが、もともと「くの一」という言葉は女性を指す隠語として使われていたそうで、女性の忍者という意味はなかったそうです。さらに、女性の忍者が実在したという歴史的な記録は存在していないのだとか。 しかし、あえて言わせていただきましょう。たとえ歴史的に存在していなかったとしても、「くの一」という存在がかもし出すロマンは本物だと!

というわけで、くの一少女とちょっとえっちな同棲生活が送れるロマンあふれるゲーム、「NinNinDays」のご紹介です。ちなみに、公式サイトでの表記に合わせて、本記事では「くの一」と書かせていただきます。



主人公は、流されるままに日々の生活を送りつつ、どこか満ち足りなさを感じている、「彼女いない歴=年齢」な、フリーターの青年。ちなみに、彼が暮らす街は秋葉原。こりゃあアキバ総研でご紹介するのはもはや運命って感じですよね!……閑話休題。


そんな主人公が、バイト帰りに、道端で倒れているくの一の少女「すみれ」と出会うところから物語が始まります。ちなみに彼女が倒れていた理由は、敵の忍者の襲撃を受けたから……ではありません。ずばり空腹です。おなかペコペコ忍者です。この時点で、もうなんかだいぶかわいいですね!



そんなすみれに、コンビニで買った食べかけの肉まんをあげたことが主人公の運の尽き……ではなく、幸運の始まり。


最初に恩を受けた相手に仕えることが、自分の修行だと主張するすみれは、主人公のことを「主(あるじ)さま」と呼び、押しかけ女房よろしく主人公の家へと一緒に帰ります。こうして、ドキドキの同棲生活がめでたく幕を開けるのでした。それにしても「主さま」って、リアルな人生では1回も呼ばれる機会がないって筆者は誓って言えますね! 呼ばれてみたいなあっ!



本作は、テキストを読み進めていくタイプの恋愛アドベンチャーゲームです。
読みやすく軽快なテンポの文章に、コメディタッチの明るいストーリー、そして古き良きギャルゲーチックな雰囲気をかもし出す心地よい音楽と、どんな人でもスムーズに入り込める、とても遊びやすい作りとなっています。


そんな本作の最大の特徴は、「E-mote」によって滑らかに動く、すみれの立ち絵。
静止画でしかお見せできないのが残念ですが、ゲーム中、すみれ、めちゃくちゃぬるぬる動きまくります。そして、どことは言いませんが、ぽよんぽよんと揺れまくります。重ねて言いますが、静止画でしかお見せできないのが、筆者は残念でなりません。


とにもかくにも、くるくると表情を変えながら軽快に動くすみれの姿は見ていて飽きず、本作を楽しく進めていくことができる、大きなモチベーションを担っていると言えるでしょう。



恋愛アドベンチャーゲームのキモはヒロインの魅力が9割以上であると思っている筆者ですが、本作のヒロイン・すみれは、イラストや声のかわいさもさることながら、キャラクターとしてもとても魅力的に描かれています。現代に生きる忍者として修行に明け暮れる生活を送っていたすみれの純真無垢でちょっと世間知らずな性格と、明るく前向きで元気いっぱいな笑顔には、きっとほんわかと癒やされることでしょう。


もちろん、脱衣所でなんちゃらとか、お風呂でなんちゃらなんていう「えっちなサムシング」もしっかり巻き起こりますので、お好きな方々もご安心を!


 さらに、本作の公式サイトでは「R18 Patch」という魅惑のアレが配布されています。これをアレするとすみれのアレがアレしちゃったりするシーンが追加されたりしますが、筆者から言えるのはここまで。あとはご自身の目でお確かめください。もちろん18歳未満の人はダメだよ!18歳の誕生日を震えて待ってね!



ちなみに余談ですがすみれさん、鮮やかに手裏剣を投げ、火遁(かとん)も水遁(すいとん)も自在に使いこなす「手練の忍者」ながら、犬が大の苦手とのこと。 犬が苦手な居候系キャラと言えば、「オバケのQ○郎」がとっさに思い浮かんだ筆者。そう言えば、同じ先生の作品には有名な居候忍者もいましたね! それなら、ニカニカと笑う黒ずくめセールスマン的な女の子が、不思議な商品や能力を与えてくれて最後にドーン! なんていうえっちなゲームもいけるのでは……いやそれは普通に怖いな……。


2.やったぜ!今度はサキュバスとえっちな同棲生活だ! 「とらぶるでいず」

  • 「とらぶるでいず」(qureate, iMel Inc.)
  • 2020年2月14日発売
  • 価格:1,280円(2020年3月18日現在)
  • (C) 2020 qureate

サキュバス。日本語で「夢魔」や「淫魔(いんま)」と訳される。それは、男性に淫らな夢を見せ、関係を持つ女性の悪魔だと言われています。古い伝説や芸術作品にもよくモチーフとして登場しており、有名なところで言えば「考える人」でおなじみのフランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンが、猫のような姿勢でなまめかしく口を開くサキュバスの彫像を制作したりしています。
そんな、古くから人々を魅了してやまないサキュバスと同棲生活が送れてしまうという、正直えっちな展開にならないほうが不自然だろという作品が、この「とらぶるでいず」です。



こちらは、先ほどご紹介した「NinNinDays」と同じqureateが開発を手がけており、「NinNinDays」同様に安定感のある作りのゲームとなっています。 本作の主人公は、バイト生活の日々を送る青年。実家に戻って家業を継げと両親に言われ、さらにはお見合いまで準備されているのですが、いまいち乗り気になれず、ただぼんやりと「彼女がいる生活」に思いをはせています。ちなみに、彼が暮らす街は秋葉原。こりゃあアキバ総研でご紹介しないわけには(以下略……)。
そんな彼が、突如現れたサキュバスの少女「ロベリア」に寝込みを襲われる、もとい、襲われかけるところから物語が始まります。



このロベリア、テクノフォースと呼ばれる男性の欲望パワーを奪うために、主人公の寝込みを襲おうとしたのですが、いかんせん男性が苦手な性格です。いざ襲おうとしても、なかなか行動に踏み切れないというウブっ子サキュバス。一度狙いを定めた男のテクノフォースを採取するまでは、魔界に帰れずほかの男にも憑けないというサキュバス族の鉄の掟に従い、ロベリアは主人公に居候を申し出ます。こうして主人公とサキュバスの、ちょっとえっちなドキドキの同棲生活が始まるのでした。筆者の感想ですか? 「いいね!」 これに尽きます。



本作も、「NinNinDays」と同じくテキストを読み進めていくタイプの恋愛アドベンチャーゲーム。そして本作も「E-mote」によって、ロベリアの立ち絵が滑らかに動きまくります。そして、やはりどことは言いませんが、ぽよんぽよんと揺れまくります。これ、もう全世界すべてのゲームに、標準実装を義務付けちゃっていいんじゃないでしょうか(暴論)。



本作の「NinNinDays」との大きな違いは、やはりヒロインがサキュバスであるという点です。くの一にはくの一ならではの個性と魅力がありますが、サキュバスはやはりその設定的に、えっちぃこととの繋がりが強く、否が応でもえっちな展開を期待してドキドキしながらゲームを進めていくことになります。そもそも、ロベリアの目的が主人公のテクノフォースを搾り取ることですからね! とは言え、ロベリアは男性もえっちなことも苦手な女の子。物語が進む中で、「恋とは何か」「えっちとは何か」ということを主人公とともにゆっくりと知って、少しずつ感じ取っていくその姿に、えっちなゲームであるということを忘れて、あたたかでやさしい気持ちになれるはず。
というわけで、「NinNinDays」とは違った魅力にあふれる「とらぶるでいず」なのでした。



さて、ここでお好きな方々に耳寄り情報ですが、本作も公式サイトで「R18 Patch」という魅惑のアレが配布されています。筆者は、もう多くは語りません。あとはご自身の目で確かめてください。そして何度も言うけど18歳未満の人はダメだぞ! 18歳の誕生日を震えて待つんだ! 百壁ネロとの約束だ!

3.斬新な「服破れシステム」搭載の爽快3マッチパズル。「Mirror」


  • 「Mirror」(KAGAMI WORKs)
  • 2018年4月19日発売
  • 価格:205円(2020年3月18日現在)
  • (C) 2018 KAGAMI WORKs

さて、ここまでテキストタイプの恋愛アドベンチャーを2作ご紹介しましたので、最後は趣向を変えて別のジャンルのえっちなゲームをご紹介しましょう。



本作、「Mirror」は、何を隠そう、えっちなパズルゲームです。「キャンディークラッシュ」タイプの3マッチパズルに、「パズドラ」的なバトル要素が融合したようなシステムと言えばイメージしやすいかなと思います。
とは言え、ただパズルをするだけではありません。本作ではストーリー仕立てのアドベンチャーパートと、パズルパートを交互に進めていくことになります。 物語はオムニバス形式。巫女さん、オークの女戦士、ドラゴン族のメイド、謎の武将風少女など、バラエティ豊かな女の子たちをヒロインに据えたショートストーリーを楽しみながら、彼女たちとパズルでバトルをしていきます。



同じ種類の宝石を3つ以上つなげて消すことで相手にダメージを与え、相手のHPを0にすれば勝ち、逆にこちらのHPが0になれば負けという単純明快なルール。オーソドックスな内容ながらもゲーム全体として手触りがよく、軽快な音とエフェクトと共に連鎖が起きると、心地よい爽快感を楽しめます。
また、パズルをクリアして稼いだポイントで能力をレベルアップさせ、新たなスキルやアイテムをアンロックするといった成長要素もあります。というか、きちんと成長させていかないと、普通に詰みます。そのぐらい、ゲームとして歯応えを感じられる作品であり、「えっちなゲームだし、ゲーム部分はまあそれなりで……」というような妥協がまったく感じられない、純粋にパズルゲームとしても十分楽しめる作りとなっています。



……と、ここまで普通にレビューしてきましたが、忘れちゃいけません。この記事は「えっちなゲーム」特集です。お好きな方々、お待たせしました。本作の特筆すべきポイントをご紹介しましょう。
その名も「服破れシステム」。連鎖によるコンボダメージを一定以上与えると女の子の服が破れるという、大胆かつ斬新なシステムとなっています。「脱衣ジャンケン(野球拳)」や「脱衣麻雀」というジャンルは昔からありますが、「脱衣3マッチパズル」というのはおそらく本作が初めてにして頂点ではないでしょうか(厳密には破れるだけで脱衣ではないですが)。ちなみに、「服破れシステム」はオプションによってON・OFFが設定可能です。



さて、ここでお好きな方々への耳寄り情報ですが、本作には、女の子ごとに攻略のご褒美として調教パートというものが存在します。これは、まあもう本当に調教という名前どおりのえっちなサムシング的パートとなっていますので、気になる方はぜひ、ご自身のパズル力で女の子を攻略してください!
ちなみに筆者は、こういった気持ちいい連鎖が起こる3マッチパズルが大好物なので、えっちな要素が抑えられたSwitch移植版も購入しました(突然の健全アピール)。



まとめ Steamでにぎわいを見せる「Hentai」に思いをはせて


というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。


えっちなゲームは、当然ながら家庭用ゲーム機では発売されることがなく、PCがもっぱらメイン市場ですが、Steamというプラットフォームができたことにより、昨今、にぎわいを見せています。
その証拠に、Steamの検索窓に「Hentai」と打ち込めば、ジャパニーズアニメ調のゲームがズラズラっと並ぶ光景を目撃できることでしょう。ああ、「Hentai」という言葉は本当に国際語になっているんだなと謎の実感をしてしまう筆者ですが、それはさておき、えっちなゲームはきちんと節度を守って、健全に楽しんでいきましょう!


筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。

おすすめ記事