「プリ☆チャン」第3クールのフィナーレを彩るゴージャスな一曲が完成! Run Girls, Run!7thシングル「ルミナンスプリンセス」インタビュー
林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんによる声優ユニット「Run Girls, Run!」が、およそ1年ぶりとなるシングル「ルミナンスプリンセス」をリリース! 好評放送中のテレビアニメ「キラッとプリ☆チャン」の新OPテーマとして12月より放送予定だ。
待望の新曲は、これまでの「プリ☆チャン」曲の世界観を踏襲しつつ、ストリングスを多用したきらびやかな楽曲に仕上がっている。
今回は新曲の制作エピソードから、コロナ禍で3人が考えたこと。そしてこれからのことを話してもらった。
大人っぽいゴージャスさを感じる「ルミナンスプリンセス」
――リアルでの取材は1年ぶりですね(前回のインタビューはリモート取材)。この間に世の中はガラリと様相が変わってしまいましたが、みなさんは「おうち時間」をどのように過ごされましたか?
林 ライブができなくなってしまったことがとにかくショックで。高校も2か月近く休みだったんですが、「とにかく時間を無駄にしたくない」「今後に生かせるようなことがしたい」という気持ちで、いろいろな作品を観ていました。映像を観ながら「この人はこういう表現をするんだ、自分だったらどう演じるだろう?」と考えたり、このような状況だからこその表現方法も模索していました。
また、普段の読書は電子書籍で読んでいたんですが、紙の本に触れたくなって、実家から小説や漫画を持ってきて読んでいました。
森嶋 私は自粛期間が、改めて自分を見つめ直すきっかけになりました。9月26日と10月11日にオンラインライブ「Run Girls, Run! Online Live ~ランガリング・リンクライブ♪~」があわせて4公演あったのですが、「私、成長した!」と振り返ることができるくらいにパフォーマンス向上に努めることができました。
自粛期間中は土台を作ることに徹することができましたし、オンラインライブではカメラに抜かれる際の動き方も身につきましたし、この期間に得たものが今後につながっていけばいいな、と思います。
厚木 昔好きだった作品をもう一度観たり、大好きな絵本を実家から送ってもらって読んだりしていました。ゲームですと「あつまれ どうぶつの森」で遊んだり、うまい人のプレイ動画を観ながら、あたかも自分がやっている気持ちになる「エアプ」をしたりもしてましたね(笑)。
ダンスに関しては、私はもともとクラシックバレエを習っていたこともあり、やわらかい動きを意識していたのが、ランガとして活動し始めてから「バキッ、バキッ」と音にはめていくダンスのほうが好きになってきていたんです。だから、自粛期間中は身体の線がきれいに見えるような動きを研究したり。あと、自分は裏声気味に歌うことが多いので、実声で歌うための低い声を練習したりと、家でもできるトレーニングをたくさんしました。
林 自粛期間中は、誕生日を記念した生配信で温かいコメントをいただいたり、ランガとしてネットサイン会も開催させていただいたりして、ランナー(ファンのこと)の皆さんとは直接お会いできなくても私たちのことを忘れずに応援してくださっていることがわかりました。だから、「今度は私たちがみんなに恩返しをしないと!」という気持ちが強くなりました。
――そんな中、新曲「ルミナンスプリンセス」のリリースが決まりました。
林 今までの「プリ☆チャン」曲にはない、大人っぽいゴージャスさを感じました。楽曲のテーマが「月と太陽」なのですが、この曲には「月の要素」がたくさん入っているんです。
アリス(・ペペロンチーノ)ちゃんが「太陽」でイブちゃんが「月」のイメージなのですが、2人の背中を私たちが押しているイメージを持ちました。
これまでの主題歌は「ミラクル☆キラッツ」(桃山みらい、萌黄えも、青葉りんかによる劇中ユニット)や「Meltic StAr」(赤城あんな、緑川さら、紫藤めるによる劇中ユニット)をイメージした歌詞だな、と思っていましたが、今回は2人を引っ張っていこうとしているように思えて。
森嶋 第3部のオープニングテーマ「イルミナージュ・ランド」にも通じるところがあるな、と感じました。壮大な世界観が伝わってきましたし、その世界観を自分たちで表現したい、と明確な思いがわきおこってきたんです。
厚木 この曲が「プリ☆チャン」第3クールの締めくくりとなるのですが、それにふさわしいダイナミックさがありますよね。今回の制作陣が「Meltic StAr」の曲を作っている方々ということもあり、大人っぽさを感じることができました。
――イントロから、ピアノやドラムの主張がすごいですよね。個人的には林さんの大好きな「QUEEN」味を感じました。
林 確かに! 「イルミナージュ・ランド」はバンドサウンドの豪華さがあったのですが、今回はストリングスも効いていて、後期のQUEENっぽかったです! そうですね……。イメージとしては「メイド・イン・へヴン」(1995年発売のアルバム。QUEENのオリジナルアルバムとしては最大のヒット作)を制作していたころでしょうか?
森嶋・厚木 私たちを置いていかないで~!(笑)
――歌う際、どんなことを意識しましたか?
林 先ほども言いましたが「送り出す」イメージがあったので、やさしく歌おうと意識しました。頭サビの最後にある「トキメキ コーデ ワンダーランド!」から一気に明るくなるので、「私の声で盛り上げていこう」という気持ちになりましたね。
「トキメキ」という言葉には、私が演じているみらいの要素もありますし、彼女らしいキラッと感が出ればいいな、と思いながら歌いました。
森嶋 歌詞の最後に「どこまででも行こう」とあるように、「みんなを引っ張っていけるような曲になれば」と思いながら歌いました。まだライブで歌うことができていないのですが、お客さんが目の前にいてくれたら、自分の気持ちもより歌に込められるだろうと思いますので、今から披露するのが楽しみです。
また、かけ合いは「プリ☆チャン」をご覧になっている小さいお友達でも簡単に楽しめるものになっているので、早くコール&レスポンスができるような世の中になってほしいです!
厚木 「ルミナンスプリンセス」というタイトルがサビに入ってくるので、そこは大切に歌いたいと思いながらレコーディングしました。
私が担当しているのが2サビなのですが、私が演じているりんかちゃんの目標が「人に勇気を与えてあげること」なので、個人的に彼女らしさをすごく感じながら歌いましたし、みなさんががんばりたいときに聴きたい曲になればいいな、という想いもたくさん込めました。
久々のMV撮影は、ハイテンションで!
――MusicVideoは快晴の遊園地で撮影されたそうですね。
厚木 10月の中旬に1日がかりで撮ったのですが、特にメリーゴーランドの前で歌う夜のシーンがすごく寒くて……。
森嶋 やさしく笑いながら歌ってますけど、内心は「寒い~! 早くOKテイク出して!!」とガタガタ震えながら歌っていました(苦笑)。
厚木 ロケには都内に朝6時に集合して、バスに乗って現地に移動しました。前日は夜遅くまで収録があったので、車内ではずっと寝てました(笑)。
森嶋 私は久々の遠方での撮影だったので、車内でも常にハイテンションでした(笑)。
林 私ともっちー(森嶋さん)が隣の席だったので、パーキングエリアで降りたときも一緒に写真を撮ったりして……(笑)。道中も楽しめました。
――撮影時のエピソードを教えてください。
林 台本を見たら「あれ、もしかして乗り物乗るだけ? 楽しそうじゃん!」って思いました(笑)。ちなみに今だから言える裏話なんですが、私がチュロスを持つシーンがあって「私、くいしんぼうキャラクターに見られてるのかな?」と思っていたら、後日メイキング映像を見ると、もっちーが「次の撮影、チュロスを持ってみたらどうですか?」と提案してくれてたんです! だから、アイデアを出してくれてありがとうって気持ちです。
森嶋 あっ! ちょっといいですか! 実は、最初は私がチュロスを食べるシーンを撮る予定だったんです。私がチュロスを食べたいかったんですけど、まあ、そういう感謝の気持ちを持ってくれてるならいいかな……。
林 おかげで私のシーンも増えたし(笑)、もっちーには感謝しかないです!
森嶋 ちょっと待ってよ(笑)! でも、ひと口くれたから許してあげようかな。はやまる(林さん)が一瞬チュロスを食べるカットには、実はこんなドラマが隠されていました(笑)。
厚木 私のリップのシーンは川の横を歩きながら撮影したのですが、遊園地に来ていた修学旅行生らしき子達が水のアトラクションで楽しんでいる脇だったので、水しぶきを浴びまくりました(苦笑)。
映像は水を浴びているのがわからないように施してもらっていますが、「水もしたたるいい厚木」になっているので、ご覧いただけると幸いです(笑)。
――衣装について、林さんと厚木さんにもご紹介いただけますか?
森嶋 私の今回の衣装はノースリーブなんですが、実はランガでは初めてのノースリーブなんです。これからこの衣装でみなさんと熱くなれるのが楽しみです!
林 聞いたところによると、今回は「劇場」がテーマらしいんですよね。私はもともとショートパンツが好きなので「今回はショートパンツの衣装がいいな」とどこかでつぶやいたら、衣装さんがすごくかわいく作ってくださったので、そこに注目していただきたいです。また、髪飾りも3人とも特徴的になっています!
厚木 いままでの「プリ☆チャン」関連楽曲の衣装は、それぞれのメンバーカラーが入っているという特徴があったのですが、今回はカラーだけでなく衣装の形状もみんな違うので、新たなランガの一面を見せられたんじゃないかと思います。
個人的には、ケミカルレースにご注目いただきたいです。「こんなかわいいケミカルレースがあるんですよ」と事前にプレゼンしたら、採用してくださいました!
光に照らされるとすごくきれいに輝くと思いますので、ライブで披露する際は期待していただきたいですね。
――ダンスの振り付けも印象的ですね。
林 今回の振り付けは、「カケル×カケル」の時からお願いしているASAMI先生にお願いしまして、「プリンセスっぽい動きを考えた」とおっしゃっていました。作品をじっくりチェックしてくださっているのが、ひとつひとつの動きからわかっていただけるのではないでしょうか?
――カップリングの「My Best Shine!!」についてもお聞かせください。
林 いつも応援してくれるランナーさんへの気持ちにここまで寄り添う歌詞はいままであまりなかったと思いますので、みなさんと一緒に盛り上がれる曲になったと思います。
森嶋 みなさんの日常に溶け込むような曲になればいいな、と思っています。ライブで歌う時はトロッコに乗って、客席近くまで行ってみんなの目を見ながら歌いたい曲ですね。
厚木 これまでもたくさんの「プリ☆チャン」曲を歌ってきましたが、ここまでアイドルっぽい曲は初めてだな、と思いました。「私たち、こんなかわいさの表現もできたんだ」と新たな発見ができたナンバーです。
「でもツラいときは みんなが支えてくれるからさ」という歌詞からも感じたのですが、今後大事なシーンで披露されるんじゃないかな、と思えるような楽曲ですね。
1年の集大成「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」はどうなる!?
――12月6日(日)に千葉・幕張メッセイベントホールで開催される「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」当日にオンエアされるアニメで「ルミナンスプリンセス」が初めてオンエアされるそうですね。
林 本来でしたらもう少し早くオンエアされる予定だったそうなのですが、スケジュールの関係で遅くなってしまったみたいです。でも偶然かもしれませんが、このタイミングで初めて曲が流れるというのは運命を感じます。
そして、お客さんを入れての久々の公演が行われるのもうれしいですし、イベントを行なう決断をしてくださった方々にも感謝の気持ちでいっぱいですね。
「アイドルタイムプリパラ」と「プリ☆チャン」の年末ライブは1年の集大成となる大事なものですし、今年もお届けできるのが幸せです。その幸せな気持ちを皆さんにちゃんと届けないといけないし、「プリ☆チャン」の座長として「やっぱり『プリパラ』『プリ☆チャン』シリーズって最高!」だと思ってもらえるよう、精いっぱいがんばりたいです!
森嶋 夏の「プリ☆チャン」イベントがオンラインという形だったので、今回は「やっとみんなに会えた」という気持ちが爆発するんじゃないかと思っています。2年連続で幕張メッセイベントホールのステージに立たせてもらってますし、正式に決まった時にいろんな方が喜ばれていたことを思うと、本当に大事なイベントなんだな、と改めて感じています。
厚木 「今年はどうなんだろう?」と不安に思っていたので、開催が決定、しかもお客さんの前でパフォーマンスできると聞いて、大感激でした! ひとりでも多くの人にキラキラや夢をお届けできればと思っています。
そして、今回は山下七海さんも出演される予定でして、またWake Up,Girls!メンバーの方と幕張に立てることがすごくうれしくて……。もちろんi☆Risのみなさんと、今年も同じステージに立てるということもうれしいですし、私たちも「プリティー」シリーズの歴史を担ういち声優としてがんばっていけたらいいなと思っています。
昔は皆さんの背中を見て追いかけているばかりだったんですけど、今は私たちもちゃんとファンの皆さんに何かを届けられるようになったという成長ぶりを先輩はもちろん、観客の皆さんにも見ていただきたいです。
林 私、2018年12月開催の「み~んなでキラップリティーライブ2018」で、1曲ランガで歌っただけで泣いてしまったんです。当時は本当にいろいろな人に迷惑をかけてしまいましたし、その後も自信をなくしてしまうようなこともあったんですが、その時は一緒にキラッツをやっている久保田未夢さんにもはげましていただきました。昨年の「プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR」の時には、斎賀みつきさんから「座長なんだから、もっと自信を持っていいんだよ」と言っていただいたりと、本当にいろんな方にはげましていただいて自分は立てているなと思うんです。
私はこの「プリティー」シリーズのファミリー感が大好きですし、ファンの方も同じだと思うんですよね。だから、今回もファミリー感で皆さんを温かく包み込みたいですし、私もみらいと一緒に成長しているんだよ、というところをお見せできるようなライブにしたいなと思っています。
――そして、昨年に続き12月13日に森嶋さんの地元でもある京都のロームシアター京都で開催される「京 Premium Live 2020」の出演が決まりました。
森嶋 地元のステージに立てるのはやっぱり格別ですね。京都に住んでいたときから「ロームシアターは大きい会場」というイメージがずっとあったので、何度やっても感慨深いものがあります。
林 関西のアニメファンのみなさんには「東京ではこんな子たちががんばっているんだな」というのを知っていただくいい機会ですので、気合いを入れてステージに臨みたいです! 何よりメンバーの地元でできるのはうれしいですし、私自身、お城や寺社が好きな兄の影響もあり、京都がすごく好きなので今から楽しみです。
森嶋 ヘタすると私よりもはやまるのほうが京都に詳しいかもね(笑)。
林 京都にある「鈴虫寺」には芸能のご利益もあると言われていて、以前お参りに行ったら本当にオーディションに受かったという経験があるので、それ以来よく通っています!
厚木 2週連続でお客さんを入れてのステージに立つことができるので、本当にありがたいです。「京 Premium Live 2020」は音周りの環境もすごくよくて、昨年出演した際はリハの際に細かくチェックしていただけました。今年も、より一層いいパフォーマンスができたらと思っています。
「ランガっていいな」とひとりでも多くの方に感じていただきたいです!
(取材・撮影/佐伯敦史)
【CD情報】
■ルミナンスプリンセス/Run Girls, Run!
・2020年12月16日発売
・価格:【CD+Blu-ray】2,530円(税込)、【CD only】1,320円(税込)
<CD収録楽曲>
1.ルミナンスプリンセス
2.My Best Shine!!
3.ルミナンスプリンセス -instrumental-
4.My Best Shine!! -instrumental-
<Blu-ray収録内容案>
・ルミナンスプリンセス -Music Video-
・ルミナンスプリンセス -Making of Music Video-
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