3月30日は、レジェンド声優・林原めぐみのお誕生日! 公式企画「ハマりキャラ人気投票」結果発表! お祝いしてくれないと暴れちゃうぞ!?

本日3月30日は、人気声優・林原めぐみさんのお誕生日。ということで、2020年3月23日~3月29日の期間で開催した、アキバ総研公式投票企画「林原めぐみお誕生日直前記念! ハマりキャラ人気投票」の結果をお知らせしよう。

1986年の声優デビュー以降、数年の下積みを経て’80年代後半には「魔神英雄伝ワタル」「らんま1/2」などで主役級のキャラを演じるようになり、1990年代には歌手としてもヒット曲を連発。現在まで続く「声優アーティスト」の礎となった林原めぐみさん。

そんなリヴィング・レジェンドである彼女が演じてきたキャラクターは、数知れず……。まさしく星の数ほどもあるキャラクターの中から、主要キャラを選出。さらにその中での人気キャラを決めてしまおうというのが、今回の企画だ。果たしてどのキャラが人気を集めたのか……?

1位 リナ=インバーススレイヤーズ) 39票

2位 綾波レイ新世紀エヴァンゲリオン) 30票

3位 早乙女らんまらんま1/2) 23票

4位 宮野 志保/シェリー/灰原哀名探偵コナン) 17票

5位 フェイ・ヴァレンタインカウボーイビバップ) 14票

5位 みよ吉昭和元禄落語心中) 14票

7位 ムサシポケットモンスター) 11票

7位 忍部ヒミコ魔神英雄伝ワタル) 11票

9位 パイ / 三只眼 / パールバティー四世3×3 EYES) 9票

9位 ミンキーモモ魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて) 9票

というわけで、堂々の1位を飾ったのは「スレイヤーズ」シリーズの主人公リナインバースだ! 「ドラゴンもまたいで通る」略して「ドラまた」という異名を持つ通り、すさまじい戦闘力を持つ自称・美少女天才魔術師であるリナは、「悪人には人権がない」をモットーに悪者を問答無用でぶっ飛ばす一方、意外と仲間には情が篤いところをみせたり、筋を通そうとしたりと熱い人柄がうかがえる。

そんな頼れる姐御的な側面が、ラジオ番組などからうかがえる林原さんの人柄を連想させることもあり、たちまち彼女の代表キャラとなったのだ。

その人気は今だ衰えることはなく、今回の投票でも1位という結果となった。

惜しくも2位となったのは、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイだ。

感情表現に乏しく、自分の命を顧みず任務を達成しようとするという、非常にミステリアスで危うい雰囲気を持つキャラクターで、それまでにない新たなヒロイン像が世のアニメファンに衝撃を与えた。このキャラクターを林原さんが演じたことも、当時としてはかなりの驚きで、それまで元気&無邪気&パワフルなキャラクターを演じることの多かった彼女の新たな持ち味を世に知らしめることとなった。

以降、数年間はどのアニメにも綾波っぽいキャラが出まくるくらいには影響を与えたわけだが、偉大なる開拓者を超えるキャラは生まれることはなかった。林原さんの虚無感あふれる演技が、綾波レイというキャラクターの魅力の大半を担っていたことを再認識させられるばかりであった。

ちなみに1位のリナも、2位の綾波も1995年のキャラクターである。この年が、林原さんのキャリアにおいて重要な1年だったことがよくわかる。

3位は「らんま1/2」の早乙女らんま──通称「女らんま」だ。このキャラは、水をかぶると女の子になっちゃう格闘青年・早乙女乱馬の女子バージョンであり、中身は男子だけど見た目はかわいいチャイナ系少女という、なかなかにマニアックな設定の持ち主なのだ。

そんなキャラをいやらしくなく、健康的に描く高橋留美子先生の漫画家としての手腕もさることながら、その魅力を正しく演じた林原さんもさすがである。劇中に登場するどんなヒロインよりもキュートな印象を視聴者に与えていた。

4位は「名探偵コナン」の灰原哀。元は黒の組織の研究者だが、組織を裏切りコナンと同じく薬で幼児化してしまったキャラである。中身は大人だけど見た目は小学生、という点でらんまにも通じる「外見と内面のギャップ」が魅力のキャラである。登場した当初は、クールで理知的な印象も強いキャラだったが、少年探偵団のメンバーらとの交流を重ねるうちに徐々に性格も軟化。ふとした瞬間に見せる素の表情が魅力的なキャラとなってきた。そういう細やかなニュアンスも、林原さんの演技があってこそだ。

9位の「3×3 EYES」パイ / 三只眼 / パールバティー四世もその系譜のキャラではないだろうか。無邪気な少女・パイと尊大な性格の三只眼を、一人二役で見事に演じ分けていた。そのキャリアの、かなり早い段階からテクニカルな演技をしていたことがうかがえる。

アダルトな雰囲気をまとったキャラも林原さんの得意とするところである。

その代表が5位のフェイ・ヴァレンタイン、みよ吉、7位のムサシだろう。

「カウボーイビバップ」のフェイは、元イカサマ師にして賞金首。さらに不幸な生い立ち&記憶喪失というディープすぎるバックボーンを持つ妙齢の女性である。一筋縄ではいかない女ぶりを見事に演じていた。

いっぽうのみよ吉も、戦前から戦後にかけて破滅的な生涯を送った芸者という業の深すぎるキャラクターだ。「昭和元禄落語心中」では、このみよ吉を演じただけでなく、椎名林檎や斎藤ネコといった強烈な個性を持つミュージシャンとのコラボレートで主題歌も担当。演技、歌の両面から作品に深みを与えた。

7位のムサシも、アダルトといえばアダルトなキャラである。とはいえ、フェイやみよ吉とは違い、影のある大人ではなく、愛すべきちょぴりダメダメな姉御的なキャラである。タカビーで気が強く、見ようによってはイヤな女とも受け取られかねないが、そのいっぽうで頼れるところがあったり、ポケモンへの愛情をのぞかせたりして、単なる悪者じゃないのがポイント。林原さんの演技も、大人の女性ならではのかわいらしさが感じられて、そこも人気を集めた理由ではないだろうか。

そしてここからは懐かしのキャラが続く。

7位の「魔神英雄伝ワタル」忍部ヒミコは、記念すべき初の主役級キャラで、天真爛漫すぎるキャラクターの魅力が、脳天を突き破るほどのハイテンションな林原さんの演技でさらにブースト。「ニャハハハ!」といった笑い声や「ヒミコミコミコヒミコミコ!」という忍法を使う時の呪文(?)など、インパクトの強いフレーズが満載だった。

9位のミンキーモモも天真爛漫系の魔法少女で、これまた林原さんの声と絶妙にマッチ。さらに首藤剛志さんの脚本ならではのリズミカルな言い回しも印象的で、毎回独特なフレーズが耳に残ったという方も多いのでは? 林原さんの芸達者ぶりがいかんなく発揮されたのが、この2キャラだと思われる。

というわけで、元気はつらつな少女から大人の女まで、多彩なキャラが出そろった今回の投票であった。改めて林原めぐみという役者の偉大さを痛感するばかりである。

11位以下のキャラを見ても、あんなキャラもやっていたのか! と驚くこと間違いなし。ぜひご覧いただきたい。

最後になりますが、林原さん、お誕生日おめでとうございます!

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