【春アニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」大貫勇輔×宮野真守インタビュー】「僕らのかけ合いっていいですよね」2人のナイスなコンビネーションに注目!【サイン色紙プレゼント!】

TVアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」が2020年4月より放送スタートする。

本作は、筒井康隆さんによる連作推理小説「富豪刑事」(新潮文庫刊)が原作。1975年にスタートした累計発行部数112万部突破の連作推理小説は、2005年に深田恭子さん主演でドラマ化し、話題となった。

そして今回、そこから15年の時を経て、TVアニメという新たなアプロ―チで映像化される。ドラマ版では主人公を女性にする大胆な改変が話題となったが、アニメ版では原作準拠で主人公は男性としながらも、舞台を現代に移し、新たなストーリー&新たなキャラクターによって生まれ変わる。

そんなTVアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」でバディを組むのが、神戸大助役の大貫勇輔さん、アニメオリジナルキャラクターの加藤春役の宮野真守さんだ。大貫さんは、本作が声優初挑戦となる。今回は主演のお2人にインタビューを行なった。



──作品の印象や、出演が決まった時のことを教えてください。

大貫 僕は元々ダンサーなので、初めての声優としてのオーディション、声優としての出演だったんです。

宮野 大貫さんもオーディションだったんだ。

大貫 オーディションでした。今までいろいろな活動をしてきましたが、声優は未知のジャンルだったので、オーディションの話を聞いた時はまずチャレンジしてみたい! と思いました。だから役が勝ち取れた時はすごく嬉しかったです。「富豪刑事」のドラマ版では深田恭子さんが主演をされていたんですが、僕は「ルパンの娘」のドラマで深田さんと共演してるんです。運命的なものを感じています。

宮野 「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」はとても斬新な作品で、アニメでさらに可能性が広がるんじゃないかと思っています。僕自身もリメイク作品にいくつも携わっていますが、名作をエンターテインメントとして新たな形に仕上げていくというのは日本のアニメ業界が得意とする、誇れるジャンルだと思うんです。現代のアニメーションならではの技術で、面白い作品になっていくんだろうなと、とてもわくわくしています。

──大貫さんは初めての声優ということですが、現場でバディを組む宮野さんは頼りになりますか?

大貫 はい、いつも引っ張ってもらっています! 現場に行くと大先輩に囲まれてアフレコに臨ませていただくので、すごく刺激になるし毎日が勉強です。

宮野 逆に現場の声優陣が大貫さんからすごく刺激をもらっている部分もあるんです。空気の感じ方であったり、いつもとは違うアプローチがあったりして。大貫さんの存在で現場が活気づいてると思います。大貫さんの芝居に若手の子が「絶妙……」って呟いたのを覚えてます(笑)。

──大貫さんが初体験のアフレコで感じたことを教えてください。

大貫 実は最初の3話分は、舞台の仕事の関係で別録りさせていただいたんです。だから第4話から全員でのアフレコに参加して、収録ペースのテンポ感の違いに驚きました。声優界の業界用語があったりすると、宮野さんたちが教えてくださって心強いです。

宮野 僕ら日本の声優は全員が同じスタジオに集まって、一緒にアフレコすることが多いんですね。それって日本独自の文化らしいんですよ。でもお芝居のかけ合いの中で生まれるライブ感ってとても重要だし、実は収録のペースって作品ごと現場によっても違うんです。それに、アフレコって「はい、やるよ!」っていきなり始まるので(笑)、最初は絶対とまどうだろうからサポートしたいなと思っていたんです。

大貫 本当に「はい、やるよー」ってテンションで始まるんですよ(笑)。

宮野 お芝居の面では経験豊富な方なので、それ以外の部分が演技の妨げになるとすごくもったいないなと思って。

大貫 声が重なるシーンは音質をよくするために別に録るとか、ひとつひとつが発見でした。演技のかけ合いのスピード感は、ドラマの現場とそれほど変わらない感覚で臨めました。あと、最初の合同アフレコでは「人がいっぱいいる!」とすごく緊張していたので、宮野さんが僕のことを皆さんに紹介してくれて。

宮野 めっちゃ緊張してたもんね(笑)。僕も声優の世界に飛び込んだ時は何もわからなかったから、その気持ちがよくわかるんですよ。

大貫 そういう時にちょっと声をかけてもらえると、すごく救われるんですよね。初めて一緒にアフレコした時、朝ご飯を食べずに行った僕はおなかがグーグーなってしまったんですけど、それが宮野さんに移ったのも面白くて、場がなごみました(笑)。

宮野真守さん(左)と大貫勇輔さん

──マイク前にはスムーズに入れましたか?

大貫 そう! (マイクワークには)びっくりしました!

宮野 3本や4本のマイクの前に、みんなすーっときて入れ替わりながら演技するからね。

大貫 マイマイクじゃないことにもびっくりしました。

──初めての声の演技だと、身体が動いちゃったりしませんか?

大貫 大助は肉体派ではないので、自然に演じてもそんなに動きが大きくはならないです。

宮野 実は自分が演技の時に、めちゃめちゃ動きが入るタイプなんですよ(笑)。

大貫 あ、今、警察手帳出した! って思いましたもん!

宮野 あっはっはっはっ(笑)。



かけ合いの中から見えてくるお互いのキャラクター

──バディとしての宮野さんと大貫さんのお互いの印象を教えてください。

宮野 テレビの世界で拝見していたので、共演ができてすごく嬉しかったです。PVで最初に声を聴いた時はクールで、大助のイメージにめちゃめちゃぴったりだと思いました。現場で会えるのが楽しみでしたね。

大貫 僕はアニメ「DEATH NOTE」で夜神月の声がすごくかっこよくて、誰が演じているのかなと調べたのが初めて宮野さんを知ったきっかけでした。それからトークバラエティ番組に出演されていらっしゃるのをたまたま目にして、すごく素敵で面白い人だと思いました。

それからミュージカルであるとか、いろいろな活動を目にして一方的にファンになっていたので、今回共演することを知ってめちゃくちゃ興奮しました。早くお会いしたいと思っていたので、初めて一緒に収録した第4話では嬉しすぎて、テストでは大助のキャラがちょっと変わってしまうくらいでした(笑)。

宮野 こうやって取材の場でご一緒したりしていると、すごく感性が鋭い方なんだなと思います。現場でも常に何かを吸収しようとする姿勢があって、本質をつかまえる力が素晴らしいんです。それを感じながら僕たちも演じるので、すごくスムーズで心地よいです。

──それぞれの役の面白さ、見どころなどがあれば教えてください。

宮野 自分で言うのもなんですが、僕らのかけ合いって、いいですよね。(笑)

大貫 気持ちいいです、バランス感が。

宮野 大助と加藤はキャラクター性は正反対なんですが、一緒に演じていてすごくしっくりくるんですよ。加藤はエースだったのがちょっと落ちぶれて、でも正義感がすごくある男です。やりたいことがままならないなかで、すごくがんばる中間管理職的なリアリティがあると思います。 

大貫 すごく個性的なキャラクターが多い作品なんですが、大助はマイペースなのでそれに引っ張られたらいけないキャラクターなんです。だから富豪感、唯我独尊感を持ち続けるのが最初はすごく大変でした。見た目の感情の振れ幅が大きくない分、その中で感情をどのくらい出すのか、どう表現するのかがとても面白く感じています。

宮野 かけ合いの中で、お互いが演じるキャラクター性がより見えてきた気がします。大助はかっこいいしかわいいので、期待していてください。

──ひと癖もふた癖もある曲者ぞろいのキャラクターと、素晴らしいキャスト陣です。気になるキャラクターや面白いと感じたキャラクター、また共演者について教えてください。


宮野 もう全部が印象的なんですけど、やっぱり自分の声優人生で神谷明さんとかけ合いの芝居ができるなんて思わなかったので、夢心地でしたね。すごく嬉しかった! 一言の重みがすごいんです。

大貫 実は僕も神谷さんのお話をしようと思っていました。ある話数の頭と終わりに神谷さんの印象的な台詞があるんですが、ひと言にものすごく余韻が残るんです。声の芯というのか、パワーというのか。感動しました。

宮野 すごく謙虚な方で、そんな先輩の素敵な姿を見ながら現場にいられるのはすごく貴重な経験です。

──キャラクター面で印象的なのは?

宮野 塩屋浩三さんが演じる部長(清水幸宏)が本当に絶妙なんです。やさしいんですけど、その実すごく適当な感じがあって(笑)。この人大丈夫かなと思わせつつ、どうもこの人にも何か過去があるらしい……という気配に心が引き寄せられるんです。神谷さん演じる長さん(仲本長介)も一見人情派刑事なんだけど、どうやらそれだけじゃないらしい。それぞれのキャラクターにバックボーンがあるのが魅力的だと思います。

大貫 僕は現対本部(現代犯罪対策本部準備室)の佐伯まほろさん(CV:上田麗奈)の声がすごく好きで、めちゃめちゃ癒されますね。呼びかけのシーンの声のニュアンスが全部違うのに感動したし、その声自体にも癒されました。

宮野 あのやわらかさはなかなか出せないよね、絶妙だよね、上田麗奈ちゃん。

大貫 あとは坂本真綾さんが開口一番、声の力でぐわーっと世界を持っていくパワーに驚かされました。

宮野 すごい人ばっかりですよ。真綾さんのキャラは謎の女ですごく面白いので期待してほしいですね。



2人が実写刑事ドラマに出るなら!?

──作中に最新ガジェットが登場するのも本作品ならではですね。

大貫 大助がAI執事といって、ピアス型の執事を持っているんですよ。それに指示を出すと億単位の支払いをしたりするんですけど(笑)。それが技術的には実現しうるって聞いてすごいなと思いました。

──お2人は刑事ドラマや刑事小説で、こういう作品を見て育ったってありますか?

宮野 「踊る大捜査線」ですよ! 

大貫 「あぶない刑事」ですね。

宮野 「あぶでか」見てたの!?

大貫 再放送ですね(笑)。子供ながらに柴田恭兵さんがかっこよくて好きでした。

──刑事にもいろいろ個性がありますが、もしお2人が刑事ドラマに出るなら肉体派頭脳派、どんなタイプでしょうか。

宮野 僕は口先派かな。(笑)

大貫 それこそ(「DEATH NOTE」の)夜神月じゃないですか!

宮野 (笑)。そうですね、刑事ならネゴシエーター(交渉人)なのかな。

大貫 僕はもう肉体派ですね! 「ダイハード」がやりたいです。

宮野 大貫さんにはアクション担当でいてほしいな。僕らは実写版でも、「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」をやりたいって言ってるのでね(笑)、そうなったらアクションでも大貫さんに食らいついていきますよ!

大貫 言うのは自由なので(笑)。大助は肉体派ではないので、もし実写ならどうなるかを考えるのも楽しいですね。

──放送が近づいています。最後に改めて、作品の見どころを教えてください。

大貫 シリーズもののよさとして、全体を通しての流れや謎があるんです。アクションに爽快感があって面白いのはもちろん、それぞれのキャラクターの影の部分であったり、物語の謎が少しずつ解き明かされていくのを楽しみにしてほしいと思います。最初はバラバラな大助と加藤が、どうバディになっていくのかも注目してください。

宮野 爽快感のあるエンタメ作品になっていると思います。原作が好きな人にも新たな魅力を楽しんでもらえると同時に、原作のミステリー感みたいな要素も芯にどしっとあって、作品を支えてくれていると思います。ぜひ、ご覧ください!

(取材・文・写真/中里キリ)


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<賞品>
・「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」大貫勇輔×宮野真守サイン色紙

<応募要項>
・応募期間 2020年4月9日(木)~2020年4月16日(木)23:59
・当選人数 1名様
・賞品発送 2020年7月末までに発送予定
・応募方法 下記専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
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