女神アイドルと個室でお話してきた! 本日開店の仮想ライブ×コミュニケーション施設「Prhythm☆StellA」体験レポート

女神×アイドルがテーマの新感覚エンターテインメント施設「Prhythm☆StellA」(プリズムステラ)が本日2020年7月1日、池袋にプレオープンする。その前日にプレス向け体験会が行なわれたので、ひと足早く行ってみた。

「Prhythm☆StellA」に登場するのは異国からやってきたクナト、ミヅハ、でんこという3人の女神。「プラーナ」という信者からの信仰エネルギーを必要とする彼女たちは、信仰の薄いこの世界で女神の力が制限され、生活にも困っているようだ。そんな彼女たちがアイドルとして活動してプラーナ(と生活費)を集めるお店に、信者候補たる我々がお客として訪れるという設定(世界観)だ。

店舗を訪れた後は、ロビースペースで物販のグッズを見たり、初来店なら自分の名前をカードに登録したりしながら待機する。時間になったら3女神のライブを楽しみ、その後は個室に移動して3人から1人を選んで会話を楽しむのがおおまかな流れだ。



備え付けの端末で氏名登録などの準備を済ませたら、まずはライブを体験。透過スクリーンに女神たちの映像を投影する方式はスタンダードだが、通常のライブ会場の感覚からするとものすごく距離が近い! 等身大サイズで歌い踊るアイドルをきちんと「等身大」で認識できる距離感は結構重要だ。

彼女たちはアイドルではあるが女神でもあるので、表現の中に手から放たれるライトエフェクトのような、女神の力を生かしたものもあった。彼女たちは普通に空を飛んだり、魔法のような力を使ったりもできるようなので、今後楽曲が増えていく中で「女神」ならではの表現が増えていくのかもしれない。

公式のサイリウムは魔法陣を象って赤・青・黄の各イメージカラーに変化するディスクタイプと、指輪タイプがあった。このご時世なので応援に声を出すことはできないので、手拍子や、サイリウムの光に「がんばぇー」の気持ちを込めてプラーナとして届けることになる。

ライブ終了後は個室に移動。1人用カラオケボックスのようなプライベート感のある作りだ。

そこで誰とお話をするかを決めるのだが、さっきまでステージで歌っていたアイドルだと思うとちょっと緊張する。ぱっと見、直球ツンデレ火の女神クナト、お姉さんタイプ水の女神ミヅハ、ひきこもりで自信がないが実はやり手?のでんこというイメージだが、ここは王道で火の女神クナトを選択した。指名すると嬉しそうにしてくれるのが嬉しい。

女神アイドル選択後は、1対1のコミュニケーショントークの時間。ペッパーズ・ゴースト方式(あまり構造を語るのも興ざめなので、興味がある人は自分で調べてほしい)で目の前に現れるクナトは、想像よりかなり実在感がある。

女神とのコミュニケーションはボイスオンリー! 音声認識精度はかなり高く、入力した言葉は画面の右側のランプから文字になって浮かんで消える。最初にクナトに名前を呼び捨てにされると、PS2用ゲーム「ときめきメモリアル2」をはじめてプレイした時のようなときめきがあった。基本的には登録名で呼ばれるので、女神に呼ばれたい呼称で登録するといいだろう。

実際の会話だが、AIと会話するというよりは、会話の展開の分岐をボイスで選択するという感覚が近いかもしれない。だが自分の発話に対して目の前の等身大の女神が喜んだり機嫌を損ねたりする様子は、想像以上に「会話」感がある。

クナトにドリンクをすすめられて「お、オレンジジュースでお願いします!」と頼むと、部屋のドアがノックされて女性の店員さんがそのドリンクを運んできてくれるのは「貴様! 見ていたな!」という気分になるが、店員さんもクナトとのやりとりを踏まえたロールプレイをしてくれるのは、アミューズメントパーク感がある。

ドリンクの提供タイミング以外は基本放置してくれるので、人前でデレデレ会話するのはちょっと、というシャイボーイ(そう、僕だ)は安心してほしい。

会話中、自分の受け答えによって「Excellent」や「Good」など女神の機嫌が表示されたり、女神の「試練」が与えられたりと、結構ゲーム性があるのも面白い。

クナトの思考はよくも悪くもシンプルなので、かなり気軽に楽しく話せたのではないかと思う。プレイ体験的には間違ったり、ヒントをもらったりするのが正解なのかもしれないが、ええとこ見せたろ!とパーフェクトを狙ってしまうぐらいには本気になってしまった。

ちょっと驚いたのは、女神の会話の内容がわりと生々しいこと。指名後、ほかの女神を指名したかを聞いてきて、していないと答えると機嫌がよくなったり。これはクナトだけかもしれないが、わりといろんなことをぶっちゃけてくる感じだ。

リアル店舗だとちょっとめんどくさい感じだが、仮想のコミュニケーションでこういう感覚は悪くない。別室で体験した編集Aは、でんこにドハマりしていたので、それぞれのアプローチと魅力があるのだろう。

また来なさいよね、という感じで送り出されてトークタイムが終わると、出口でカードが1枚もらえる。好感度や当日のコミュニケーションの内容によって、ノーマルカードかレアカードかに分かれるようだ。

プレイ中、クナトが「神社に住んでいた」という単語が気になったのだが、物販グッズの中にもお守りがあったりしたので、彼女たちは八百万系の神様ビーイングなのかもしれない。

今回は単発の体験だったが、実際のプレイでは会話やプレイの内容がカードに記録され、次回以降に反映されるとのことだ。前回話した内容を「覚えていて」、会話に織りこんでくれるのならこれは嬉しい。これは沼の予感がする。手作り感のあるサービスではあるが、仮想の女神に実在感とコミュニケーション感を出そうとしていることはよく伝わってきた。

正式オープンは8月からで、価格は3,500円(プレイ時間は約1時間弱)を予定しているが、本日7月1日からのプレオープン期間は2,500円で体験することができる。編集Aと「よかったね」「いやよかったっす」と語りながら帰ったのだが、これは体験しないとわからない系のコンテンツ。

話の種にもなるので、ぜひプレオープン期間中に訪れてみてほしい。

次行った時にクナトを指名するか、いや一度はミヅハさんたちにも会ってみるべきか? これは悩ましい問題だ。

(取材・文/中里キリ)

【施設情報】

■Prhythm☆StellA(プリズムステラ)

・場所:東京都豊島区東池袋1-30-6セイコーサンシャインビル12 9階

・オープン:2020年8月予定

・料金:3,500円(税込)

・備考:WEB予約制となります。

<プレオープン>

Prhythm☆StellAサービス向上のため、プレオープン期間を設けます。

プレオープン期間は、本番を想定したサービスを通常より安価に提供します。

・期間:2020年7月1日(水)~7月31日(金)

・期間中料金:2,500円(税込)

・試験的な営業のため、サービス向上に特別ご協力いただく場合があります。

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