「フレームミュージック・ガール 桜ミク」を、ひと手間かけてつくってみよう!【YU-GOのキャラクターモデリングLABO 第2回】

ようやく春が訪れたと思ったら、なんだかすっかり暑くなってきた気がする今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、コトブキヤのオリジナルコンテンツ「フレームアームズ・ガール」と「初音ミク」のコラボレーションキット「フレームミュージック・ガール 桜ミク」で、足早に過ぎ去った春の気分を追体験してみたいと思います。


それでは、箱を開けてみましょう!! 中には、目にも鮮やかなピンクのパーツがギッシリ!!桜が満開と言った感じです♡

お花見気分で組み上げてみましたが、パーツがパチっと小気味よくハマるのでストレスなく組み上がります。

轟雷センパイと記念撮影! FAG(フレームアームズ・ガール)の進化を感じますね。

キットは色分けもされているほか、髪パーツが半透明で成型されているため、無塗装でも十分楽しめる仕様になっています。

桜ミクのかわいらしさもしっかり再現されており、素組みでもイイ感じなのですが、今回はテーマを決めて、ひと手間加えた制作をしてみようと思います。

初音ミクはボーカロイドという設定なので、「撮影やステージで使うような実在感ある衣装」というテーマで進めていこうと思います。

髪が半透明で成型されているので、そちらを生かすべく目立つ部分のダボとダボ穴を削り取ります。

今回も「超硬スクレーパー」(ファンテック)、「凄!工具 凄!きさげカッター」(童友社)、「神ヤス400〜600」(ゴッドハンド)を場所によって使い分けています。

細かい部分は自作ヤスリが大活躍!!

百均で発売されている「ネイルケア用ウッドスティック」に、耐水ペーパーを瞬間接着剤で貼り付けたものです。木製なので先端をカッター等でカットすると、細かい部分のヤスリがけにも使えて便利です。

腰部ユニットは各部にナニワネジ製「メタルマイナスモールド」を埋め込みました。金属そのままの質感がいいアクセントになります。

スピーカー(?)中央部分のパーツは「WAVE- H・アイズ[3]ミニ」に変更。「スピーカードローン」に合わせてクリアピンクで塗装してあります。


袖のクリアー部分は基部にラピーテープを貼っておくと、お手軽によいアクセントをつけることができます。

肌には定番の「GSIクレオス Mr.トップコート 水性プレミアムトップコート つや消しスプレー」を使用。

ここでワンポイントテクニック。プレミアムトップコートを完全に乾燥させた後に、UVクラフトレジン液(百均や手芸用品店等で入手可)を瞳の部分に塗布します。

つまようじ等を使い表面張力を利用して「乗せる」のがコツです。

驚くほど瞳に生命力が宿るのでオススメです☆

髪の部分は半透明素材をそのまま生かして、先端やシャドウ部分にGSIクレオスの「GXクリアピンク」をエアブラシで細吹きした後、全体を雲母堂本舗のビスマスパールで薄くコートします

素材にそのまま吹くので、最初のシャドウ吹きに失敗しても何度でもやり直しができるのが利点です。

完成!! 本体自体はノンサフで仕上げています。衣装は雲母堂本舗のビスマスパールを、場所によって濃度や吹く回数を変えながら吹きつけて、異なる質感を演出してみました。

肌色部分はガイアノーツの「フレームアームズ・ガールカラー ベースフレッシュ」に「ノーツフレッシュオレンジ」を混色して使用。

仕上げに「プレミアムトップコート つや消し」をスプレー。

後ろ姿も魅力的☆

自然に「天使の輪」ができるのがチャームポイント☆

袖なし腕パーツへ組み換えも可能。スポーティーなイメージになります。

さくらんぼの茎や葉はつや消し、実の部分はツヤツヤのグロスにするなど、パーツ部分ごとにツヤをコントロールして情報量を増やすと、立体物としての見映えがよくなります。

もうひとつのチャームポイントとしては、各リング部分にガイアノーツの「アルティメットブラック」を吹いた後にプレミアムミラークロームを吹き付けて、金属質感をプラスしています。

初音ミクと言えばボーカロイド。

やはりステージで歌ってほしいな……と、思いついたので……。

専用ステージもつくってみました☆

百均の丸型ディスプレイスタンドと桜のマスキングシールでお手軽にできるのでオススメです。

ステージにライトが欲しいなと思ったので、スピーカードローンに電飾を施してみました☆

百均の自転車用サイクルライトの回路を加工したので、「点灯→早く点滅→ゆっくり点滅」と3段階の発光が可能です。

「イッツ・ショータイム!」

フェイスパーツは3種あるので、さまざまな表情が演出できます。

「机の上のマジカルミライ」

ライブも終盤ですが、今回の作例に使用した主な工具一覧です。

「超硬スクレーパー」(ファンテック)、「凄!工具 凄!きさげカッター」(童友社)、「神ヤス#400〜#800」(ゴッドハンド)、「スポンジナイト3mm厚 #320メラミンスポンジ」(アルゴファイルジャパン) 。

細部の塗りに使用した塗料は、「GSIクレオス ガンダムマーカーEX シャインシルバー」。

手の部分のシャドウは「ガンダムリアルタッチマーカー ピンク」。

スミ入れは「ガイアノーツ エナメルカラー マゼンタ」。

いかがだったでしょうか?

今回の桜ミクは、完成するとさまざまな演出や表現をすることができる素敵なキットでした。

1つひとつの部品を仕上げていくのは大変ですが、その分、完成した時の喜びはひとしおなので、いろいろな角度でフォトジェニックなPHOTOを撮りたくなりますよ。

今年は新型コロナウイルスの影響でお花見はできなかったのですが、この作例で少しでもあわただしく過ぎ去って行った「春」を感じていただけたら幸いです。

来年はキレイな満開の桜が見れますように、という願いを込めて……。

「ありがとう」

では、次回の作例でまたお逢いしましょう!!

BGM: "千本桜" "桜ノ雨"

(文・作例/YU-GO)

【商品情報】

■フレームミュージック・ガール 桜ミク

・発売中

・製品サイズ:全高 約150mm

・価格:5,800円(税別)

・製品仕様:プラモデル

・素材:PS・PE・ABS・PVC(非フタル酸)

・原型製作:清水 康智、堀 克彦、八音

・メーカー:コトブキヤ

© KOTOBUKIYA

© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

おすすめ記事