21年の時を経てよみがえる名作サバイバルホラーのフルリメイク作品「バイオハザード RE:3」をレビュー!

2020年4月3日より発売開始された「バイオハザード RE:3」(以下、RE:3)は、1999年にプレイステーションでリリースされた「バイオハザード3」のフルリメイク版だ。本稿では、21年ぶりに現行機でよみがえった名作サバイバルホラーのレビューをお届けしよう。





本作の新要素である「ステップ」と「緊急回避」も、弾の節約にひと役買ってくれる。「RE:2」も、「RE:3」と同様に残弾数と相談しながら進めていくタイプだった。しかし、レオンやクレアの移動速度は遅く、加えてゾンビが素早いため、原作のように敵の背後をすり抜け、集団の隙間を縫って移動するようなことは非常に難しく、結果的に別のルートを経由するか、敵をせん滅するかの2択になりがちだった。「RE:3」では、ゾンビの機動力こそ高いものの、つかまれそうになってもステップを連打すれば逃げ切れることが多い。また、タイミングはややシビアなものの、緊急回避を成功させれば敵を確実に振り切れるうえ、銃を構えれば自分以外がスローモーションになるため、反撃のチャンスとなる。弾を節約するため逃げるか、同じ場所に戻ってきたことを考えて倒すか、プレイステーション時代の「バイオハザード」のスタイルか、「バイオハザード4」以降か、プレイスタイルを、プレイヤーが選ぶことができる。



本作は「RE:2」と同様、全体的な難易度はやや高めだが、標準難易度の「STANDARD」のほか、アサルトライフルの所持、エイムの補助、低下した体力が一定まで自動回復するといった恩恵を受けられる「ASSISTED」も存在するなど、難易度の幅も広く、プレイヤー自身の技量に合わせて遊ぶことができる。とくに緊急回避はハイリスクハイリターンなため、まずは敵から受けるダメージも少ないASSISTEDで慣れておくのもいいだろう。




「バイオハザード3」の時のカメラアングルは固定だったが、「RE:3」では三人称視点になっており、ジルを追従する形でカメラが設定されている。要するに、背後が見えないのである。視点を動かせば一応見ることはできるが、そうすると今度はジルの正面が見えなくなるため、障害物や壁にぶつかる可能性もあり、おいそれとできないのだ。ネメシスに追いかけられていても肝心の姿は見えず、足音か、「S.T.A.R.S.……」という唸り声しか聞こえないので恐怖が増幅される。タイラントと違いネメシスは走ってくるため、片時も気は抜けない。攻撃して膝をつかせても所詮はその場しのぎであり、少しすれば完全に回復されてしまうのでネメシスと出会ったら、まず逃げたほうがいい。しかし、特定のタイミングでネメシスに大ダメージを与えて追い込めば、銃のカスタムパーツを手に入れることができる。防弾性のコートを着てはいるが、肉体からはみ出ている心臓が弱点なので、戦うならショットガンなどの威力の高い武器で集中攻撃したいところ。ネメシスの攻撃に対し緊急回避できれば、ハーブや救急スプレーを使うこともない。残弾数や武器の所持状況、自分のプレイスキルを踏まえて戦うかどうかを考えよう。


2m以上はある巨体が全力で迫る様は、まさに恐怖


ラクーン市警特殊部隊「S.T.A.R.S.」隊員の抹殺が任務であるネメシスにとって、ジルは最優先目標。どれだけ傷を負っても、死ぬまで追跡を止めない。このスリルは、実際に遊んだ人にしか味わえない。



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