【ゲームのプチ解説付き】春アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」キャストインタビュー! 主人公が実際にいたら……M・A・O、伊藤美来、立花理香の評価は?
いよいよ放送が開始されたTVアニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」。2020年2月15日に2周年を迎えた、大人気の同名原作ゲーム待望のTVアニメ化として、放送前から期待が高まっている作品だ。
そこで、本作でメインキャラクターを演じる3人、M・A・Oさん(ペコリーヌ役)、伊藤美来さん(コッコロ役)、立花理香さん(キャル役)を直撃。TVアニメ版での魅力や原作ゲームのこと、楽曲から主人公のことまでたっぷりとお話を伺った。
なお、ゲーム未プレイの人にもわかりやすいように、今回は原作ゲーム「プリンセスコネクト!Re:Dive」をリリース時から遊んでいる筆者によるプチ解説付きでお届けする。ただし、ゲームのネタバレが若干含まれるので、そこはご注意いただきたい。
アニメ化されて、各キャラクターの注目ポイントは?
――TVアニメ化が決定した際の率直な気持ちを教えてください。
M・A・O とても嬉しかったです!ゲーム内のアクションシーンが本当にカッコいいので、TVアニメでたっぷり観ることができるとワクワクしました。キャラクターの表情がどのように描かれるのだろう、といったところも楽しみでしたね。
伊藤 (ゲームのジャンルが)“ドラマチックアニメRPG”なので、アニメ化されたらいいなとずっと思っていたんです。ゲームだとひとりで収録することが多いのですが、アニメならいろいろなキャラクターと掛けあってお芝居できるのも、すごく嬉しかったですね。
立花 純粋に嬉しかったです。アニメではどういったお話になるんだろう、とすごく楽しみで。ゲームでもアニメ部分は多かったですけど、全編動いているところが見られるのは、いちユーザーとしても楽しみだなと思いました。
【プチ解説:ドラマチックアニメRPG】
ゲーム「プリコネR」のジャンル。ゲームではメインストーリーでも各種ストーリーイベントでも、登場シーンやボス戦前など随所でアニメが挿入される。しかも、そのクオリティは非常に高く、アニメ化を望む声は当初からあがっていた。
――ゲームでもアニメパートは魅力のひとつです。それがTVアニメ化されることで特に見てみたい部分はどこですか?
伊藤 必殺技のシーンですね。ゲームでもカットインになっていたり、表情の変化や動きなどはあったりはするんですけど、アニメになった時に、それがストーリー展開の中でどのように表現されるのか、すごく楽しみです。
M・A・O 私はゲームで登場するイラストの前後のストーリーをアニメでも観てみたいと思いました。どういう経緯でそのアングルになったのか、気になるところです。
立花 私は舞台であるランドソルの街を、いろいろな角度から見られるのも楽しみです。ランドソルって雰囲気がかわいかったり、ちょっとした小物にも世界観が詰まっていたり、クスッとできるところがあったりするんですよ。
――ストーリーが進むにつれて、キャラクターの印象は変わってきた部分もあると思います。それぞれご自身が演じるキャラクターをどう感じていますか?
M・A・O ペコちゃん(ペコリーヌ)は、主人公くん(ユウキ)を守らなくてはと考える騎士のような存在だと感じていました。ストーリーが進むにつれてプリンセスとしての要素が強くなり、今までそうしてこなかった分、照れや恥じらいを見せるところが印象的で、より深く彼女の気持ちを理解することができました。
――見た目や動きなどでかわいいなと思える部分は?
M・A・O ご飯をもりもり食べている時の幸せそうな顔が一番かわいいと思います。ご飯を目の前にすると目が輝いて、本当に幸せそうです!
【プチ解説:ペコリーヌとご飯】
ペコリーヌの名前の由来ともなっているのだが、彼女はとにかくご飯をよく食べる。実は身に着けている王家の装備は、強大な力を発揮できる代わりにお腹が空いてしまう効果があるため、戦いの後はお腹ぺこぺこになってしまうのだ。
――コッコロはいかがですか?
伊藤 最初は無表情でミステリアスなキャラクターかなと思っていました。「美食殿」では一番小さくて幼いですけど、しっかり者で。でも、2年間演じてみて、ガイド役だからということを通り越して、主さまが大好きだから側にいたい気持ちがどんどん大きくなっているのを感じました。とにかくやさしくて面倒見がいいんですよ。だからこそいじられる時もありますけど、そこもまたかわいいなって。
――大好きな気持ちは、ゲームをやっていてもすごく感じました。
伊藤 そうなんです。恥ずかしがり屋ですけど、主さまに対してはグイグイいくところがかわいいですよ。主さまがほかの女の子としゃべっていると嫉妬するし、「なんでですか!」って言うし。でも、最終的には「しょうがないですね」と主さまのやりたいことを優先してあげる一途さは、コッコロの一番の魅力じゃないかなと思います。
【プチ解説:美食殿】
ペコリーヌ、コッコロ、キャル、主人公が所属するギルド。その名の通り、「美味しいものを食べ歩く」ことを目的としている。本作のキャラクターたちは、さまざまなギルドに所属している。
――キャルもユーザー人気がすごく高いキャラクターです。
立花 キャルはネコ耳、ツンデレ、魔法使いと、アイコンとしてわかりやすい要素がたくさんあって、口調もちょっと厳しかったりします。2年付き合ってきて振り返ってみると、主人公くんに対する胸のキュンキュンだけじゃなく、友情や仲間との絆といったところも胸が熱くなる要素だと思います。それを、ゲームを遊んでくださっている皆さんや、アニメを観てくださる皆さんにも伝えられたらいいなと思っています。
――わかりやすいアイコンの中で立花さんが特に好きなところは?
立花 「美食殿」でよく突っ込むんですよ。ぎゃあぎゃあとツッコミを入れる時に尻尾の毛が逆だっていたりとか、表情変化がすごく大きかったりするので、その必死感やわちゃわちゃ感が好きですね。あと、なんだかんだあっても「美食殿」のみんなと楽しそうにしている笑顔は見てほしいです。アニメでのキャルのツッコミは、ゲームよりパワーアップしていると思いますよ。
ゲーム第1部の印象的なシーンを語る
――それぞれのキャラクターを演じるうえで意識したポイントをお聞かせ下さい。また、アニメ化にあたり新たに意識したことはありますか?
伊藤 ゲームでは「こんなことができるようになりました」といった、ガイド役らしいセリフが多かったので、わかりやすく説明することを意識していました。アニメではそれにプラスして、コッコロがより表情豊かになるようにと思って。主さまと直接かけあいもできるので、距離感やコッコロらしい優しい部分を大きく出せるようにがんばっています。
――ゲームと比べて距離感が近めになると?
伊藤 シーンによりますけど、アニメでは結構距離感が近めですね。最初から愛を大きめに、主さまへの愛を忘れずに、アニメではそれがより大きく出るように演じました。
――M・A・Oさんと立花さんはいかがですか?
M・A・O ペコちゃんは常に笑顔で前向きな女の子であることを意識して演じさせていただきました。アニメではその明るい性格がよりコミカルに描かれています。もともと人との距離感が近く物怖じしないタイプですが、いい意味で図太さがパワーアップしている感じです(笑)。
立花 キャルはいろいろな事情があって、「美食殿」というギルドを組んではいても、あまり距離が近すぎてはいけないとゲームの当初は思っていました。アニメではもう一度そこに立ち返って、アフレコでちょっと離れた席に座ってみたりとか、ペココロ(ぺコリーヌとコッコロ)と距離が近くなりすぎないように気をつけながら演じています。
――アニメのアフレコ現場の様子はどんな感じですか?
立花 私たち女性陣だけじゃなく、ランドソルの(住人を演じている)方たちがとてつもなく強力で濃いんですよ。
M・A・O 皆さんのアドリブ合戦もすごいので、笑いが絶えない現場ですね。
伊藤 あと、よく現場でガチャを回します(笑)。
M・A・O カリン役の洲崎綾さんに、「引いてください!」とお願いして引いてもらっています(笑)。
伊藤 素敵な仲間を連れてきてくれるのを信じて。
立花 私、あやっぺ(洲崎さん)の真向かいに座った時に、スッと渡してガチャを回してもらったら(狙いが)来ましたからね(笑)。
【プチ解説:カリン】
ギルド管理協会のお姉さん。「美食殿」のギルドハウスの管理も担当している。だが、それ以上にユーザーが目にするのはガチャの時で、彼女が持ってくる「紹介状」に一喜一憂することとなる。それゆえ、ガチャを引く前にはカリンさんにお祈りをしたり、彼女をタップして願かけする人も(注:それで確率が上がるわけではない)。
――ゲームのメインストーリーについて、先日からスタートした第2部はまだこれからですので第1部のことをお聞きします。特に後半は引き込まれるシーンが多く、第11章でペコリーヌが助けだされるシーンもかなり印象的でした。
M・A・O 牢屋に閉じ込められていたところを助けてもらうシーンで、ペコちゃんも、やっと思っていたことを口にできました。今までのように明るく「ハグしてもいいですか?」とやるのではなく、真っ直ぐ気持ちを伝えたところが本当に感動的でした。
――キャルはどんどん自身の複雑な立場や心境が明らかになりました。そのあたりは、演じてみてどうでしたか?
立花 第1部の後半のシナリオは、読ませていただいてゾッとしたんですよね。私たちも毎回「そんなことになりますか?」って思うぐらいのストーリーで。収録はほぼノンストップで録ることが多くて、こっちも精一杯だし、気持ちを持っていかれすぎないようにするのが難しかったです。個人的には、第8章や第9章でペコやみんなにいろいろ迷惑をかけてきた分、彼女なりの恩返しといいますか、友情や絆を感じるシーンはすごく尊いなと思いました。
――伊藤さんは第1部で印象的だったシーンをあげるなら?
伊藤 キャルちゃんの夢の中に救いにいくシーン(第12章)で、いろいろ知ったコッコロが泣きながら「キャルさまがいないと」と訴える長いセリフがあるんです。そこは、演じていて本当に泣きそうになりながら、声を震わせて「美食殿」がどれだけコッコロにとって大切なのか感じたシーンだったので、すごく印象に残っています。
――アニメに出演するかどうかはオンエアを楽しみにするとして、ゲームでの好きなキャラクターやすごくお世話になったキャラクターは誰ですか?
M・A・O お世話になっているのは、ムイミさんとクリスティーナさんとネネカさんです。“七冠”は最強だと思います(笑)!
伊藤 最強ですからね。
M・A・O 感動したのはやはり星6のペコちゃんです。本当に硬いし自分で(星5よりも大幅に)回復してくれて、ユニオンバースト(UB。いわゆる必殺技のこと)も星5よりダメージが入るようになったので、アタッカーとしてもがんばってもらえます!
立花 私はマコトちゃんがすごく頼もしいですね。あと、ジータちゃんにはすごく助けられました。個人的には、キャルの水着バージョンが最初登場した時にお迎えができなくて……1年間、苦虫を噛み潰したんですよ。復刻の話を聞いた時はガッツポーズして、昨年夏にようやくお迎えできました。速攻で星5にしました(笑)。
伊藤 私は、ずっと言っているんですけどミミちゃんが大好きです。ひと目惚れみたいな感じで、最初からずっと好きで。(ミミが所属しているギルド)「リトルリリカル」推しです。ゲームでも育てるとどんどん強くなっていきましたし、やっぱりかわいいなってゲームを開くたびに愛でています。ただ、バトルでよくお世話になっているのは、正月ユイ(ニューイヤー)ですね(笑)。あとジュンさんとか守ってくれる人は安心して送り出せます。
【プチ解説:キャラクター】
●ムイミ、クリスティーナ、ネネカ
“七冠”(セブンクラウンズ)と呼ばれる、いわゆるフェス限キャラ(プリンセスフェス限定でガチャに登場するキャラ)であり、初登場時は騒然となるほどの強さを見せた。直近ではクリスティーナに専用装備が追加され、さらなる強さを手に入れている。
●マコト
初期実装キャラのひとりで、物理デバフ(相手の物理防御力を下げること)がとても優秀。アタッカーとしては攻撃面でそれほど突出していないこともあって、リリース当初の評価はそれほど高くなかった。しかし、デバフの有用性がわかるにつれて評価は急上昇。今では物理パーティーでダメージアップするために欠かせないキャラとなっている。
●ジータ
「グランブルーファンタジー」からの参戦キャラ。最大の武器は、専用装備を付けることにより味方全体のTP(UBを放つために必要なポイント)を回復するスキル。これによってパーティー全体のUB回転率をあげられるため、ダメージ効率が上がったり、素早く相手の行動を妨害してバトルを有利に進めたりすることができる。
●キャル(サマー)
キャルの期間限定水着バージョン。魔法デバフが非常に優秀なのに加え、自身の攻撃性能も高い。魔法パーティー(特に単体ボス戦)ではぜひ入れたいキャラクターである。ちなみに、戦闘後の勝利ポーズもかわいいと評判。
●ミミ
ウサギの帽子に愛くるしい表情がとてもキュートな女の子。アタッカーとしては少し癖のあるキャラだったが、専用装備が実装されたことでムイミの「天楼覇断剣」のような強力な範囲攻撃が可能に。2019年のハロウィンで登場したミミ(ハロウィン)もかなり強い。
●ユイ(ニューイヤー)
ユイの期間限定正月バージョン。UBでの物理魔法無効バリアやHP継続回復が強力で、パーティーの生存能力を大幅アップさせることができる。ルナの塔などのコンテンツでも、いるだけで安定度が格段に変わってくる。味方の魔法攻撃力をアップさせられるのも嬉しい。
プリコネで今後やりたいことは?
――ゲームの主題歌でアニメの主題歌でもある「Lost Princess」のレコーディングでは、作曲の田中公平先生から直接ブース内でアドバイスいただいたとお聞きしました。具体的にどのようなことを言われたのでしょうか?
伊藤 イメージの話をすごくしてくださいました。「ここのフレーズは、大草原で大きく手を広げて歌っているように」みたいな感じに、曲のイメージや気持ちの作り方をとても気さくにディレクションしてくださいました。
M・A・O 要所要所の情景を、とても具体的にディレクションしていただけたので、イメージして歌いやすかったです。
立花 「こういう世界でこういう大きい空が見えるだろ?」「はい!」「ここから冒険が始まるんだよ!」「はい!!」みたいな(笑)。
M・A・O 「草原から空にパンアップして広がっていく感じで」とか。
立花 そうやって“場面”を伝えてくださるので、イメージの共有ができたのかなって思います。
――ほかにもイベントのエンディングやソロ曲などたくさん楽曲がリリースされています。その中でぜひ聴いてほしいお勧めの曲をあげるなら?
M・A・O 「Absolute Secret」や「Aloofness Code」がお勧めです!
立花 私は「白翼のグローリエ」が好き。
M・A・O 「サイツヨでしょ、でしょ?」も好きです。コールしやすい曲ですね。
伊藤 チカさんの「風への誓い」もすごく好きです。声がきれいでめっちゃ癒されて、浄化されます。
M・A・O サレンさんとスズメさんの「えがおのマイホーム」もかわいいです。語り出したら止まらないですね(笑)。
立花 「もっと!ふたりのパ~ティ~ナイト」も!
M・A・O 「リトルアドベンチャー」も、映像込みでかわいいです!
立花 「美食殿」のアルバムも発売されているので、ぜひ聴いてもらいたいです。
伊藤 それぞれのソロ曲がありつつ、3人で歌ってるバラードもありますからね。
※楽曲情報は日本コロムビアのサイトをチェック!
――今後の目標や、やってみたいことを教えてください。
立花 いろいろなキャラクターと朗読をしたいです。この3人でやっているラジオ「プリコネチャンネルRe:Dive」では、ゲストさんをお迎えすると冒頭にショートコ……ドラマをやっているんですね。それがすごく楽しいので、(朗読で)そのキャラクターたちならではのストーリーが見られたらいいなと思います。
伊藤 ライブもやりたいですし、イベントで生アフレコもいいですよね。アドリブを入れながら、また違ったものができたら楽しいだろうなって。
M・A・O あの……TVアニメのあとに、劇場版はいかがでしょうか?
立花 !! 天才かな(笑)。
伊藤 いいですね。劇場版やりた〜い!
M・A・O 劇場版ではなくても、(メインストーリー後半の)陛下のくだりを劇場で上映して、応援上映としてみんなでサイリウムを振りたいです。
立花 バスタオル持っていかないと。
伊藤 泣いちゃうね。
――では、もし主人公(ユウキ)のような男の人が実際にいたらどうですか?
立花 いや、いかんですよ(笑)。
M・A・O どうでしょうか(笑)。
伊藤 記憶喪失だからわからないことが多いのは仕方ないとしても、結構手がかかるというか、赤ちゃんっぽいというか。こういう男性は母性本能をくすぐられるんですかね?
M・A・O&立花 いや(即答)。
伊藤 (母性本能をくすぐられる人が)ここにはいなそうです(笑)。
――いざとなれば助けてくれますよ?
立花 弟というか、もはや妹という感じかも。
M・A・O あ! (自分の)弟だと思ったら、世話を焼いてしまいますね。きっと甘やかしてしまいます(笑)。
伊藤 コッコロの素質があるかもしれない(笑)。
立花 これはダメな予感だ……(笑)。
――見方を変えれば、M・A・Oさんはいいお母さんになれるということですね。
M・A・O あ、ありがとうございます(笑)。
伊藤&立花 (笑)。
――読者の方に、メッセージをお願いします。
M・A・O ゲームから続いて、TVアニメにも冒険が広がりました。これからも美食殿のみんなと一緒においしいご飯を食べながら、プリコネの世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いします!
伊藤 私たち自身も放送を楽しみにしています。キャラクターの新たな魅力にたくさん気づけると思いますし、アニメから「プリコネR」を知ってくれる方にも愛してもらえる作品になったらいいなと思っています。アニメになってどんなストーリーになるのか、ぜひ期待してくださったら嬉しいです。
立花 キャルは口調が強くてパンチも強い子ですが、ただの嫌な子になってほしくないと思いながら演じてきました。なので、アニメを観てくださった方にもキャルのいいところやかわいいところが伝わってくれたら嬉しいです。アニメでは、ゲームのメインストーリーとはまたちょっと違った一面を楽しんでいただけると思いますので、ぜひ楽しみにしてください。「美食殿」というだけあって、ご飯のシーンも楽しみにしてくださいね。
(取材・文/千葉研一)
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