「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」、ED曲には平原綾香が参加! 音楽担当・宮川彬良と同様に父からの「世代交代」に

12月6日に公開されるアニメ映画「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」だが、エンディングテーマに平原綾香さんが参加していることがわかった。

2012年にTVシリーズ第1作をベースに新たなスタッフで制作し、大ヒットを記録した「宇宙戦艦ヤマト2199」の完全新作として12月6日に公開される「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」と公開済みの第1章から第7章を新たな視点で振り返る特別総集編として10月11日に劇場上映が始まる「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」。連続公開でお祭りムードとなっているほか、2017年か2018年の公開を目指してハリウッド実写映画版である「STAR BLAZERS」(仮題)の製作も本格始動するなど、怒涛の展開となっている。

今回、エンディングテーマの詳細が明らかに。まず、楽曲は、旧作の音楽を担当していた故・宮川泰さんを継ぐ形でシリーズの音楽を担当している長男・宮川彬良さんが初めてED曲を制作することに。また、楽曲のタイトルは「Great Harmony ~for yamato2199」で、作詞の吉元由美さんによると、「日本古代の“やまと”と呼ばれていた頃の、みんなと調和して分け合いながら生きて来た精神性がこの時代に大事なんじゃないかと思い“大和”と書いて偉“大”な調“和”=Great Harmony に決め、この大きな調和で繋がっていくことが私たちにとって大事だという思いを込めた」という。そして、平原綾香さんがフィーチャリングボーカルとして参加していることも判明。平原さんの父親でサックス奏者の平原まことさんは故・宮川泰さん率いる「名匠宮川組」のコアメンバーであったため、宮川親子と同様に、平原親子も作品内容にも共通する"世代交代"を果たすこととなる。

なお、このED曲は、宮川彬良 feat.平原綾香「Great Harmony ~for yamato2199」として、葉加瀬太郎さんがヴァイオリン演奏で参加したオープニング楽曲「宇宙戦艦ヤマト2199」とともに12月3日より配信される。


・平原綾香コメント
お話をいただいた時はやっぱり嬉しかったですね。父(平原まこと)がいる「名匠宮川組」の演奏には小さい頃から何度も通っていました。ですから宮川(泰)先生の音楽は、楽しいお話と一緒に刷り込まれているんです。そこでは必ず『ヤマト』も演奏されていたんですね。彬良さんにもデビューする前からお世話になっています。これはご縁がないとできないお話ですから、歌わせていただけるということにまず感謝しました。でも実は同時にスタッフから、時間がないから無理かもしれないというお話も聞いていたんですが、「時間なくても歌うから!」と懸命にお願いしました(笑)。本当に何が何でもやりたかったんです。この歌詞をいただいた時に、誰のために、何を思って歌うのかと考えたのですが、やっぱり震災のことが頭に浮かびました。傷ついても失ってもその悲しみを抱えながらももう一度故郷に帰りたいと思う人たちがいっぱいいて、そういう人たちに歌いたいと感じたんです。そして、はじめて曲を聴いた時は、なんて音のレンジが広いんだろう、歌いきれるかな、という不安もありましたが、レコーディングの過程で、苦しくてもあきらめないとう想いも込めて、彬良さんはこのレンジにしたのだと思えてきました。私にとってずっと歌い続けたい曲になりました。悩んだり苦しんでいる人たちにも聴いていただきたいですし、子供たちにもこの歌を伝えてもらえるように、私も命がけで歌っていきたいと思っています。


・宮川彬良コメント
僕はいよいよ来たなという感じでしたね。今回の『2199』は色々なご縁があって、テーマ曲は担当しなくて良さそうということで引き受けているんです。しかしとうとう作る時が来てしまったと(笑)。僕の父も、エンディングテーマや挿入歌もたくさん作っているのですが、とにかく大変そうでしたから。僕は収録の時に自分の曲で涙がでたのは初めてでした。自分の曲は作った時に十分泣いているからね。今回は平原綾香が歌うことを念頭においた曲で、(作詞の)吉元さんとも何度も何度も詞の内容でキャッチボールを繰り返しています。そうやっていじくると大体の場合ロクな曲にならないのですが、この歌にはもっと何かあるように感じたんですね。それで最後に歌手というブロックがピタッとハマって、感動してしまったんです。多分この歌の向こう側にあるところまで辿り着いたからだと思っています。

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